「wake」はどんな集まり?アメリカのお通夜の文化と英語|『BONES』S04E22で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「wake」はどんな集まり?アメリカのお通夜の文化と英語|『BONES』S04E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン4エピソード22では、ブースとブレナンたちが、ジェファソニアンで働いていた同僚のwakeに出席します。wakeは日本のお通夜に近いとされる、故人を偲ぶ集まりです。今回はこの場面を起点に、wakeという集まりの流れと、その場で交わされる英語を読み解きます。

段取りや言葉づかいを知っておくと、英語圏の弔いの場面が描かれるドラマも落ち着いて観られます。

目次

wakeはどんな集まり?

会場へ向かう車の中で、ブースはブレナンに、これから行く場所の性質を念押しします。

Booth: You know, it’s a wake, Bones, it’s not a crime scene. You know, “Hey I’m sorry for your loss.” “How are you holding up?” Stuff like that.
(いいか、お通夜なんだぞ、ボーンズ。捜査の現場じゃない。ほら、「お悔やみ申し上げます」とか「大丈夫ですか?」とか、そういうのだ。)

Brennan: I know, I just don’t agree with the social convention which requires us to attend a day long grieving ritual simply because the deceased worked at the Jeffersonian.
(分かってるわ。ただ、故人がジェファソニアンで働いていたというだけで、丸一日かけた弔いの儀式に出なければならないという社会的な慣習に賛成できないだけ。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

wakeは、葬儀(funeral)の前などに親族や知人が集まり、故人を偲ぶ場を指すとされます。もとは「寝ずに見守る」ことを表す古い語に由来すると言われます。呼び方は地域や宗派によって異なり、viewingやvisitationと呼ばれることもあります。葬儀社の施設で開かれることも多いとされますが、劇中ではライリー家に人々が集まっています。

How are you holding up?は「気を落としていませんか」と相手を気づかう決まり文句です。人類学者らしく、この場をsocial convention(社会的な慣習)やgrieving ritual(弔いの儀式)と分析するブレナンと、場にふさわしい言葉を教えるブースの対比が印象的です。

お通夜の段取りを表す英語

会場では、葬儀社の担当者が集まった人たちに段取りを案内します。

Franklin: Ladies and gentlemen, after you take a moment with the deceased, please join us in the family room for refreshments and reminiscences.
(皆さま、故人とお別れのひとときを過ごされたあとは、ファミリールームで軽いお食事と思い出話のひとときにご参加ください。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

take a moment with ~は「〜と静かなひとときを過ごす」、refreshmentsは軽食や飲み物、reminiscencesは思い出話を指します。故人とお別れをしたあと、別室で軽食をとりながら思い出を語り合う、という流れが劇中では描かれています。

自分の番が来ると、ブースはブレナンを促します。

Booth: Go up. Pay your respects.
(前へ行け。お別れを言ってこい。)

Brennan: I know.
(分かってるわ。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

pay one’s respectsは「弔意を示す」「故人にお別れを告げる」という意味で、弔いの場でよく使われる言い回しです。

故人を語るスピーチの英語

ファミリールームでは、故人を語るスピーチが続きます。英語では、故人をたたえる追悼のスピーチをeulogyと呼びます。まず、故人の妻ヘレンの言葉です。

Helen: I loved Hank Reilly. I still love him! And why not? He was…a good husband, a good man.
(私はハンク・ライリーを愛していました。今も愛しています!当然でしょう?彼は……よき夫で、よき人でした。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

続いてホッジンスが前に立ちます。

Hodgins: This is a sad day for all of us, but I think it’s important that we remember what we loved about Hank, you know?
(今日はみんなにとって悲しい日です。でも、ハンクのどこが好きだったかを思い出すことが大切だと思うんです。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

remember what we loved about ~は、故人の好きだったところを一緒に思い出そうと呼びかける言い方です。英語圏の追悼スピーチでは、故人の人柄が伝わる思い出を具体的に語ることが多いとされます。

あいさつを聞いた故人の助手エイミーは、ホッジンスにこう声をかけます。

Amy: We don’t love each other enough in this world. At least we don’t say it enough. You spoke from the heart.
(この世界では、みんなお互いを十分に愛していない。少なくとも、口に出して言うことが足りないのよ。あなたは心から話していたわ。)

BONES Season4 Episode22 (Double Death of the Dearly Departed)

speak from the heartは「心から語る」という意味で、スピーチをたたえるときの言い方です。

まとめ|wakeは故人を語り合う場

wake、pay one’s respects、eulogy、speak from the heartといった言葉からは、故人にお別れを告げ、思い出を語り合うwakeの流れが見えてきます。形式は地域や宗派、家庭によってさまざまとされ、劇中の描写はその一例と言えます。

故人を偲ぶ人々の言葉に耳を傾けながら、『BONES』の世界をこれからも楽しんでいきましょう。

保護者の悩みや、言い争いを止める英語は、同じエピソードの別のコラムで読むことができます。

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