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『メンタリスト』シーズン6第3話には、大きな助けを受けた礼の言葉と、それを引き受ける短い返事が出てくる場面があります。事情が重なって行き詰まったところから、礼の言葉までのやりとりを、順を追って見ていくと、強い感謝の表し方と受け止め方の組み合わせが分かります。
行き詰まりを伝える言い方、意外な事実を切り出す言い方、強めの礼とその返し方を、順に取り上げます。
「what can we do?」行き詰まりを伝える言い方
この場面では、予定していた式の話題が出たあと、事情が重なっていきます。
— What about your big Napa wedding?
(ナパでの盛大な結婚式は、どうなるの?)
— It’s a waste, but, I mean, what can we do?
(もったいないけれど、つまり、どうしようもないでしょう?)
— I can’t find a priest. I canceled him this morning.
(司祭が見つからない。今朝、断ってしまったんだ。)
The Mentalist Season6 Episode3 (Wedding in Red)
最初の What about ~? は、「〜はどうなっているのか」と話題を向ける形です。big は、規模の大きさを示す語です。
次の発言の It’s a waste は、「無駄になる」「もったいない」という意味です。そのあと but, I mean, と言い直しの形で続けています。I mean は、前の言葉を補ったり言い直したりするときに使われる表現です。そして what can we do? と続けます。直訳は「私たちに何ができるのか」で、ほかに手立てがない、という含みで読める形です。
さらに続く発言では、I can’t find ~ で見つからない状況を伝え、I canceled him this morning. と続けます。cancel は「取り消す」という意味で、him は直前に出てくる a priest を受けています。this morning は「今朝」です。
事情は、さらに続きます。
— And we only have the chapel for two more hours. So…
(それに、礼拝堂を使えるのは、あと2時間だけだ。だから…)
— Well, you know, it turns out that I am, in fact, a certified wedding officiant.
(ええと、実は、私は結婚式を執り行う資格を持っているんです。)
The Mentalist Season6 Episode3 (Wedding in Red)
And で始まる発言は、事情をもう一つ付け加える形です。only ~ for two more hours は「あと2時間しか」という意味で、only が「限られている」感じを加えています。言いさしの So… は、結論を口にせずに止める形です。続きを聞き手が補う余地を残しています。
「it turns out that ~」意外な事実を切り出す言い方
引用した二つ目のブロックの後半が、この表現です。Well, you know, は、話の切り出しに置く前置きです。続く it turns out that ~ は、「〜だと分かる」「実は〜である」という意味の形で、思いがけない事実を知らせるときに使われます。
in fact は「実際には」という意味で、ここでは it turns out that の中に差し込まれ、事実であることを重ねて示しています。I am, in fact, ~ のように、文の途中で in fact を挟む語順も確認できます。
certified は「認定された」「資格を持つ」という意味の形容詞です。officiant は、式を取り仕切る人を指す語で、wedding officiant で結婚式を執り行う人になります。a certified wedding officiant は、全体で「資格のある結婚式の執り行い手」にあたります。
この発言は、直前までの事情のあとに並んでいます。司祭が見つからず、使える時間も限られているという流れの中で、it turns out that ~ によって、新しい情報が持ち出されます。その内容を前置きなしに言うのではなく、Well, you know, と it turns out で段階を踏んでいる点が、会話らしい運びです。
なお、この発言が何のために出てきたのかは、引用した範囲からは分かりません。ここでは、事実の切り出し方という言い回しの面だけを見ています。
「You’re a lifesaver」と「It would be my pleasure」
このやりとりの少しあとに、礼の言葉と、それに続く発言が出てきます。
— You’re a lifesaver. Thank you. Thank you so much.
(命の恩人です。ありがとう。本当にありがとう。)
— It would be my pleasure.
(喜んでお引き受けしますよ。)
The Mentalist Season6 Episode3 (Wedding in Red)
You’re a lifesaver. は、直訳すると「あなたは命の恩人だ」です。実際に命を救われたときだけでなく、大いに助けられたときの礼として使われる言い方で、Thank you. よりも感謝の度合いが強く伝わります。ここでは Thank you. が二度続き、so much で強めています。礼が重ねられていることが分かります。
続く It would be my pleasure. は、直訳すると「それは私の喜びになるでしょう」です。pleasure は「喜び」で、would が付くことで、控えめで丁寧な響きになります。手を貸すことを、負担ではなく喜びとして引き受ける形です。
引き受ける短い返しには、ほかにも No problem. のような軽い言い方があります。どれを選ぶかは、助けの大きさや相手との距離によって変わります。大きな助けに対する礼には、丁寧に受ける It would be my pleasure. のほうが、場面と釣り合って見えます。
You’re a lifesaver. のように強めの礼を言われたとき、返し方の一例が、この場面から読み取れます。助けられたと言われたら、「それは自分の喜びだ」と受ける。こう整理すると、強めの礼と、丁寧な引き受け方が、対になって見えてきます。
まとめ|強めの礼と、それを引き受ける返し
what can we do? で行き詰まりを伝え、it turns out that ~ で新しい事実を切り出し、You’re a lifesaver. と It would be my pleasure. の礼と返しで受ける流れでした。強めの礼には、「喜びとして引き受ける」形が合います。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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