海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第20話には、医療機器や病院用のベッドなどの取り扱い品の幅や売り先を話す場面があります。そこでは supply と sell という二つの動詞が、別々の役割で出てきます。さらに、範囲を尋ねる handle も加わります。
どちらも「提供する」「売る」と訳されがちな動詞です。作中の用例をたどりながら、使い分けの手がかりを見ていきます。
「supply」取り扱い品の幅を述べる
取り扱い品を語る場面です。
Cauley: The question isn’t what medical equipment do we supply. It’s what don’t we supply.
(問題は、うちがどんな医療機器を提供しているかではありません。何を提供していないか、です。)
— Gelatin capsules, glass vials, hospital beds, and everything in between.
(ゼラチンカプセル、ガラスの小瓶、病院用のベッド、その間にあるものすべてです。)
— Put that in the corner, Bob.
(それは隅に置いて、ボブ。)
Bob: Okay.
(わかりました。)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
最初の発言は、The question isn’t ~. It’s ~. という、問いの立て方を言い直す形です。「〜かどうかではなく、〜なのだ」と、前半で否定してから後半で言い切ります。ここでは what do we supply を what don’t we supply に裏返しています。「何を扱うか」ではなく「何を扱わないか」と問い直すことで、扱う品の幅が広いことが伝わります。
supply は「必要なものを提供する、供給する」という動詞です。この場面では、何を取り揃えているかを述べるために使われています。
名詞を medical equipment と広く括り、そのあとで具体的な品目を並べる順序も、品ぞろえを説明するときの組み立てとして分かりやすい形です。続く発言の Gelatin capsules, glass vials, hospital beds, and everything in between. は、品目を並べたうえで、everything in between で「その間のものすべて」とまとめています。
そのあとの Put that in the corner, Bob. は、近くの人への呼びかけと指示で、Okay. と短い返事が続いています。ここでは、取り扱い品を語る流れの中に、別の作業の指示と返事が挟まっています。呼びかけの名前を文末に置くと、指示の相手がはっきりします。
「Do you also handle ~?」範囲を尋ね、答える
話は、どこまで扱っているかの確認に移ります。
— Do you also handle the results?
(結果のほうも扱っていますか?)
— No, the particular strip is from a home kit, so there’s no need to send in for a lab report.
(いいえ、その試験紙は家庭用キットのものなので、ラボの報告書のために送る必要はありません。)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
最初の発言の handle は、「扱う」「取り扱う」という動詞です。supply が「何を提供するか」に目を向けるのに対し、handle は、その仕事のどこまでを引き受けるかを尋ねる使い方になっています。also が付くことで、「それに加えて」と範囲を一段広げた確認になります。質問の対象に the results を加えて、扱いの範囲を確かめています。短い疑問文ですが、動詞と対象の組み合わせで質問の中身が決まっています。
続く発言は No, で始まり、理由を so でつないでいます。the particular strip is from a home kit が理由、so there’s no need to ~ が結論です。there’s no need to ~ は「〜する必要はない」にあたり、依頼や確認に対して、手間はいらないと伝える形です。
send in for ~ は、「〜のために送る」という言い方で、ここでは a lab report と組み合わさっています。何のための試験紙かはここでは問わず、「送らなくてもよい」と範囲を答える形に注目できます。No, で否定を先に言い、そのあとに理由と結論を述べる順序は、断りや訂正を伝える場面でも組み立てを借りられます。
「sell」売り先を述べ、「We’ll wait.」と続く
さらに話は、売り先の広さと、待つという意思表示に進みます。
— We sell those to half of the hospitals and clinics in the state.
(うちはそれを、州内の病院やクリニックの半分に販売しています。)
— We’ll wait.
(待ちます。)
— Whatever.
(ご自由に。)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
最初の発言の sell は、sell A to B の形で、売り先を to のあとに置いています。half of the hospitals and clinics in the state のように、half of ~ で割合を示すと、売り先の広がりが具体的に伝わります。数字を使わなくても、規模感を示せる言い方です。supply が「何を取り揃えるか」だったのに対して、sell は「だれに売っているか」を述べる使い方です。
続く We’ll wait. は、will の短縮形 ‘ll を使った、待つ意思の表明です。そのあとの Whatever. は、「どちらでもよい」という趣旨の一言で、一語で済む分、短く受け流しています。
| 動詞 | 作中での使われ方 |
|---|---|
| supply | 何を取り揃えているか(取り扱い品の幅) |
| handle | どこまで扱うか(範囲を尋ねる) |
| sell | だれに売っているか(売り先) |
まとめ|取り扱い品、範囲、売り先を言い分ける
supply は取り扱い品の幅、handle は範囲、sell は売り先と、動詞ごとに焦点が変わっていました。The question isn’t ~. It’s ~. のように言い直す形や、Whatever. のような短い受け流しも、あわせて見えてきます。
次回も『メンタリスト』を観ながら、ドラマの会話を味わっていきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を扱っています。


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