海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第20話には、専門的な話をざっくり言い換える発言と、「単純化しすぎだが、そのとおり」と続く発言が出てきます。言い換えを認めながら補足を足す、という英語の形です。職場の説明や雑談でも出番のある組み立てです。まず形を見ていきます。
同じ場面のやり方の切り替え方や、質問の投げ方、結論を告げて頼む言い方もあわせて見ていきます。
「That’s an oversimplification, but, yes.」ざっくりした言い換えを認めて補う
テーブルに証拠品が並んでいる場面で、専門用語を砕いた言い方が出てきます。
— Yeah, uh, trace evidence, that’s the fibers and the hairs and the gooey stuff, yeah?
(えっと、微細な証拠っていうのは、繊維とか毛とか、ねっとりしたものとか、そういうことだよね?)
— That’s an oversimplification, but, yes. In the last year alone, there are 17 new methods for extracting DNA evidence from —
(単純化しすぎではありますが、そのとおりです。ここ1年だけでも、DNA の証拠を取り出す新しい方法が17通りあって、その──)
— Yeah, we know that there’s a lot of ways to find out what we need, right, Wylie?
(ああ、必要なことを突き止める方法はたくさんあるって、わかってるよね、ワイリー?)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
最初の発言は、trace evidence という専門的な言葉を、the fibers and the hairs and the gooey stuff と身近な言葉に置き換えています。文末の yeah? は、「そういうことだよね」と確かめる付け足しです。
続く That’s an oversimplification, but, yes. は、oversimplification(単純化しすぎること)を使い、「簡単にしすぎだけれど、合っている」と認める形です。but の前で留保を述べ、yes で肯定を言い切っています。but, yes のようにカンマで区切ると、留保のあとに肯定を置く順序がはっきりします。同じ行は、補足を話し始めたところで — で終わっています。
そのあとに続く発言は、補足の続きではなく、別の方向へ話を戻しています。Yeah, we know that ~ で「必要なことを突き止める方法は多い」と述べ、right, ~? で呼びかけながら確かめています。文末に right, Wylie? と呼びかけの名前を付けた形で、確かめる相手を示しています。
「there’s the ~ way, and then there’s a more interesting way」やり方を並べて選ぶ
話は、方法の切り替えへと進みます。最初の行には、Hmm? Yeah. という短い言葉と、So, uh, で始まる本題が並んでいます。
— Hmm? Yeah. So, uh, there’s the federal way, with the trace evidence,
(ん? ああ。えっと、連邦のやり方がある。微細な証拠を使うやつだ。)
— And then there’s a more interesting way.
(それから、もっとおもしろいやり方もある。)
— Let’s go with the more interesting way. Tell me, hmm?
(もっとおもしろいほうでいこう。聞かせて、ね?)
— If I were to ask you what is the most random item on this table, what would you say?
(仮に、このテーブルの上でいちばん脈絡のない品はどれかと尋ねたら、どう答える?)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
there’s the ~ way は、やり方を一つ示すときの形です。the federal way のように the を付けると、すでに知られたやり方として示す響きになります。続く And then there’s a more interesting way. は、a more interesting way と a にして、もう一つ別のやり方を持ち出しています。the と a の違いが、既知のやり方と新しい選択肢の差になっています。
次の Let’s go with ~ は、いくつかある中から一つを選ぶときの言い方です。go with は「〜を選ぶ」「〜でいく」にあたります。Tell me, hmm? のように、末尾に hmm? を付けて促す形も並んでいます。Tell me. だけでも成り立ちますが、hmm? が付くと問いかけの響きが加わります。
続く発言は、If I were to ask you ~, what would you say? という仮定の形です。were to を使うと、「仮に〜するとしたら」と、問いを投げる前に前提を置けます。続く場面で実際に質問への答えが出てくるように、問いの前置きとして使われています。random は、ここでは「脈絡のない」くらいの意味合いで使われているようです。
「Well done.」と「Find out ~」結論を告げて頼む
最後は、結論を告げて確かめるよう頼む場面です。
— Okay, so, if this didn’t belong to the victim, you have just solved the case.
(よし、これが被害者のものでなければ、たったいま事件を解決したことになる。)
— I did?
(そうなの?)
— Well done. Find out if it belonged to the victim or not.
(よくできた。被害者のものかどうか、確かめて。)
The Mentalist Season6 Episode20 (Il Tavolo Bianco)
最初の発言は、if ~, you have just solved ~ という、条件を置いて結論を述べる形です。have just solved と現在完了を使うと、「たったいま解決した」と、結果が今に残っている感じが出ます。
続く I did? は、I did. を疑問の上げ調子で言い、「そうなの?」と聞き返す形です。did が solved the case を受けている点に注目すると、動詞を繰り返さずに済ませる言い方が分かります。
最後の発言は、Well done. でほめてから、Find out ~ と頼んでいます。find out は「調べて突き止める」で、if ~ or not と組み合わせると、「〜かどうか」を確かめる指示になります。ほめる一言と指示を続けて並べる形です。短い文を二つ重ねるだけで、結果への評価と次にやることが一度に伝わります。
| 表現 | 働き |
|---|---|
| That’s an oversimplification, but, yes. | 言い換えを認め、補足に入る |
| Let’s go with ~ | 複数の中から一つを選ぶ |
| Well done. Find out ~ | ほめて、確かめるよう頼む |
まとめ|認めて、選んで、頼む英語
That’s an oversimplification, but, yes. は、ざっくりした言い換えを認めて補足に入る形でした。Let’s go with ~ はやり方を選ぶ言い方、Well done. Find out ~ はほめて頼む言い方です。三つとも短く、場面ごとの働きがはっきりしています。
次回も『メンタリスト』と一緒に、ドラマの会話を観ていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面ごとの英語が見えてきます。


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