海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第10話に出てくる、予告なしに訪ねた先で用件を伝える英語です。任務の探し物を追って、チャックたちはコロラド州ベイルにあるバイ・モアを訪れ、店側に点検をさせてほしいと申し出ます。
訪ねた理由の伝え方、誤解を解いてから目的を言い直す返し、手順を理由に待ったをかける受け手の言葉、行き詰まりに割って入る一言まで、順に見ていきます。
訪ねた理由を告げ、誤解を先回りして解く
店に着いたチャックは、声をかけた相手に自分たちの立場をこう名乗ります。
Chuck: Uh, we’re security specialists with Carmichael Industries. Corporate sent us to check out the recent break-in.
(ええと、僕たちはカーマイケル・インダストリーズのセキュリティ専門家です。先日の侵入の件を調べるよう、本社から言われて来ました。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
Corporate はここでは名詞で、チェーンの本社や本部を指します。sent us to 〜 と続けると「〜するために派遣された」と、訪問の理由を自分たちの判断ではなく上からの指示として伝えられます。check out は「調べる」、the recent break-in は「先日の侵入事件」です。
声をかけた相手から、ビッグ・ミシェルに話すよう言われます。ビッグ・ミシェルの第一声はこうです。
Big Michelle: Our security is rock-solid.
(うちの警備は万全よ。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
rock-solid は「岩のように固い」から、揺るぎない、万全だという意味になります。ビッグ・ミシェルは続けて、本社がなぜ点検を必要と考えたのかわからないと口にします。そこでサラとチャックが言葉を重ねます。
Sarah: This isn’t any sort of criticism on your store. We just want to do a proper check for your safety.
(これはこちらのお店への批判ではありません。安全のために、きちんと点検をしたいだけなんです。)Chuck: Now, if you could first take us to the manager’s vault for a look-see.
(では、まず店長用の金庫まで案内していただけますか。ちょっと拝見したいので。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
サラの返しは二段構えです。まず This isn’t any sort of criticism と否定から入り、any sort of で「どんな意味でも」と強めて誤解を解きます。次に We just want to 〜 で目的を小さく絞り、for your safety で相手のための点検だと言い直します。
チャックの if you could 〜 は、文を最後まで言い切らずに依頼として使える形です。look-see は「ちょっと見ること」を表すくだけた語です。
手順を理由に待ったをかける受け手と、割って入る一言
サラとケイシーの短いやり取りを挟んで、ビッグ・ミシェルはチャックの頼みにこう答えます。
Big Michelle: I just don’t understand why no one told me you were coming. I’m gonna have to call and get the go-ahead before I open the vault, obviously.
(どうして誰も、あなたたちが来ると教えてくれなかったのか、どうにもわからないわ。金庫を開ける前に、電話して許可をもらわないと。当然でしょ。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
I just don’t understand why 〜 は、相手を責めきらずに戸惑いを示す切り出しです。続く no one told me you were coming が、その理由を予告のなさに置きます。get the go-ahead の go-ahead は名詞で「許可」「ゴーサイン」のこと、I’m gonna have to 〜 は「〜せざるを得ない」と、手順に従う立場を示します。文末の obviously は「言うまでもなく」の念押しです。
金庫を開けてもらえそうにないとわかったところで、モーガンが口を開きます。
Morgan: Yeah, well, hold on a second. Maybe not. Let me try something real quick here. One, two, three, four… boom.
(まあ、ちょっと待って。そうとも限らないかも。ちょっと試させてよ。1、2、3、4……ほら。)Casey: Seriously.
(マジかよ。)Morgan: I was too lazy to change the code in Burbank, too.
(バーバンクの店でも、面倒で番号を変えてなかったんだよね。)CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)
hold on a second は「ちょっと待って」と流れを止める定番の一言です。Maybe not. は直前の見通しを軽く打ち消し、Let me try something real quick here. で、さっと試させてほしいと申し出ます。real quick は口語で「手早く」の意味です。ケイシーの Seriously. は一語であきれを表し、モーガンの too lazy to 〜 がその場のオチです。
まとめ|訪ねる側と受ける側の英語
Corporate sent us で理由を伝え、This isn’t any sort of criticism と We just want to で誤解を解いて目的を言い直す流れを見てきました。受ける側の get the go-ahead もあわせて押さえておけます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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