「going through a thing」と「phase」はどう違う?昔の自分の一時期をぼかす言い方と名づける言い方|『CHUCK』S05E10で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「going through a thing」と「phase」はどう違う?昔の自分の一時期をぼかす言い方と名づける言い方|『CHUCK』S05E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第10話に出てくる、過去の自分のある時期を言い表す英語です。モーガン宛てに届いた荷物をきっかけに、ビッグ・マイクやチャックとのあいだで、数か月前のモーガンをめぐる軽いやり取りが交わされます。

中身をぼかす going through a thing と、名前をつけて言い当てる phase の違いを軸に、昔の自分を持ち上げたときのツッコミまで追っていきます。

目次

たとえで返す軽口と、やんわりした言い直しの勧め

バイ・モアで、ビッグ・マイクがモーガンに荷物を差し出します。

Mike: Son, this came for you.
(おい、これがお前宛てに届いてたぞ。)

CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)

this came for you は「あなた宛てに届いた」と荷物や郵便を渡すときの定番の言い方で、Son は年下の相手への親しげな呼びかけです。受け取ったモーガンとのやり取りは、こう続きます。

Morgan: Hey. How you doing, Big Mike?
(やあ。調子はどう、ビッグ・マイク?)

Mike: Always a beautiful day at the Buy More.
(バイ・モアはいつだって素晴らしい日だ。)

Morgan: You really love it here, don’t you?
(ほんとにここが好きなんだね。)

Mike: Like a turkey loves Thanksgiving.
(感謝祭を愛する七面鳥のようにな。)

Morgan: You might want to rethink that one, actually, you know.
(そのたとえは、ちょっと考え直したほうがいいかもよ。)

CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)

You really love it here, don’t you? は、付加疑問で相手の気持ちを確かめる形です。ビッグ・マイクは Like a turkey loves Thanksgiving. と返します。ただ、七面鳥は感謝祭の食卓に上る側として思い浮かべられることが多いため、好きなもののたとえとしては皮肉に聞こえかねません。

そこを突くのが You might want to 〜 です。「〜したほうがいいかもしれない」と控えめに勧める言い方で、rethink that one の that one は直前のたとえを指します。

ぼかす going through a thing と、名づける phase

荷物の中身は、モーガンが以前使っていた携帯電話でした。それを見たビッグ・マイクとの会話です。

Mike: Doesn’t really seem to be your style.
(どうもお前の趣味には見えんな。)

Morgan: No, no, yeah, this was from a few months ago. I was kind of going through a thing.
(いや、まあ、これは数か月前のやつでさ。ちょっといろいろあった時期だったんだよ。)

Mike: Ah. The frosted tips phase.
(ああ。毛先を脱色してた時期か。)

CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)

Doesn’t really seem to be your style. は、主語を省いて持ち物の印象を遠回しに伝える一言です。

モーガンの I was kind of going through a thing. は、thing で中身を伏せたまま「何かを抱えていた時期」とぼかす表現になっています。kind of が加わり、はっきり言いたくない気持ちもにじみます。

これに対しビッグ・マイクは The frosted tips phase. と、その時期に名前をつけて言い当てます。phase は一時的な段階のことで、the 〇〇 phase と特徴を冠すると「〜だった時期」という呼び名になります。frosted tips は毛先だけを明るく脱色した髪型で、モーガンがシーズン5の序盤にしていたものです。

のちの場面では、モーガンが当時の自分についてこう言います。

Morgan: Yeah, I was… I was so cool back then.
(ああ、俺……あの頃の俺、最高にかっこよかったよな。)

Chuck: Uh, counterpoint.
(えっと、反論。)

CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)

back then は「あの頃」と過去の一時期を指す言い方です。counterpoint は議論で反対の論点を示す語で、それを一語だけ差し挟むことで、軽いツッコミとして働きます。チャックが当時かぶっていた帽子のことを尋ねると、モーガンはこう返します。

Morgan: Really? Is that… Oh, yeah. Yeah, I was.
(ほんとに? それって……ああ、うん。うん、かぶってた。)

CHUCK Season5 Episode10 (Chuck Versus Bo)

Really? Is that… と言いかけてから、Oh, yeah. Yeah, I was. と認める流れが、短い言葉で示されます。

まとめ|昔の自分をめぐる言い方

going through a thing は中身を伏せてぼかし、the 〇〇 phase は特徴で時期に名前をつけていました。昔の自分を持ち上げる back then には、counterpoint の一語で軽くツッコめます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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