「I need your ~」と言われたら、何と返す?とっておきのものを手放したくないときの英語|『BONES』S08E08で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「I need your ~」と言われたら、何と返す?とっておきのものを手放したくないときの英語|『BONES』S08E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード8の序盤には、ホッジンスが、こっそりためてあるピーナッツバターを出してほしいと頼むやり取りがあります。返ってくるのは「どうぞ」ではなく、それを持ってきている理由です。今回は I need your ~. と頼まれたときに、渋る・理由を聞き返す・しかたなく手放す、という返し方を読み解きます。

お菓子やお気に入りの品を「ちょうだい」と言われる場面は、家族や職場でよく起こります。角を立てずに渋る言い方を知っておくと、とっさの返事に迷いにくくなります。

目次

「I need your ~」は、事情を前に出して頼む言い方

場面の最初の発言は、遠回しな前置きのない頼みごとです。

Hodgins: Babe, I need your secret stash of peanut butter.
(なあ、君がこっそりためてるピーナッツバター、必要なんだよ。)

— Hodgins, I bring in my peanut butter for a little comfort food every once in a while.
(ホッジンス、そのピーナッツバターは、たまにほっとしたいときの食べ物として持ってきているものなんだけど。)

— For comfort? Why?
(ほっとするため?どうして?)

BONES Season8 Episode8 (The But in the Joke)

I need your ~. は「(相手の)〜が必要だ」で、Can I have ~? のようなお伺いではなく、必要だという事情を前に出す頼み方です。Babe は夫婦や恋人の間で使われる親しい呼びかけ、secret stash は「こっそりためているもの」「隠してある取り置き」を指します。取っておいたものの存在まで知ったうえで頼んでいる、という気安さが伝わってきます。

返事は、まず Hodgins, と名前を呼んでから、持ってきている理由を続ける形です。comfort food は、食べると気持ちが落ち着く、ほっとする食べ物のことです。いきなり No と言わず、それが自分にとってどういうものかを伝えるだけで、手放したくない気持ちが十分に伝わるのが見どころです。

それを受けた For comfort? Why? は、相手の言葉の一部をそのまま繰り返して問い返す形です。「ほっとするため?」と言葉を拾い、「どうして?」と理由を重ねて聞いています。Why? だけで返すよりも、相手のどの言葉に引っかかったのかがはっきり伝わる問い返し方です。

とっておきを出してと言われたときの返し方

作中のように理由を添える返し方のほかにも、渋る気持ちを伝える言い方はいくつかあります。

返し方 ニュアンス
What do you need it for? 何に使うの?(用途を聞く)
Why does it have to be mine? どうして私のじゃないとだめなの?(自分のものである理由を聞く)
That’s my emergency stash. それは非常用にとってあるの(大事な分だと伝える)
Can’t you get your own? 自分のを用意できない?(やんわり断る)
Do I have to? どうしても?(しぶしぶの気持ちを出す)

What do you need it for? は、作中の For comfort? Why? と同じく、相手の言葉を受けて理由をたずね返す型です。頼まれた側が使うと、すぐには渡さないけれど話は聞く、という姿勢になります。That’s my emergency stash. は場面に出てくる stash を使った言い方で、「いざというときのためにとってある分」というニュアンスです。

Can’t you get your own? は、否定の形で問いかけることで、命令よりもやわらかく「自分で用意して」と伝えられます。Do I have to? は言いつけを嫌がるときにも使う言い方で、親しい相手との軽いやり取りに向いています。

「pry ~ out of someone’s hands」は、なかなか手放してもらえなかったときの言い方

ピーナッツバターの話は、このあと別の話題をはさみます。もう一度念を押されると、目をつぶって、と返す声があります。その後、研究所の場面ではこんな言葉が出てきます。

— I had to pry this peanut butter out of Angela’s hands.
(このピーナッツバターは、アンジェラの手からやっとのことで引きはがしてきた。)

BONES Season8 Episode8 (The But in the Joke)

pry は、すき間に道具を差し込んでこじ開けるという動詞です。pry A out of B’s hands は「Bの手からAを引きはがす」という言い方で、相手がなかなか手放さなかったものをようやく受け取った苦労を、おおげさに伝えるたとえとしても使われます。

手放す側が使える言い方には、Fine, take it.(わかった、持っていって)、Okay, it’s all yours.(はい、全部どうぞ)、You owe me one.(これは貸しだからね)などがあります。You owe me one. は、しかたなく渡しながらも、あとでお返しを期待していることを冗談めかして伝えるひと言です。渋ったあとにこうした言葉を添えて渡すと、やり取り全体が軽い言葉の応酬として収まります。

まとめ|「I need your ~」には、理由を添えて返す

今回は『BONES』シーズン8エピソード8から、事情を前に出す頼み方 I need your ~、理由を伝える comfort food、問い返す For comfort? Why?、なかなか手放してもらえなかった様子を表す pry ~ out of someone’s hands を読み解きました。すぐに断らず理由や用途を言葉にすると、手放したくない気持ちが穏やかに伝わります。

身近な食べ物ひとつをめぐる短い会話にも、頼む側と渋る側の言葉の駆け引きが詰まっていることが分かります。

同じエピソードの他のコラムでは、ジョークをせがむ言い方や、スタンダップ・コメディの舞台の英語も扱っています。

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