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『BONES』シーズン8エピソード21の序盤には、職場の冷蔵庫に置いてあったホットソースをめぐって、同僚どうしが言い合う場面があります。その中で出てくるのが communal fridge(共用冷蔵庫)という言葉です。今回は、アメリカの職場の共用冷蔵庫にまつわる習慣と、そこで使われる英語を紹介します。
みんなで使う冷蔵庫には、どこの国でも小さなもめごとがつきものです。英語圏での決まりごとを知っておくと、海外の職場の雰囲気も想像しやすくなります。
共用冷蔵庫で起きる「これ、誰の?」問題
場面は、作業中の相手に向けた抗議のひと言から始まります。
— I have a huge bone to pick with you.
(ちょっと、言いたいことが山ほどあるんだけど。)BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)
have a bone to pick with ~ は「〜に文句がある」と話を切り出す言い方です。少しあとで、ほとんど空になったソースの瓶をめぐるやり取りが続きます。
— Did you finish this?
(これ、使い切った?)— There’s still a bit left.
(まだ少し残ってる。)— Yes. It was delicious.
(うん。おいしかった。)— This was my last bottle of hot sauce!
(最後の1本のホットソースだったのに!)— I didn’t know it was yours.
(そっちのだとは知らなかった。)— Well, if you wanted me to believe you, you should have removed the Post-it note.
(信じてほしいなら、付箋をはがしておくべきだった。)BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)
知らなかったという言い分に、付箋を根拠に切り返す流れです。付箋が「誰の物か」を示す目印として扱われていることが、このやり取りから読み取れます。共用冷蔵庫では、こうした付箋や名前を書いたシール(英語では label)が持ち主を示す役目を担います。付箋は英語で sticky note とも言います。
「communal fridge」と、言い分を伝えるひと言
付箋を指摘されたあと、笑いまじりの言い分が返されます。
— Okay, all right, in my defense, it’s a communal fridge. I’ll buy you a new one.
(分かった、分かった。言わせてもらうと、ここは共用の冷蔵庫なんだ。新しいのを買って返すよ。)— No, no, you don’t understand.
(いや、違う、分かってない。)BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)
communal は「共同の・みんなで使う」で、communal kitchen(共用キッチン)のようにも使われます。職場の冷蔵庫は日常会話では office fridge や shared fridge と呼ばれることが多いとされています。in my defense は「言い訳させてもらうと」と自分の側の事情を添える前置きで、I’ll buy you a new one. は「新しいのを買って返す」という埋め合わせの申し出です。
ただし、このソースは簡単に買い直せる物ではありませんでした。その後の場面では、ソースを途絶えさせないと意気込む声が上がります。
— I’m not gonna let that hot sauce die.
(あのホットソースを絶やしはしない。)BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)
新しい物を買って返すという申し出だけでは収まらない事情があったことが、このひと言から伝わってきます。
アメリカの職場の冷蔵庫のルールと英語
アメリカの職場では、共用冷蔵庫の使い方にルールを設けているところが多いとされています。よく挙げられるのは、食べ物に名前と日付を書いて貼ること、週に1回、金曜の午後などに中身を片づける日を決めること、名前のない物や古くなった物は処分の対象になることなどです。冷蔵庫の扉に注意書きが貼られている職場も珍しくないと言われます。
| 注意書きの英語 | 意味 |
|---|---|
| Label your food with your name and date. | 食べ物には名前と日付を書いてください |
| The fridge will be cleaned out every Friday. | 冷蔵庫は毎週金曜日に片づけます |
| Unlabeled items will be thrown out. | 名前のない物は処分します |
| Please don’t eat food that isn’t yours. | 自分の物以外は食べないでください |
作中のやり取りでも、付箋が「誰の物か」をめぐる言い合いの焦点になっていました。ルールがはっきりしている職場ほど、こうした行き違いは起きにくいと言えます。
まとめ|名前の目印ひとつが、もめごとを防ぐ
今回は『BONES』シーズン8エピソード21から、communal fridge(共用冷蔵庫)をめぐるやり取りと、名前を書いて貼る習慣、in my defense や I’ll buy you a new one といったひと言を紹介しました。共用スペースの習慣を知っておくと、海外の職場での会話も身近に感じられます。
冷蔵庫の前の小さな言い合いにも、職場の文化がよく表れていることが分かります。
このエピソードの別のコラムでは、secret sauce と secret ingredient の違いや、味見をすすめられたときの返し方も取り上げています。


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