海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード2では、聞き込みの場で言葉が思うように伝わらない場面がいくつも出てきます。相手の言い回しが通じなかったり、一緒にいる人の一言が場の空気とずれたりするたびに、言葉を補って言い直すやり取りが入ります。
間に立って言葉を補う場面は、職場でも友人どうしの会話でもよく起こります。今回は What she means is をはじめ、言い直しと補いの英語を3つの場面から読み解きます。
「What she means is ~」で、相手の言いたいことを言い直す
聞き込みの相手が、夫の仕事をこう言い表します。
— Richard was a white-shoe divorce lawyer.
(リチャードは、いわゆる「ホワイトシュー」の離婚弁護士でした。)BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)
white-shoe は、名門で格式の高い法律事務所などを指す言い回しです。かつて名門大学の学生たちが好んだ白っぽいスエードの靴に由来するとされます。
ところが、ブレナンはこれを靴の色の話として受け取って答えます。そこでブースが、こう言い直します。
Booth: What she means is that her husband is a lawyer for rich people.
(彼女が言いたいのは、旦那さんが金持ち相手の弁護士だってことだよ。)BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)
What she means is (that) ~ は「彼女が言いたいのは〜ということ」で、その場にいる人の言葉を、別の人に向けて言い直すときの切り出しです。white-shoe という慣用的な言い回しを、a lawyer for rich people という平易な言い方に置き換えている点が分かりやすいところです。
主語を入れ替えると、What I mean is ~(私が言いたいのは〜)、What he means is ~(彼が言いたいのは〜)のように幅広く使えます。本人の前で言い直すときは、最後に right? と確認を添えると、言葉を決めつける感じがやわらぎます。
誤解されたら、短い言葉を重ねて用件を正す
訪ねた先で、用件を取り違えられる場面もあります。
— Sorry to keep you waiting, but we’re closed.
(お待たせしてすみません。でも、もう閉めているんです。)— If you need a referral for another divorce attorney…
(別の離婚弁護士の紹介が必要でしたら…)— No.
(いいえ。)— No, we’re not here for a divorce.
(いえ、離婚の相談で来たのではありません。)— We’re not married.
(結婚していませんから。)— FBI.
(FBIです。)BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)
We’re not here for ~ は「〜の用で来たのではない」で、用件の取り違えを正すときの定番の形です。短い文を重ねて、誤解を一つずつほどいていく流れになっています。正しい用件を続けるなら、We’re here to ask a few questions.(いくつか質問をしに来ました)のように We’re here to ~ で言い直すと伝わりやすくなります。
「Forgive my partner.」で、一緒にいる人の一言を補う
別の聞き込みの場では、数日で仲直りしたという2人の話に疑問が向けられます。ありえることだ、と取りなす声に続いて、こんなやり取りがあります。
— Well, time travel’s possible… theoretically.
(まあ、タイムトラベルも可能だ…理論上は。)— Forgive my partner. She’s a bit cynical.
(相棒の失礼をお許しください。少し冷めた見方をするもので。)— While Agent Booth can be a bit idealistic.
(一方、ブース捜査官は少し理想を追いがちです。)BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)
Forgive my partner. は「相棒の失礼をお許しください」で、一緒にいる人の発言が相手を戸惑わせたかもしれないときに、その場で相手に向けて補う言い方です。partner は仕事の相棒にも、恋人や配偶者にも使える語です。
続く a bit cynical の a bit は「少し」で、cynical(皮肉っぽい、冷めた見方をする)という強めの語をやわらげています。返す側も a bit idealistic(少し理想主義的)と同じ形にそろえて言い返しており、言葉の型をそろえた応酬になっているのが面白いところです。
同じ場面で使える言い方には、Excuse my friend.(友人の失礼をお許しください)や、親しい間柄向けの Don’t mind her.(彼女のことは気にしないで)などもあります。
まとめ|言い直しは、伝わるための橋渡し
今回は『BONES』シーズン8エピソード2から、相手の言いたいことを言い直す What she means is ~、誤解を正す We’re not here for ~、一緒にいる人の一言を補う Forgive my partner. を読み解きました。間に立って言葉を補う型を知っておくと、話がかみ合わない場面でも落ち着いて会話をつなげます。
次回も『BONES』と一緒に、場面に合った英語を学んでいきましょう。
このエピソードの英語表現は、nice と polite の違いを扱うコラムや、工事現場のヘルメット文化のコラムでも紹介しています。


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