「hard-hat area」とは?工事現場の安全ルールの文化と英語|『BONES』S08E02で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「hard-hat area」とは?工事現場の安全ルールの文化と英語|『BONES』S08E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード2には、改装工事中のビルを訪ねたブースとブレナンが、現場の監督に呼び止められる場面があります。そこで出てくるのが hard-hat area という言葉です。

工事現場のヘルメットは、映画やドラマで見慣れている一方、どんな決まりがあるのかは意外と知られていません。今回はこの場面を起点に、アメリカの工事現場の安全ルールと、それにまつわる英語を紹介します。

目次

「hard-hat area」は、ヘルメットの着用が求められる区域

監督は、2人にまずこう告げます。

— Uh, this is a hard-hat area, so I’m gonna have to ask you to leave.
(あの、ここはヘルメット着用区域なので、出ていっていただくことになります。)

Booth: FBI. I need a hard hat.
(FBIだ。ヘルメットをくれ。)

Brennan: And, uh, directions to Margot Sandoval’s office.
(それと、マーゴ・サンドヴァルの事務所への道順も。)

— And I need a hard hat, too.
(それと、私にもヘルメットを。)

BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)

hard hat は工事現場などで使う硬いヘルメットのことで、hard-hat area は「ヘルメットの着用が求められる区域」を指します。現場の入口などには Hard Hat Area や Hard Hats Required といった掲示が出ていることがあります。

アメリカでは、労働安全衛生局(OSHA)の規則で、頭にけがをするおそれがある場所で働く人にヘルメットなどの保護具を着けさせることが雇う側に求められているとされます。作中でも、退去を求められた捜査陣がすぐにヘルメットを求めており、区域に入るには訪れた人もヘルメットが必要だという現場の決まりがうかがえます。

監督の I’m gonna have to ask you to leave. は「出ていっていただくことになります」という言い方です。have to を使うことで「規則なので」という含みが加わり、ていねいでもきっぱり退去を求める決まり文句として、店や施設でもよく使われます。

ヘルメットの色には意味がある?

監督が、これで作業が遅れるとこぼすやり取りのあと、こんな頼みごとも出てきます。

— Could I get the blue hard hat?
(青いヘルメットをもらえますか?)

BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)

作中では青を選ぶ理由は語られませんが、アメリカの工事現場では、ヘルメットの色で役割を見分ける慣習があるとされます。法律で色が決められているわけではなく、会社や現場ごとの決まりのため、意味は現場によって異なります。よく挙げられる例は次のとおりです。

色 よく挙げられる役割の例
white 現場監督・技術者
yellow 一般の作業員
blue 大工や電気工事などの技術職
green 安全の担当者や新人
orange 道路工事・クレーンの操作

Could I get ~? は「〜をもらえますか」と、ていねいに頼むときの形です。

立ち入りを止める現場の英語

その後、工事現場の奥へ進もうとする場面では、立ち入りを止める言葉がくり返し出てきます。

— Wait, now– that’s a very dangerous area.
(待ってください、そこはとても危険な場所です。)

BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)

短いやり取りを挟んで、こう続きます。

— Hey, I’m not supposed to let anybody…
(ちょっと、誰も通しちゃいけないことになっていて…)

— Hey, hey, where are you going?
(ちょっと、ちょっと、どこへ行くんですか?)

BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)

I’m not supposed to ~ は「〜してはいけないことになっている」で、自分の判断ではなく決まりがあることを伝える言い方です。さらに、こう念を押されます。

— Now, this is my site.
(いいですか、ここは私の現場です。)

— I’m responsible.
(責任は私にあるんです。)

— You can’t go in there.
(そこに入ってはいけません。)

BONES Season8 Episode2 (The Partners in the Divorce)

site は「工事現場」、I’m responsible. は「私に責任がある」です。現場の安全を守るのは雇う側や現場を管理する側の役目とされており、その立場から立ち入りを止めていることが伝わってきます。

まとめ|ヘルメットに込められた現場の決まり

今回は『BONES』シーズン8エピソード2を起点に、hard-hat area、退去を求める I’m gonna have to ask you to leave.、ヘルメットの色分けの慣習、決まりを伝える I’m not supposed to ~ や I’m responsible. を紹介しました。工事現場の英語には、安全を最優先する考え方が表れています。

次に作中で工事現場が出てきたときは、ヘルメットの色や掲示にも目を向けると、場面の見え方が少し変わってきます。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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