「learn」と「commit to memory」はどう違う?「覚える」を言い分ける英語|『BONES』S08E17で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「learn」と「commit to memory」はどう違う?「覚える」を言い分ける英語|『BONES』S08E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード17は、新しいインターンのウェルズが加わる回です。彼がここのやり方をどれだけ早く覚えられるかをめぐるやり取りや、終盤の短い会話に、「覚える」にまつわる英語がいくつも出てきます。今回は learn と commit to memory の違いを中心に、「覚える」の言い分けを読み解きます。

日本語の「覚える」は、英語ではいくつかの語に分かれます。違いをつかんでおくと、「覚えた」「覚えておく」を場面に合わせて選びやすくなります。

目次

「learn」は教わって身につける

learn は、知識や技能、やり方を「身につける」ことを広く表す動詞です。丸暗記に限らず、練習や経験を通して自然にできるようになることも含みます。

作中では、新しいインターンのウェルズが話題になる場面で、こんなやり取りがあります。

— He hasn’t learned our protocols yet.
(彼はまだ、うちの手順を覚えていない。)

— I think you’ll find him a quick study though.
(でも、のみこみが早い人だと分かると思いますよ。)

— Based on what?
(何を根拠に?)

BONES Season8 Episode17 (The Fact in the Fiction)

protocol は「決まった手順・規則」のことです。hasn’t learned … yet は「まだ身についていない」という意味で、ここでの learn は、手順を暗記することよりも、その職場のやり方に慣れて使いこなせるようになることを指していると読み取れます。

それに続く a quick study は「のみこみが早い人」という決まった言い方です。study を「勉強」と取ると意味がつかみにくいので、まとめて覚えておくと便利です。同じ意味で、日常会話では a fast learner もよく使われるとされています。

learn は I learned to drive last year.(去年、運転を覚えた)のように、技能を身につけたことを伝えるときにも使えます。

「commit to memory」は記憶にしっかり刻む

終盤には、まだ帰らずにいることを指摘されて、こんな返事が出てくる場面があります。

— Oh, yeah, I’m just trying to commit to memory everything that I learned from Dr. Brennan.
(ああ、ブレナン博士から教わったことを、全部頭に刻み込もうとしているだけです。)

BONES Season8 Episode17 (The Fact in the Fiction)

この1文には、learn と commit to memory が両方入っています。learned は「教わって身につけたこと」、commit to memory は「それを忘れないように記憶に刻む」行為です。教わることと覚え込むことが、別の動詞で言い分けられているのが分かります。

commit to memory は、memorize(暗記する)のやや改まった言い方とされています。本来は commit A to memory の語順ですが、ここでは A にあたる部分が長いため、後ろに回されています。

表現 意味 使われやすい場面
learn 教わって身につける 知識・技能・やり方全般
memorize 暗記する 単語・数字・決まり文句など
commit to memory 記憶に刻む memorize の改まった言い方
learn by heart そらで言えるまで覚える 詩・九九・スピーチなど
remember 覚えている・思い出す 記憶が残っている状態

覚え方をめぐる「notebook」と「photographic memory」

この返事のあとには、覚え方をめぐるやり取りが続きます。

— Uh, take my advice– get a notebook.
(ひとつ助言すると、ノートを用意したほうがいい。)

— Oh, it’s okay. I have a photographic memory.
(ああ、大丈夫です。見たものをそのまま覚えられるので。)

— Okay.
(なるほどね。)

BONES Season8 Episode17 (The Fact in the Fiction)

take my advice は「助言させてもらうと」という前置きで、get a notebook は「ノートを用意する」です。覚えきれないことは書いておく、という勧めには take notes(メモを取る)や write it down(書き留める)も使えます。

photographic memory は、見たものを写真のように覚えられる記憶力のことです。日常会話では、I don’t have a photographic memory, so I need to write it down.(そこまで記憶力はないから、書いておかないと)のように、記憶力のよさを表すたとえとして使われることが多いとされています。

まとめ|身につけるのか、記憶に刻むのか

今回は『BONES』シーズン8エピソード17から、教わって身につける learn、記憶に刻む commit to memory、のみこみの早さを言う a quick study、記憶力のたとえの photographic memory を読み解きました。「覚える」を身につけることと記憶に刻むことに分けて考えると、言い分けがぐっと分かりやすくなります。

新しい職場に加わった人をめぐる会話から、「覚える」の英語の幅が見えてきます。

同じエピソードの他のコラムでは、「もしも過去に戻れたら」と聞かれたときの答え方や、アメリカの大学の学位と専攻の言い方も扱っています。

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