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『BONES』シーズン8エピソード7の序盤には、アラストが自分の勤務時間の記録をもとに、まだ受け取っていない分の給料を確かめてもらう場面があります。そこで出てくるのが payroll という言葉です。今回は、アメリカの職場の給与計算と勤務時間の記録をめぐる文化を、作中のやり取りとあわせて読み解きます。
給料の明細や勤務時間の申告は、どの国の職場にもある身近な手続きです。英語での呼び方を知っておくと、海外の職場の会話がぐっと聞き取りやすくなります。
「payroll」は給与計算と、その担当部署
作中のやり取りは、勤務時間の記録ならここにある、というひと言から始まります。
Arastoo: I have a record of my hours right here.
(勤務時間の記録は、ここにあります。)— You keep very complete records, Mr. Vaziri.
(とてもきちんと記録をつけていますね、ヴァジリさん。)Arastoo: It’s not as if I make a lot of money, so every little bit helps.
(稼ぎが多いわけではないので、少しでも助かるんです。)— Well, I’ll check my records and call payroll.
(では、こちらの記録を確認して、給与担当に連絡します。)— As soon as you can, I’d appreciate it.
(できるだけ早くしていただけると助かります。)— According to my calculations, I’m owed over $200, and I have a special dinner planned, so…
(計算では200ドル以上が未払いですし、特別な夕食の予定もあるので…。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
payroll は、もともと「給与の支払い名簿」を指し、そこから給与計算の業務や、それを担当する部署の呼び名としても使われるとされます。call payroll は「給与担当に連絡する」で、職場の中で給与の手続きを扱う窓口を指しています。
I’m owed 〜 は「〜を受け取る権利がある、〜が未払いだ」という言い方です。every little bit helps は「少しでも助かる」という決まり文句で、金額の大小にかかわらず使えます。
勤務時間を記録して申告する文化
アメリカの職場では、働き方によって給料の決まり方が分かれます。時間単位で支払われる働き手は hourly、年額などで決まった額を受け取る働き手は salaried と呼ばれ、時間給の働き手は、出勤・退勤の時刻や働いた時間を timesheet(勤務時間表)や time card に記録して申告することが多いとされます。連邦の法律では、時間給などで残業代の対象になる働き手が週40時間を超えて働いた分には、通常の1.5倍以上の賃金を払う決まりがあるとされます。
給料の支払いの間隔は職場ごとに異なり、民間の職場では2週間ごとの biweekly がもっとも多く、毎週の weekly、月2回の semimonthly、月1回の monthly もあるとされます。支払いのたびに受け取る明細は pay stub と呼ばれます。
作中でも、記録を確かめて給与担当に連絡すると返されたあと、別の人が加わって話がそれた合間に、こんな確認がはさまります。
— Uh, is there anything more I need to sign?
(あの、ほかにサインが必要なものはありますか?)— No.
(いいえ。)— That is good, thanks.
(よかった、ありがとうございます。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
給与の手続きに書類へのサインがともなうことも、このやり取りから読み取れます。
給料と休みをめぐって使える英語
その後、アラストの書いた本が職場で話題になる場面では、休みについての言い方も出てきます。
— Hey, if you’re so modest, why did you give Cam your poetry?
(ねえ、そんなに控えめなら、どうしてカムに詩を渡したの?)Cam: Because I gave Mr. Vaziri time off to meet with his publisher.
(ヴァジリさんに、出版社と会うための休みを出したからよ。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
time off は「仕事を休む時間、休暇」で、give 人 time off なら「人に休みを与える」、take time off なら「休みを取る」になります。
給料や勤務時間について職場で確かめたいときは、次のような言い方が使えます。
| 言い方 | 意味 |
|---|---|
| I think I’m owed for last week’s hours. | 先週の勤務時間分が未払いだと思います |
| Could you check my timesheet? | 勤務時間表を確認してもらえますか |
| When is payday? | 給料日はいつですか |
| I’d like to take a day off next Friday. | 来週の金曜に1日休みを取りたいです |
As soon as you can, I’d appreciate it. のように、頼みごとの後ろに I’d appreciate it を添えると、丁寧に催促する言い方になります。
まとめ|「payroll」から見える、アメリカの給料の仕組み
今回は『BONES』シーズン8エピソード7から、給与計算と担当部署を表す payroll、勤務時間の記録 timesheet、未払いを伝える I’m owed、休みを表す time off などを読み解きました。給料の仕組みにまつわる言葉を知っておくと、海外の職場の会話の背景まで見えてきます。
次回も『BONES』と一緒に、作中の会話から英語と文化を学んでいきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の会話の英語がより立体的に見えてきます。


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