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『BONES』シーズン8エピソード7では、romantic という語が場面を変えて何度も登場します。「ロマンチックだ」と様子を表すこともあれば、a romantic の形で「ロマンチストな人」を指すこともあります。今回は、この2つの使い分けを作中のやり取りから読み解きます。
日本語の「ロマンチスト」を英語でどう言うかは、意外と迷いやすいところです。冠詞の a が付くかどうかで働きが変わる仕組みを押さえると、人柄を言い表す英語の幅が広がります。
「a romantic」は人、「romantic」は様子を表す
作中では、まず名詞の形が登場します。聞いたものの意味は分かる、と言い切るひと言です。
— I’m a romantic. I know what I heard.
(ロマンチストだからね。何を聞いたかは分かってる。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
I’m a romantic. は「私はロマンチストだ」という意味です。a が付いているので、ここでの romantic は「ロマンチストな人」という名詞として働いています。
その後、ホッジンスとアンジェラが2人で過ごす場面では、ある男性をめぐって、名詞と形容詞が続けて出てきます。
— Okay All right. You can stop.
(分かった、もういいよ。)— I mean, maybe he stinks.
(つまり、下手なのかもしれない。)— He never came across as a romantic to me.
(ロマンチストって感じには見えなかったけど。)Angela: No, he’s-he’s good, and… and romantic.
(ううん、彼は上手だし…ロマンチックよ。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
come across as 〜 は「〜という印象を与える」で、He never came across as a romantic. は「ロマンチストという印象はなかった」という意味になります。これに対するアンジェラの返事では、romantic に a が付かず、good と並べて人の性質を表す形容詞として使われています。
| 形 | 品詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| romantic | 形容詞 | ロマンチックな | He’s romantic. / a romantic dinner |
| a romantic | 名詞 | ロマンチストな人 | He’s a romantic. |
| romance | 名詞 | 恋愛、ロマンス | a summer romance |
He’s romantic. と He’s a romantic. はどちらも人柄を表しますが、名詞の形は「そういう気質を持った人」として相手をとらえる言い方になります。
「very romantic」と「I’m a romantic」
物語の終盤、事件が解決したあとには、ブースとブレナンの間で、相手を好きな理由を3つ挙げてほしいと頼み合う流れになります。理由を聞かれた側の短い答えから、こんなやり取りが続きます。
— I don’t have reasons.
(理由はない。)— What?
(何?)— I think what you just said is very romantic.
(今の言葉、とてもロマンチックだと思う。)Booth: What can I say? I’m a romantic, Bones.
(まあな。俺はロマンチストなんだよ、ボーンズ。)BONES Season8 Episode7 (The Bod in the Pod)
very romantic の romantic は形容詞なので、very や so で強められます。一方、名詞の a romantic を強めたいときは、a true romantic のように間に形容詞を挟みます。
What can I say? は直訳すると「何と言えばいいだろう」ですが、ほめられたときや何かを指摘されたときに「まあね」「そういう性分なんだ」と受け流す前置きとしてよく使われます。ブースのひと言は、言葉をほめられて、それを自分の気質として返す返事と読み取れます。
日本語の「ロマンチスト」を英語で言うなら
日本語の「ロマンチスト」に当たる人は、英語では a romantic で表すのが一般的とされます。辞書では、恋愛の気持ちを言葉や行動で表す人という意味のほか、現実的でない夢を抱きがちな人という意味も挙げられています。どちらの意味かは文脈で判断します。
もう一歩踏み込んだ言い方が a hopeless romantic です。恋愛について理想的で感傷的な見方を持ち続ける人を指すとされ、「筋金入りのロマンチスト」に近い表現です。自分のことを言うときにも使われます。
- I’m a bit of a romantic.(ちょっとロマンチストなところがあるんです。)
- She’s a hopeless romantic.(彼女は筋金入りのロマンチストだ。)
- That’s so romantic.(すごくロマンチックだね。)
- He’s more romantic than he looks.(彼は見かけよりロマンチックだ。)
人について言うときは「a があれば名詞、なければ形容詞」と覚えておくと、聞き取りでも話すときでも迷いにくくなります。
まとめ|冠詞の「a」で、様子と人を言い分ける
今回は『BONES』シーズン8エピソード7から、形容詞の romantic と名詞の a romantic を中心に、come across as、very romantic、What can I say?、a hopeless romantic を読み解きました。a の有無に目を向けるだけで、「ロマンチックだ」と「ロマンチストだ」を英語で言い分けられるようになります。
ロマンチストには見えなかったと言われる人物と、自分をロマンチストだと言い切る人物を見比べると、同じ語の別の顔が見えてきます。
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