「聞かなきゃよかった」と思ったときの英語|『BONES』S08E11で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「聞かなきゃよかった」と思ったときの英語|『BONES』S08E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード11の序盤には、質問した側が答えを聞く前から身構えるやり取りがあります。時間のかかる作業について別のやり方はないかとたずね、「ある」と返ってきたとたん、聞いたら後悔するかと確かめる場面です。

予想外の答えが返ってきたとき、日本語なら「聞かなきゃよかった」とこぼすところです。英語では sorry を使って同じ気持ちを表せます。作中の2つの場面から、その言い方と返し方を読み解きます。

目次

「Will I be sorry I asked?」は、聞く前に身構える一言

作業にどれくらいかかるか、という問いから始まるやり取りです。

— How long is this gonna take?
(これ、どのくらいかかる?)

— Yeah, it’s gonna be a while.
(うん、しばらくかかる。)

— Is there an alternative?
(ほかのやり方はある?)

— Actually, there is.
(実は、あるんだ。)

— Will I be sorry I asked?
(聞いたら後悔する?)

— Oh. I’m sorry I asked if I’ll be sorry I asked. Carry on.
(ああ、後悔するかって聞いたことを後悔した。続けて。)

BONES Season8 Episode11 (The Archaeologist in the Cocoon)

途中の It’s gonna be a while. は「しばらくかかる」で、a while は長さをぼかして「少しの間」から「かなりの間」まで幅広く表せます。

I’m sorry I asked. は「聞かなきゃよかった」という決まった言い方で、聞いたことを後から悔やむ気持ちを表します。これを未来の形にした Will I be sorry I asked? は「聞いたら後悔することになる?」と、答えを聞く前に確かめる言い方です。

最後の一言では、聞いた本人がこの2つを重ね、「後悔するかどうか聞いたことを後悔した」と言って話を切り上げています。Carry on. は「そのまま続けて」と相手に作業を任せる一言です。中身を聞く前に引き下がる、軽い冗談として読み取れます。

「You asked.」は、聞いた相手への切り返し

別の場面では、いないいないばあは何歳でできるようになるのか、という質問から始まった会話が、負けず嫌いな性格が子どもにどう影響するかという話へ進みます。少しあとで、こんな確認のやり取りがあります。

— So, competition is contagious?
(つまり、負けず嫌いはうつるってこと?)

— Yeah.
(そう。)

— You asked.
(聞いたのはそっちでしょ。)

BONES Season8 Episode11 (The Archaeologist in the Cocoon)

contagious は本来「(病気が)うつる」という意味ですが、Laughter is contagious.(笑いはうつる)のように、気分や性格が周りに広がる様子にも使われます。

You asked. は「聞いたのはそっちでしょ」という意味で、相手が期待していなかった答えを返したあとに添える一言です。ここでは、うつるのかという確認に「そう」と答えが返ったあとに続いています。Well, you asked. のように前に Well を付けると、「だって聞かれたから答えたまで」という響きが出ます。言い方によっては突き放した印象になるため、親しい相手との軽いやり取りで使われることが多いとされています。

「Sorry to ask」との違いと、関連する言い方

同じ sorry でも、to ask と I asked では向きが逆になります。

言い方 意味 使う場面
Sorry to ask, but … 聞きにくいんだけど… 聞く前の前置き
Will I be sorry I asked? 聞いたら後悔する? 答えを聞く前
I’m sorry I asked. 聞かなきゃよかった 答えを聞いたあと
Don’t ask. 聞かないで 答える側が話したくないとき
You don’t want to know. 知らないほうがいいよ 答える側が先回りするとき
You asked. 聞いたのはそっちでしょ 答えたあとで

Sorry to ask の to ask は「これから聞くこと」を指し、相手に手間をかけることへのおわびになります。一方の sorry I asked は「もう聞いてしまったこと」への後悔です。ask の形が違うだけで、前置きのおわびと後悔という別の気持ちになることが分かります。なお、Sorry I asked. には相手の答えにあきれた気持ちもにじむため、目上の相手には使う場面を選ぶ言い方とされています。

まとめ|sorry の向きで変わる「聞く」のひと言

答えを聞く前なら Will I be sorry I asked?、聞いたあとなら I’m sorry I asked.、答えた側からは You asked. と返せます。聞く前の前置きの Sorry to ask と区別できると、質問をめぐるやり取りがぐっと自然になります。

次回も『BONES』と一緒に、会話のちょっとしたひと言を学んでいきましょう。

同じエピソードの他のコラムでは、failing と flaw の違いや、赤ちゃんと遊ぶ「いないいないばあ」の英語を扱っています。

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