海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン7第9話には、車がぶつかったあとのやり取りが出てきます。謝る言葉、相手の様子を聞く問い、保険や報告書の話が、短い台詞の中に続けて並んでいます。
短い会話でも、謝りの強さ、ぶつかった状況の言い分、「気にしないで」とそれを辞退する言い方など、日常の場面に置き換えやすい表現がそろっています。ぶつかった直後の一言から保険の話の切り出し方まで、三つの面から順に整理します。
「I am so sorry.」と、保険の話の持ち出し方
作中には、謝りの言葉と保険の話が一つの台詞に並ぶ箇所があります。
— Oh, my God, I am so sorry. I’ll get you my insurance.
(うわ、本当にすみません。保険をお渡しします。)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)
Oh, my God は驚きを表す感嘆の言い方で、そこから I am so sorry. へつながっています。so が sorry を強めるため、I’m sorry. だけの形よりも重みのある謝り方になります。作中にはほかにも、I’m so sorry. と縮めた形が出てきます。
次の表は、謝りの強さを並べたものです。I’m sorry. と I’m so sorry. 以外の行は、作中にない例文です。
| 例文 | 響き |
|---|---|
| I’m sorry. | 基本の短い謝り |
| I’m so sorry. | so で強めた謝り |
| I’m really sorry about that. | 何についての謝りかを添える |
| I’m terribly sorry. | 改まった場でも使える強めの謝り |
後半の I’ll get you my insurance. では、I’ll が、その場で決めた申し出などに使われる形です。get you ~ は「〜を用意して渡す」という趣旨で使われ、ここでの insurance は、保険そのものよりも、保険の情報や書類を指す場合があります。保険の手続きの進め方は国や州、契約によって異なるため、ここでは台詞の言い回しの範囲にとどめます。
「Are you okay?」と、ぶつかった状況の言い分
同じ場面の少しあとには、無事を聞く問いと、ぶつかった状況を述べる台詞が続きます。
— She ran right into me.
(彼女がまともにぶつかってきた。)
— I’m so sorry.
(本当にごめんなさい。)
— Are you okay?
(大丈夫ですか?)
— How do I know?
(分かるわけないでしょう?)
— You ran right into me!
(そちらがまともにぶつかってきたじゃないですか!)
— You’ll wanna fill out a report for your insurance.
(保険のために、報告書を書いておいたほうがいいですよ。)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)
Are you okay? は、相手の無事を聞く基本の問いです。このあとには How do I know? という台詞が続きます。問いの形ですが、「(大丈夫かどうかなんて)分かるわけがない」と言い返す働きをしています。
無事を聞く問いには、Are you okay? のほかに Are you all right? や Is everyone okay? もあります。複数の人に聞くときは everyone を使い、聞かれたときの答えは I’m fine. や I’m okay, thanks. のように短く済ませられます。これらは作中にない例文です。
ran right into me の run into は、作中では「ぶつかる」の意味で使われています。run into には「偶然出会う」という意味もあるため、場面で見分けることになります。right は「まともに」という強調を足す語で、同じ ran right into me の形が、主語を She から You に変えて二度並んでいます。
最後の台詞の You’ll wanna ~ は、You’ll want to ~ のくだけた形で、「〜しておいたほうがいい」と勧める響きです。fill out は書類の欄を埋めて書くことを指し、a report for your insurance で「保険のための報告書」という意味になります。どんな報告書・手続きかは、作中では語られません。
「Just forget about it.」と「We could never do that.」
続くやり取りでは、謝りが重なり、言い分が述べられ、受け流す一言とそれを辞退する一言が並びます。
— I am so sorry, sir.
(本当に申し訳ありません。)
— The sun was in my eyes, and I thought you were a lot further away from me.
(太陽が目に入って、もっと離れていると思ったんです。)
— Uh, just… Just forget about it.
(ええと、とにかく……気にしないでください。)
— Oh, no, sir. We could never do that.
(いえいえ、そんなことはできません。)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)
sir は丁寧な呼びかけです。The sun was in my eyes は「太陽が目に入っていた」という意味で、続く I thought you were a lot further away from me. が距離の見積もりを述べています。原因と思い違いを二段で並べると、状況の説明が整います。
Just forget about it. は「忘れて」、つまり「気にしないで」と受け流す言い方です。Just が付くと、話をここで区切る響きが加わります。この台詞の中では Just が二度出てきて、言いよどんだあとに同じ語から言い切る形です。
Just forget about it. のあとには、Oh, no, sir. We could never do that. という台詞が続きます。could never ~ は「どうしても〜できない」とはっきり辞退する形で、Oh, no, を前に置くと、「そうはいかない」とやんわり押し戻す響きになります。
辞退の言い方には、That’s kind of you, but I couldn’t.(ご親切ですが、そうはいきません)のような形もあります。これも作中にない例文で、kind of you が相手の気持ちへの礼を添える働きをします。
作中にない例文で、ぶつかったあとに使える一言を並べておきます。
| 例文 | 使いどころ |
|---|---|
| It’s my fault. I’ll give you my insurance information. | 非を認め、保険の情報を渡すと伝える |
| Is everyone okay? | 全員の無事を聞く |
| No harm done. | 「大事にならなかった」と受け流す |
| I’d feel better if we filled out a report. | 報告書を作りたいと穏やかに勧める |
まとめ|ぶつかったあとの言葉を、場面ごとに
I am so sorry. の謝り、Are you okay? の確かめ、ran right into me の状況説明、Just forget about it. の受け流しは、ぶつかったあとの会話で順に出てくる言葉です。保険や報告書の話も、短い台詞で切り出せる形になっています。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。
同じエピソードのコラムやフレーズ記事をあわせて読むと、この回の英語表現を別の角度からたどれます。


コメント