「お金を出そうか?」と友達に言われたら、何と返す?援助の代わりに仕事として手伝う英語|『フレンズ』S06E15で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「お金を出そうか?」と友達に言われたら、何と返す?援助の代わりに仕事として手伝う英語|『フレンズ』S06E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第15話は、仲間が「もしあのとき別の道を選んでいたら」と想像する回です。もしもの世界では、ジョーイはテレビドラマに出演している俳優で、チャンドラーは書いた作品を送っては断られています。お金を出そうかと言うジョーイに、チャンドラーはプライドを理由に断ります。

友達からの援助は、ありがたくても素直に受け取りにくいものです。申し出の言い方、断り方、そして仕事として引き受ける形への切り替え方を順に見ていきます。

目次

「I still have my pride」お金の申し出を断る言い方

もしもの世界のカフェのセントラルパークで、チャンドラーはまた作品を断られたと仲間に話します。それを聞いたジョーイが、こう申し出ます。

Joey: You need me to give you some money?
(金、出してやろうか?)
Chandler: Hey, I may have no money, but I still have my pride.
(おい、俺は金はないかもしれないけど、プライドはまだあるんだ。)
Joey: Really?
(本当に?)
Friends Season6 Episode15(The One That Could Have Been, Part 1)

You need me to ~? は Do you need me to ~? の Do を省いた口語の疑問文で、「〜してほしい?」「〜しようか?」と手助けを申し出る言い方として使われます。相手が必要としているかを尋ねる形なので、押しつけずに申し出ることができます。

チャンドラーの I may have no money, but I still have my pride. は、may で「〜かもしれない」といったん認めてから、but で本当に言いたいことを続ける譲歩の形です。still は「それでも」「まだ」という意味で、お金はなくてもプライドは手放していない、という対比をはっきりさせています。お金の申し出を断るとき、理由を自分の側に置いて言えるので、相手の厚意を責める響きにはなりません。

ジョーイの Really? は、「本当に?」と短く聞き返すひと言です。断った相手にもう一度確かめる形になっていて、この短い聞き返しのあと、話は別の方向へ動き始めます。

「could be your assistant」援助を仕事に置き換える提案

もしもの世界のこの場面で、話を前に進めるのはモニカです。ジョーイがお金を渡すのではなく、別のやり方があると切り出します。

Monica: Hey, maybe Joey doesn’t have to give you the money. TV stars have assistants, right?
(ねえ、ジョーイがお金をあげなくてもいいんじゃない?テレビのスターってアシスタントがいるでしょ?)
Joey: That’s an idea. Hey, if I hired an assistant, would you take money from her?
(それはいい考えだな。なあ、俺がアシスタントを雇ったら、その子からなら金を受け取るか?)
Monica: No, Joey. Chandler could be your assistant. See, he could answer all your fan mail and stuff.
(違うわよ、ジョーイ。チャンドラーがあなたのアシスタントになればいいの。ほら、ファンレターの返事とか全部できるでしょ。)
Joey: That would be great. Let’s do that.
(そりゃいいな。そうしよう。)
Chandler: It could give me time to write.
(書く時間もできるかもな。)
Friends Season6 Episode15(The One That Could Have Been, Part 1)

maybe X doesn’t have to ~ は「〜しなくてもいいかも」と、今の案とは別の道を示す切り出しです。続く ~, right? は「〜だよね?」と相手に確認しながら話を進める言い方です。

ジョーイは That’s an idea. と乗ったうえで、if I hired ~, would you ~? と仮定の形で聞き返します。ただ、アシスタントを別に雇い、その人からお金を受け取らせるという、モニカの案とずれた受け取り方です。

モニカは No と打ち消し、チャンドラーを名指しして could be your assistant と役割を示します。could は「〜という手もある」と提案するときの形で、See, he could ~ と具体的な仕事を続けることで、援助ではなく仕事として成り立つことが伝わります。

ジョーイの That would be great. Let’s do that. は、案に賛成してすぐ決める返事です。チャンドラーの It could give me time to write. は、引き受ける理由を自分の言葉で添える言い方で、ここで話がまとまります。

「It’s my boss」友達が雇い主になったときの英語

もしもの世界で場面がモニカとフィービーの部屋に移ると、そこへジョーイが入ってきます。チャンドラーを見つけたジョーイとの短いやりとりです。

Joey: Hey, there you are.
(おう、ここにいたか。)
Chandler: Uh-oh, it’s my boss.
(おっと、ボスのお出ましだ。)
Joey: All right, here’s a list of things for you to do today.
(よし、これが今日やってもらうことのリストだ。)
Friends Season6 Episode15(The One That Could Have Been, Part 1)

There you are. は、探していた相手を見つけたときの「ここにいたのか」というひと言です。チャンドラーの Uh-oh は「おっと」「まずい」と身構えるときの声で、it’s my boss と友達を「ボス」と呼んでいます。前の場面で決まった関係を、呼び方で言い表しています。

ジョーイの here’s a list of things for you to do today は、things for you to do で「あなたがやること」を表します。to do が後ろから things を説明していて、仕事をまとめて渡すときに使える言い方です。All right は、話を切り替えて本題に入る合図として置かれています。

友達同士が雇う側と雇われる側になると、それまでとは違う言葉が会話に混ざり始めます。申し出、提案、引き受け、仕事の受け渡しと、言い方の変化を追うと、二人の関係の移り変わりが分かります。

まとめ|援助の代わりに仕事で手伝う英語

You need me to ~? で手助けを申し出て、I still have my pride. で断り、X could be your ~. で仕事として手伝う形に置き換える流れを見てきました。断る理由を自分の側に置き、別の案を示す言い方を押さえると、お金の話も角を立てずに進めやすくなります。

もしもの世界の二人のやりとりを観ながら、次の場面の英語も追いかけていきましょう。

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