海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン9第13話では、前の晩から連絡がつかなくなったルークを、フィルとマニーが探しに出ます。途中からはグロリアも加わり、三人は近所の人に話を聞きます。
人を探すときは、最後に見た場所を聞く、探しに行こうと持ちかける、見知らぬ人に事情を伝える、と場面ごとに必要な英語が変わります。この回には、その流れがひととおりそろっています。
「Where did you see him last?」で状況を確かめる
ルークがいなくなったことを、マニーがフィルに打ち明けます。フィルが真っ先に聞くのは、最後に見た場所です。
Manny: Luke and I went to a sketchy neighborhood for tacos last night, and he disappeared, and I haven’t seen him since.
(ルークと僕で、昨日の夜タコスを食べにちょっと怪しい地区に行ったら、あいつがいなくなって、それっきり会ってないんだ。)Phil: What? Where did you see him last?
(え? 最後に見たのはどこだ?)Modern Family Season9 Episode13 (In Your Head)
I haven’t seen him since. は、現在完了と since を組み合わせて「それ以来会っていない」と、ある時点から今まで続いている状態を表す形です。since の後ろを省いても、直前の last night を受けて意味が通じます。sketchy は「怪しい、危なそうな」というくだけた形容詞で、場所にも人にも使われます。
フィルの Where did you see him last? は、「最後に彼を見たのはどこ?」とまず手がかりを集める問いです。同じ内容は When did you last see him?(最後に見たのはいつ?)のように、last を動詞の前に置いても言えます。場所を聞くなら where、時間を聞くなら when と、疑問詞を入れ替えるだけで聞き取りの幅が広がります。マニーは、ルークが女の子と一緒に行ってしまったと答えます。
フィルはそのあと、自分の考えをこう続けます。
Phil: cause I don’t want Claire freaking out about this.
(だって、クレアにこのことで取り乱されたくないからな。)Phil: Luke’s phone is going straight to voicemail.
(ルークの電話は留守電に直行だ。)Modern Family Season9 Episode13 (In Your Head)
freak out は「取り乱す、パニックになる」という句動詞です。go straight to voicemail は、呼び出し音が鳴らずにすぐ留守番電話につながる状態を指し、相手の電話の電源が切れているときなどに使われます。
「look around for ~」で探しに行こうと持ちかける
マニーが不安を口にすると、フィルは探しに行こうと持ちかけます。
Manny: Phil, this was a pretty rough neighborhood.
(フィル、あそこはかなり荒っぽい地区だったんだよ。)Phil: Tell you what, if it makes you feel better, we’ll go down there and look around for him.
(じゃあこうしよう、それで気が楽になるなら、そこまで行って探してみよう。)Manny: We’re gonna need backup serious backup.
(応援が要るね。本格的な応援が。)Modern Family Season9 Episode13 (In Your Head)
Tell you what は「じゃあこうしよう」と、提案を切り出すときの決まった前置きです。続く if it makes you feel better は「それで気が楽になるなら」という条件で、相手の不安に合わせて動こうとする姿勢を示しています。「相手が安心できるなら」と理由を相手の側に置くことで、押しつけがましさのない提案になります。
look around for ~ は「〜を探して辺りを見て回る」という意味です。look for ~ だけでも「探す」ですが、around が入ると、決まった場所ではなく周辺をあちこち探すイメージになります。I’ll look around for my keys.(鍵がないか辺りを探してみる。)のように、物を探すときにも使えます。
マニーの backup は「応援、援軍」で、警察などが応援を呼ぶ場面で使われる語を、身内の捜索に当てはめています。serious backup と言い直すことで、二人だけでは心細いという気持ちが伝わってきます。次の場面では、グロリアも加わっています。
「haven’t been able to reach ~」で見知らぬ人に事情を伝える
地区に着いた三人は、近所で出会った人たちに話を聞きます。フィルはルークが昨夜このあたりにいたこと、この近所の女の子と出かけたらしいことを伝え、こう締めくくります。
Phil: We just haven’t been able to reach him since.
(それから、ずっと連絡がつかなくて。)Modern Family Season9 Episode13 (In Your Head)
reach は「届く」のほかに「(電話などで)連絡がつく」という意味があります。haven’t been able to reach ~ は「〜と連絡が取れないままだ」という現在完了の形で、今も困っていることが伝わります。見知らぬ人に事情を伝えるときは、He was around here last night.(昨夜このあたりにいた)のように、いつ・どこにいたかを先に置くと、相手も手がかりを思い出しやすくなります。
その後、ルークは建物の屋上で見つかります。連絡がつかなかった理由を、フィルはこう説明します。
Phil: Someone told him it was upstairs, so he walked all the way up to the roof and locked himself out.
(トイレは上だって誰かに言われて、屋上まで上がっていって、締め出されちゃったんだ。)Phil: His phone was dead, and he he lost his voice trying to scream over the street musicians.
(電話は電池切れで、路上で演奏してる人たちの音に負けないように叫んでたら、声も枯れちゃってさ。)Modern Family Season9 Episode13 (In Your Head)
lock oneself out は「(鍵がかかって)自分を締め出してしまう」で、I locked myself out of my car.(車のキーを中に置いたままロックしてしまった。)のように日常でもよく使われます。My phone was dead. の dead は「電池が切れた」の意味です。lose one’s voice は「声が出なくなる」で、連絡がつかなかった事情を順に並べた説明になっています。
まとめ|人を探すときの英語の流れ
Where did you see him last? で手がかりを聞き、look around for ~ で探しに行こうと持ちかけ、haven’t been able to reach ~ で事情を伝える。見つかったあとの locked himself out や His phone was dead. まで、捜索の段取りに沿った英語が見えてきます。
次回も『モダンファミリー』と一緒に、場面ごとの英語を拾っていきましょう。
この回の英語は、ほかのコラムでも客にワインを開けられた夫婦の会話や、ヘイリーの面接の受け答えから取り上げています。


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