アメリカのエスケープルーム(脱出ゲーム)の文化と英語|『モダンファミリー』S09E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカのエスケープルーム(脱出ゲーム)の文化と英語|『モダンファミリー』S09E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第21話では、フィル、グロリア、キャメロンが、向かいにあるエスケープルームの話をします。ところが3人は、本物の施設に着く前に、鍵のかかった部屋から出られなくなってしまいます。

日本では「脱出ゲーム」や「謎解きゲーム」の名で知られる遊びを、英語ではどう説明するのか。施設の一般的な仕組みと、本当に閉じ込められたときの言い方をあわせて見ていきます。

目次

エスケープルームとはどんな遊びか

向かいにエスケープルームがあるという話が出ると、グロリアはそれが何なのかを尋ねます。キャメロンとフィルの説明はこうです。

Gloria: Escape room? What is that?
(エスケープルーム? 何それ?)

Cameron: Oh, it’s a themed room that they lock you in, and then you have to solve puzzles and clues to, um, you know, escape.
(ああ、テーマに合わせて作られた部屋に閉じ込められて、謎や手がかりを解いて、その、脱出するんだよ。)

Gloria: Or they cut off your finger?
(解けなかったら指を切られるの?)

Phil: What? No.
(え? まさか。)

Phil: It’s just for fun.
(ただの遊びだよ。)

— Yeah.
(そう。)

Gloria: Oh, but then that lowers the stakes.
(あら、それじゃあスリルが減っちゃうわね。)

Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)

キャメロンの説明は、エスケープルームの基本をよく押さえています。参加者は themed room(テーマに沿って作り込まれた部屋)に入り、謎解きや手がかりを頼りに外へ出ることを目指します。日本発の脱出ゲームのイベントなどが先駆けの一つとされ、アメリカでも2010年代に各地へ広まったと言われることが多い遊びです。

施設の多くは、数人のグループで参加し、制限時間内の脱出を目指す形をとっています。部屋のテーマは監獄や研究所、怪奇ものなどさまざまで、誕生日の集まりや職場のチームづくりに使われることもあると紹介されています。細かなルールや人数、時間は施設によって異なります。

英語では施設を escape room と呼ぶほか、遊びそのものを escape game と言うこともあります。行き詰まったときにスタッフから hint(ヒント)をもらえる仕組みを設けている施設もあります。

グロリアの lowers the stakes は「賭け金を下げる」が元の意味で、「失うものが小さくなる、緊張感が減る」という意味で使われます。ただの遊びなら物足りない、という軽口と読み取れます。

本当に閉じ込められたときの英語

エスケープルームに行くはずだった3人は、思わぬ場所で足止めされます。

Gloria: What is this place?
(ここ、どこなの?)

Phil: I don’t know.
(分からない。)

Phil: Let’s just go back up.
(とにかく上に戻ろう。)

Phil: Oh, no.
(うわ、まずい。)

Phil: It’s locked!
(鍵がかかってる!)

Gloria: Okay, call someone.
(じゃあ、誰かに電話して。)

Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)

It’s locked! は扉が開かないことを短く伝える一言です。We’re locked in.(閉じ込められた。)と言えば、自分たちが中に取り残された状況を表せます。go back up は「上へ戻る」で、up が上の方向を指しています。call someone は「誰かに電話する」で、ここでは外にいる人に助けを求める意味になります。続けて、電話で助けを呼べないことが分かります。

Gloria: I don’t have a cellphone.
(私、携帯持ってないの。)

Cameron: Okay, well, I don’t have any service.
(よし、えっと、僕のは圏外だ。)

Phil: I don’t either.
(俺のもだ。)

Phil: Guys, if we don’t figure out a way to get out of here soon, we’re never gonna make it to the escape room.
(みんな、早くここから出る方法を見つけないと、エスケープルームに間に合わないぞ。)

Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)

I don’t have any service. は携帯電話が圏外であることを伝える日常的な言い方で、I have no signal. とも言います。figure out a way to ~ は「〜する方法を考え出す」、make it to ~ は「〜に間に合う、たどり着く」です。エスケープルームでは、参加中は携帯電話を使わないよう求める施設もあると言われます。外に頼れない状況は、遊びの部屋と本物の騒動に共通する点です。

本物の部屋に閉じ込められているのに、遊びのエスケープルームに遅れることを心配するフィルの台詞は、この回のタイトルとも重なっています。

手がかりを探す英語と、仲間うちの約束

脱出ゲームでは、部屋の中の物から次の手を推理していきます。3人の状況も、それに近い形で進みます。

Gloria: Hey! Help! We’re stuck in here!
(ちょっと! 助けて! 閉じ込められてるの!)

Phil: Gloria, that didn’t work five minutes ago, and it didn’t work 10 minutes ago.
(グロリア、それは5分前もだめだったし、10分前もだめだったよ。)

Gloria: Why can’t they hear me? This vent has to go somewhere.
(どうして聞こえないの? この通気口、どこかにつながってるはずよ。)

Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)

be stuck in ~ は「〜から動けない、抜け出せない」という意味で、渋滞や仕事にも使われます。Help! はそのまま叫びとして使えますが、Can anyone hear me?(誰か聞こえますか?)と続けると、声が届いているかを確かめる言い方になります。This vent has to go somewhere. の has to は「〜に違いない」という推量の用法です。通気口ならどこかに通じているはず、と手がかりから推理する言い方で、フィルもこの案をほめています。

閉じ込められた騒動の終わりのほうで、フィルとキャメロンはこんな言葉を交わします。

Phil: They can never know how much smarter they are than us.
(あっちのほうがどれだけ頭がいいか、絶対に知られちゃいけない。)

Cameron: Never.
(絶対にね。)

Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)

ここでの they は、その場にいないほかの家族を指しています。They can never know ~ は「〜を絶対に知られてはならない」と、仲間うちの秘密を確認するときの言い方です。エスケープルームはチームで挑む遊びですが、同じ部屋で出口を探した3人も、最後はほかの家族に対して秘密を共有する形になっています。

まとめ|エスケープルームの文化と英語

themed room、solve puzzles and clues でエスケープルームの仕組みを説明し、It’s locked!、I don’t have any service.、We’re stuck in here! で閉じ込められた状況を伝える。遊びの説明と本物の騒動が、同じ回の中で対になっていることが分かります。

謎解きに挑む3人の姿を観ながら、こうした言い回しを拾っていくと、遊びの場面の英語も身近になります。

同じ回のほかのコラムでは、相手の親に会う場面の英語や、貸し借りの英語も取り上げています。

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