海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン9第21話では、ヘイリーがアーヴィンの両親と顔を合わせることになります。会う前の家族とのやりとりから食事の席の受け答え、そのあとの謝罪まで、初対面の場面に沿って英語が並んでいます。
相手の親に会う場面は、言いたいことがあっても言葉を選ぶ必要がある、緊張しやすい場面です。予定の伝え方、場をつなぐ一言、気まずさを引き取る言い方を場面ごとに見ていきます。
会う前の「he wants me to meet him」と「make a good impression」
家族で出かける日、フィルから一緒に来るかと聞かれたヘイリーは、自分には別の予定があると答えます。
Haley: No, Arvin’s dad is in from London, and he wants me to meet him.
(ううん、アーヴィンのお父さんがロンドンから来てて、私に会いたいんだって。)Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)
be in from ~ は「〜から来ている、こちらに来ている」という意味で、遠くに住む人が一時的に訪ねてきている状況を短く伝えられます。My sister is in from Chicago this week.(今週は姉がシカゴから来ているんです。)のように、来客の予定を話すときにも使われます。
he wants me to meet him は「want+人+to+動詞」の形で、「彼が私に会ってほしいと思っている」という意味です。自分から会いたいと言うのではなく、相手の希望として予定を説明する形になっています。
そんなヘイリーを見て、クレアはこう言い当てます。
Claire: You’re trying to make a good impression.
(いい印象を持ってもらおうとしてるのね。)Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)
make a good impression は「好印象を与える」という決まった組み合わせです。初対面に限れば make a good first impression とも言い、反対の「悪い印象を与える」は make a bad impression になります。
I want to make a good impression on her parents.(彼女の両親にいい印象を持ってもらいたい。)のように、on のあとに相手を置くと、誰に向けた印象なのかがはっきりします。クレアの一言は、娘の様子から相手の親に会う日の心づもりを言い当てる場面です。
食事の席で使われた「Enough about me」と「I’m not getting in the way」
レストランでの食事では、アーヴィンの母親が、ヘイリーの仕事は極秘だと承知したうえでナノテクノロジーへの関心を口にし、ある話題について見解を聞きたいと話を振ります。ここで使われる I’d love to hear your insight into ~(〜について、あなたの見方をぜひ聞きたい)は、相手の専門分野に話を向けるときの丁寧な形です。ヘイリーは質問とずれた答えを返し、聞き返す母親に向かって話題を切り替えます。
Mrs. Fennerman: Hmm?
(はい?)Haley: Enough about me.
(私の話はこのくらいで。)Haley: Um, I love your blazer.
(あの、そのブレザー素敵ですね。)Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)
Enough about me. は「私の話はもう十分」という意味で、自分の話を切り上げて相手に話題を移すときの決まり文句です。Enough about me. How was your trip?(私の話はこのくらいにして、旅行はどうでしたか?)のように、相手への質問と組み合わせると自然に流れます。ヘイリーはこのあと I love your ~ で相手の服をほめ、話をつないでいます。
食事の席では、アーヴィンが大きな研究の話を断ったことも話題になります。ヘイリーは自分が原因ではないと、はっきり返します。
Haley: Look, I’m not getting in the way of anything.
(あの、私は何の邪魔もしてません。)Haley: Arvin never told me about it, and even if he did, I wouldn’t understand.
(アーヴィンからその話は聞いてないし、聞いたとしても私には分からないと思います。)Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)
get in the way of ~ は「〜の妨げになる、邪魔をする」という句動詞で、仕事や計画を主語の行動が妨げているかどうかを話すときに使われます。続く even if he did, I wouldn’t ~ は「仮にそうだったとしても〜ないだろう」という仮定の形です。did は直前の told を受けた代動詞で、「たとえ話してくれていたとしても」の意味になります。その場で向けられた疑いに、事実と仮定の両方で答えている点が分かります。
顔合わせのあとの「You had every right to ~」
ヘイリーがレストランを出ていったあと、アーヴィンはヘイリーにこう謝ります。
Arvin: Haley, I’m sorry.
(ヘイリー、ごめん。)Arvin: You had every right to run out of the restaurant.
(君がレストランを飛び出したのも無理はないよ。)Modern Family Season9 Episode21 (The Escape)
have every right to ~ は「〜するのは当然だ、〜する権利が十分にある」という意味です。every を入れることで「どう考えてももっともだ」という強さが加わります。謝罪の場面では、You had every right to be upset.(君が怒ったのは当然だよ。)のように、相手の反応を正当なものとして認める言い方になります。
謝るときに I’m sorry. だけで終えず、相手の行動を責めないことを言葉にしている点がこの台詞の特徴です。自分の側の非を認めつつ、相手の反応を認める言い方になっています。
相手の家族との顔合わせは、うまくいかないこともある場面です。そうしたときに You had every right to ~ を使うと、言い訳より先に相手の立場を認める姿勢が伝わります。会う前、食事の席、そのあとの3つの場面で、それぞれ違う役割の英語が使われていると言えます。
まとめ|相手の親に会う日の英語
be in from ~ と he wants me to meet him で予定を伝え、make a good impression で緊張を言い表す。席では Enough about me で話題を移し、get in the way of ~ で心配に答え、あとから have every right to ~ で相手を認めて謝る流れが見えてきます。
次回も『モダンファミリー』と一緒に、場面に合った英語を学んでいきましょう。
同じ回のほかのコラムでは、貸し借りの英語や、エスケープルームにまつわる英語も取り上げています。


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