「laugh at」と「laugh with」はどう違う?笑われる・一緒に笑うを言い分ける英語|『BONES』S10E17で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「laugh at」と「laugh with」はどう違う?笑われる・一緒に笑うを言い分ける英語|『BONES』S10E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン10エピソード17には、「どうせ笑われるだろうけど」と前置きする言葉のすぐあとに、「笑ってなんかいない」と打ち消す言葉が続く会話があります。どちらの言葉にも出てくるのが、laugh at という言い方です。

「笑う」は英語でもごく身近な動詞ですが、後ろに置く前置詞ひとつで、笑う人と笑われる人の関係ががらりと変わります。今回は laugh at と laugh with の違いを中心に、笑いをめぐる英語の言い分けを読み解きます。

目次

「laugh at me」は相手を笑いものにする言い方

この会話には、なかなか集中できない様子を伝える言葉が出てきます。

— No, I… I’ve been reading the same page for 15 minutes. I just…
(いや…さっきから同じページを、もう15分も読んでいて。どうも…)

BONES Season10 Episode17 (The Lost in the Found)

I’ve been reading ~ for 15 minutes は現在完了進行形で、「15分前から今までずっと読み続けている」ことを表します。ページが少しも進まない、つまり頭が別のことでいっぱいだという状態が、この一文だけで伝わってきます。

少しあとで、次のような前置きと、それを打ち消す言葉が続きます。

— That’s one of those gut things I have that you’re gonna laugh at me for.
(これもまた例の勘みたいなものでね。聞いたら、きっと笑うんじゃないかな)

— I’m not laughing at you.
(笑ってなんかいない)

BONES Season10 Episode17 (The Lost in the Found)

laugh at 人 は「人を笑う」、つまり相手をおかしな存在として笑う、笑いものにするという意味で使われるとされています。you’re gonna laugh at me for ~ は「〜のことで、きっと私を笑うだろう」という言い方で、gonna は going to のくだけた形です。言う前から笑われることを見越しておく、予防線のような前置きと言えます。

gut はもともと「おなか」を指す語で、gut feeling のように「理屈ではない直感」を表すときにも使われます。

それに対する I’m not laughing at you. は、現在進行形で「今、あなたを笑ってはいない」と打ち消す形です。前置きのすぐあとに打ち消しが続き、同じ laugh at がくり返されるので、どこを否定しているのかがはっきり分かります。

「laugh with」は笑いを分け合う言い方

laugh at と対になるのが laugh with です。with は「〜と一緒に」なので、laugh with 人 は「人と一緒に笑う」、つまり同じことをおもしろがって笑いを分け合う言い方になります。

英語には、I’m not laughing at you, I’m laughing with you.(笑いものにしているんじゃなくて、一緒に笑っているんだよ)というよく知られた言い回しがあり、冗談めかして使われることも多いとされています。

笑いの向きを表す言い方を、整理しておきます。

言い方 意味 笑いの向き
laugh at ~ 〜を笑う・笑いものにする 相手そのものが笑いの対象
laugh with ~ 〜と一緒に笑う 相手と同じ側で笑う
laugh about ~ 〜のことを笑い話にする 出来事や話題が対象
laugh ~ off 〜を笑って受け流す 深刻に受け止めない

たとえば、失敗した友人に Don’t worry, nobody’s laughing at you.(大丈夫、誰も笑ってないから)と声をかければ、相手の気まずさをやわらげられます。少し時間がたってから We can laugh about it now.(今なら笑い話にできるね)と言えば、出来事を一緒に振り返る言い方になります。

at か with か、前置詞が変わるだけで、相手との距離がまったく違って聞こえるのが面白いところです。

「Why not?」と聞かれたら「Because ~」で理由を添える

笑っていないと打ち消したあとには、さらに次の言葉が続きます。

— Why not?
(笑わないのは、どうして?)

— Because evidence can always be explained by more than one story.
(証拠というのは、いつでも一通りではない筋書きで説明がつくものだから)

BONES Season10 Episode17 (The Lost in the Found)

Why not? は否定の文を受けて「どうして〜しないの?」とたずねる短い聞き返しです。ここでは直前の I’m not laughing の not を受ける形で、「笑わない理由」をたずねています。答えは Because ~ で始め、理由だけを1文で返す形になっています。

「笑わないよ」で終わらせず、なぜ笑わないのかを添えると、相手の話を本気で受け止めていることが伝わります。日常なら I’m not laughing. It actually makes sense.(笑ってないよ。むしろ筋が通ってる)のように言うこともできます。

会話はそのあと、次の言葉で区切られます。

— Hmm. Okay, so then what do we do now?
(うーん、なるほど。じゃあ、ここからどうする?)

BONES Season10 Episode17 (The Lost in the Found)

so then は「それなら」と話を受けて先へ進めるつなぎの言葉で、笑うかどうかの話から、次の行動の話へと切り替わる場面です。

まとめ|前置詞ひとつで変わる「笑い」の向き

laugh at は相手を笑いものにする言い方、laugh with は一緒に笑う言い方です。you’re gonna laugh at me for ~ の前置き、I’m not laughing at you. の打ち消し、Why not? と Because ~ の問答と、この会話には笑いをめぐる英語がまとまっています。

前置詞が変える言葉の向きに耳を澄ませながら、『BONES』の会話をこれからも味わっていきましょう。

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