「dish it out if he can’t take it」どちらが謝るべきかを言い合う英語|『ビッグバン★セオリー』S12E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「dish it out if he can't take it」どちらが謝るべきかを言い合う英語|『ビッグバン★セオリー』S12E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第6話から、dish it out と take it を組み合わせた言い回しを取り上げます。ハワードがシェルドンの物真似をした一件をめぐって、エイミーとバーナデットが「どちらが謝るべきか」を言い合う場面に登場します。

言い合いの中では、the point is で論点を言い直したり、相手の矛盾を短く突いたりする表現が次々に出てきます。順番に見ていきます。

目次

「dish it out」と「take it」でお互いさまを突きつける

エイミーはバーナデットに、シェルドンが傷ついたのでハワードが謝ってはどうかと持ちかけます。しかしバーナデットは、シェルドンも以前に謝らなかったことを挙げて応じません。そこからやり取りは、問題の中心がどちらにあるのかという言い合いに移ります。

Amy: Well, this isn’t about Sheldon. This is about Howard.
(でも、これはシェルドンの話じゃないわ。ハワードの話よ。)

Bernadette: I think it is about Sheldon. How many times has he made fun of Howard for being an engineer, going to MIT, his magic?
(シェルドンの話だと思うけど。エンジニアだとか、MIT出身だとか、手品だとか、彼がハワードを何回からかってきたと思う?)

Amy: Sheldon doesn’t make fun of his magic.
(シェルドンは彼の手品をからかったりしないわ。)

Bernadette: Well, he should. It’s stupid. Anyway, the point is Sheldon shouldn’t dish it out if he can’t take it.
(あら、からかうべきよ。ばかばかしいもの。とにかく要は、やり返されて耐えられないなら、シェルドンは人をからかうべきじゃないってこと。)

Amy: I think the point is that Howard owes him an apology.
(要は、ハワードが彼に謝るべきだってことだと思うわ。)

Bernadette: No, I think the point is if Sheldon has a problem with Howard, Sheldon should take it up with him.
(違うわ、要は、シェルドンがハワードに不満があるなら、本人に直接言えばいいってことよ。)

TBBT Season12 Episode06

dish it out の dish は「料理を皿に盛って出す」という動詞で、ここでは批判やからかいを人に浴びせることを表します。対になる take it は、それを受け止める、耐えるという意味です。

表現 意味 立場
dish it out からかい・批判を浴びせる 言う側
take it からかい・批判を受け止める 言われる側

can dish it out but can’t take it の形でも使われる言い回しで、「人には言うくせに、自分が言われると耐えられない」という意味になります。バーナデットは if を使い、言う側に回るなら言われる側にもなる覚悟が要る、という理屈を組み立てています。途中の「からかうべきよ」は、夫の手品に向けた辛口のひと言として挟まっています。

「the point is」で論点を奪い合う

後半の3発言には、the point is が続けて登場します。「要するに」「大事なのは」と論点を言い直す前置きで、言い合いでは自分の主張を中心に据え直す役割があります。エイミーは I think を付けて、ハワードが謝るべきだという結論に引き戻します。バーナデットは No で打ち消してから、同じ前置きで別の論点を示しています。

冒頭の This isn’t about X. This is about Y. と、それを打ち返す I think it is about X. も、話の焦点をどこに置くかを争う型です。owe someone an apology は「人に謝罪の借りがある」、take it up with someone は「本人に直接かけ合う」という意味で、謝罪の筋と話し合いの相手をそれぞれ指定しています。

別の場面では、エイミーとシェルドンがバーナデットとハワードの仮装で仕返しをしたあと、ハワードとバーナデットが2人で話しています。

Howard: Oh, come on, you thought it was funny when I dressed up as Sheldon.
(おいおい、俺がシェルドンの仮装をしたときは面白がってたじゃないか。)

Bernadette: That was totally different.
(あれは全然違うわ。)

Howard: How?
(どこが?)

Bernadette: That didn’t hurt my feelings.
(あれは私が傷つかなかったもの。)

TBBT Season12 Episode06

That was totally different. は、似た状況を持ち出されたときに区別を主張する言い方です。それに対する How? の一語は、「どこが違うのか」と根拠を求める短い切り返しになっています。バーナデットの答えは、自分が傷ついたかどうかを基準にしたものです。先の dish it out の理屈が、立場が変わると自分に返ってくる構図が読み取れます。

まとめ|言う側と言われる側の英語

今回は、dish it out と take it を組み合わせた言い回しと、the point is で論点を言い直す型を見てきました。owe someone an apology や take it up with someone、That was totally different. と How? の応酬も確認しました。

言い合いの英語は、『ビッグバン★セオリー』の夫婦や友人のやり取りの中で、立場が入れ替わるたびに表情を変えていきます。

同じ話のほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の英語表現を扱っています。

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