海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第22話から、泊まり客や同居人に「よそで過ごしてほしい」と切り出す英語を取り上げます。母ビバリーを迎えたレナード、恋人が入り浸ることをハワードに指摘されるスチュアートなど、言いにくい頼みごとが続く回です。
遠回しに選択肢を渡すのか、疑問文で提案するのか、理由を添えて率直に頼むのか。段階ごとの言い方を見ていきます。
遠回しに「ホテルでもいいよ」と伝える
ビバリーを一人で迎えに行ったレナードが、ビバリーと話している場面です。フライトの話のあと、レナードはこう切り出します。
Leonard: Hey, on a completely unrelated note, um, you know, if you’d rather stay at a hotel, we wouldn’t be offended.
(ねえ、全然関係ない話なんだけど、えっと、ほら、ホテルに泊まるほうがよければ、僕らは気を悪くしたりしないよ。)TBBT Season12 Episode22
on a completely unrelated note は「全然関係ない話だけど」と話題を切り替える前置きです。本当に無関係な話のときにも使いますが、ここでは言いにくい提案の前のクッションとして置かれています。
if you’d rather ~ は「〜のほうがよければ」と、相手に選択肢を渡す形です。we wouldn’t be offended は「気を悪くしたりしない」で、提案を断られても、受け入れられても角が立たないように言葉を重ねています。
ビバリーは、レナードたちのところに泊まるのを楽しみにしていたと答えます。普段はホテルなのにと食い下がるレナードに、ビバリーはこう聞き返します。
Beverly: Would you like me to stay at a hotel?
(ホテルに泊まってほしいの?)Leonard: No, no, no. I-I invited you to stay with us.
(いやいやいや。ぼ、僕が泊まってって誘ったんだし。)TBBT Season12 Episode22
Would you like me to ~? は「私に〜してほしいの?」と、相手の真意を問い返す形です。こう聞かれると「はい」とは言いにくく、レナードはすぐに打ち消しています。遠回しな提案は、相手に真意を聞き返されると引っ込めにくくなる、という流れが見て取れる場面です。
疑問文で提案し、最後は理由を添えて頼む
別の場面で、スチュアートの恋人デニースが出かけたあと、ハワードがスチュアートに話しかけます。デニースが映画の夜のためにまた来ると聞いたハワードは、こう言います。
Howard: It’s my house. Don’t you think you should ask me?
(ここは俺の家だぞ。俺に聞くべきだと思わないか?)Stuart: You’re right, I’m sorry. Howard, would you like to come to movie night?
(そうだね、ごめん。ハワード、映画の夜に来ない?)Howard: Doesn’t she have her own place? Why don’t you guys hang out there?
(彼女には自分の家があるだろ?そっちで過ごせばいいじゃないか。)Stuart: Oh, she has a roommate, and he’s kind of creepy. A-And that’s coming from me.
(ああ、彼女には同居人がいて、そいつがちょっと不気味なんだ。そ、それを僕が言うんだからね。)Howard: It just feels like Denise is basically living with us. You know, maybe you can spend half the time at her place.
(デニースがほとんどうちに住んでるみたいなんだよ。ほら、半分くらいは彼女のところで過ごしたらどうだ。)TBBT Season12 Episode22
Don’t you think you should ~? は「〜すべきだと思わない?」と、相手に気づかせる形の注意です。スチュアートは誘いで返してしまい、ハワードは Doesn’t she have her own place? と Why don’t you ~? の疑問文を重ねて、よそで過ごすよう提案しています。最後の maybe you can ~ は、全部ではなく半分という折衷案を、maybe でやわらげて出す言い方です。
後の場面で、スチュアートはデニースの同居人ミッチに、自分から話を切り出します。
Stuart: Look, I was scared to move in, but that was a mistake because she is amazing and I really want to live with her. So think you’d be willing to find another place?
(あのさ、一緒に住むのが怖かったんだけど、それは間違いだった。彼女は素晴らしいし、本当に一緒に暮らしたいんだ。だから、どこか別の住まいを探してもらえないかな?)TBBT Season12 Episode22
think you’d be willing to ~? は Do you think you’d be willing to ~? の頭が省かれた口語で、「〜してもらえそうかな?」と相手の意思を尋ねる丁寧な頼み方です。自分の過去の判断の誤りと今の気持ちを先に伝えてから頼みごとに入る順番になっています。
まとめ|「よそで」は段階を選んで切り出す
選択肢を渡す if you’d rather、疑問文で提案する Why don’t you、折衷案の maybe you can、理由を添えて頼む think you’d be willing to。相手との距離や事情に合わせて段階を選ぶと、言いにくい頼みごとも角を立てずに伝えやすくなります。
泊まる・住むをめぐる小さなやり取りにも、登場人物の関係がにじむ回です。
この回のほかのコラムやフレーズ記事と合わせて読むと、同じ回の会話の広がりが見えてきます。


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