海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第20話から、「This is the new me」という宣言と、それを受け止める側の英語を取り上げます。みんなが満足する案を探そうとしていたレナードが、自分の希望をはっきり口にし始める流れが起点です。
変わると決めた人は何と言い、周りはどう返すのか。宣言する側と受け止める側の言い方を対にして見ていきます。
「This is the new me」で変化を宣言する
階段で、レナードがエイミーに迷いを打ち明ける場面です。エイミーは、レナードがペニーを好きになったころのことを持ち出します。
Amy: Look, when you wanted Penny, you didn’t care what anybody else thought or wanted, including Penny.
(いい?ペニーが欲しかったとき、あなたは誰がどう思おうと、何を望もうと気にしなかったでしょ。ペニー本人も含めてね。)Leonard: That’s true. Yeah, yeah, there was something I wanted, I went after it and I got it.
(確かに。うん、うん、欲しいものがあって、それを追いかけて手に入れたんだ。)TBBT Season12 Episode20
go after ~ は「〜を手に入れようと追いかける」で、目標や相手に積極的に向かっていく姿勢を表します。I went after it and I got it. は、欲しいものを自分から取りに行った経験を短くまとめた言い方です。
別の場面で、レナードが運転する車の中です。違う道を試してみるというレナードに、同乗しているシェルドンが口を出すと、レナードはこう言い返します。
Leonard: Well, if you don’t approve of my driving, too bad. This is the new me. Get used to it.
(まあ、僕の運転が気に入らないなら、お気の毒さま。これが新しい僕だ。慣れてくれ。)Sheldon: Fine. Then this is the new me, and he finds the new you tiresome.
(いいだろう。なら、これが新しい僕だ。そして新しい僕は、新しい君にうんざりしている。)Leonard: How is that different than the old you?
(それって昔の君とどう違うの?)Sheldon: The new me gives knowing winks.
(新しい僕は、訳知り顔でウインクする。)TBBT Season12 Episode20
This is the new me. は「これが新しい僕だ」と、自分が変わったことを周りに宣言する言い方です。続く Get used to it. は「慣れてくれ」で、相手に受け入れを求める強めの一言になります。too bad は「お気の毒さま」「知ったことじゃない」という突き放した返しです。
シェルドンは同じ形をまねて the new you と返し、レナードは the old you で切り返しています。new と old を人に付けて、変わる前と後を比べる言い方として覚えておくと便利です。
受け止める側の「take some getting used to」
別の場面で、レナードが提案書を準備して学長に願い出るつもりだと話していると、シェルドンが反対を口にします。「僕の成功が嫌なんだろう」と言うレナードに、シェルドンはこう答えます。
Sheldon: No. I’ll be honest. New assertive Leonard is going to take some getting used to.
(いや。正直に言おう。自己主張する新しいレナードには、慣れるのに少し時間がかかりそうだ。)TBBT Season12 Episode20
take some getting used to は「慣れるのに少し時間がかかる」という意味です。変化をはっきり否定せず、受け止めるのに時間が要ると伝えるので、相手の決意を真正面からはねつけずに済みます。Get used to it. と並べると、求める側と受け止める側の言い方がちょうど対になります。
学長の部屋と思われる場面では、レナードが自分の希望を通そうとします。
Siebert: No.
(だめだ。)Leonard: I’m sorry, President Siebert, but I’m not taking no for an answer.
(すみません、シーバート学長。でも、ノーという答えは受け入れません。)TBBT Season12 Episode20
not take no for an answer は「断られても引き下がらない」という強い意思表示です。頼みごとを押し通す場面で使われる言い回しで、目上の相手に使うと押しが強く聞こえることもあります。この話の後半で、レナードは望んだ主任にはなれなかったものの、別のチームの共同主任のポストを得たとペニーに報告しています。
| 立場 | 言い方 | 働き |
|---|---|---|
| 宣言する側 | This is the new me. / Get used to it. | 変化を伝え、受け入れを求める |
| 宣言する側 | I’m not taking no for an answer. | 断られても引き下がらない |
| 受け止める側 | It’s going to take some getting used to. | 慣れるまで時間がかかると伝える |
まとめ|宣言と受け止めは対で覚える
This is the new me と Get used to it で変化を宣言し、take some getting used to で受け止める。断られても粘るときは not take no for an answer。宣言と返しを対で押さえると、変化をめぐる会話を英語で追いやすくなります。
新しいレナードと、それに戸惑う周りのやり取りも、この回の見どころの一つです。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事と合わせると、この回のレナードの変化がより立体的に見えてきます。


コメント