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『BONES』シーズン9エピソード7には、ブレナンが席を外しているあいだのやり取りで、エジソンが短い助言を送る場面があります。今回はエジソンの「Take it from one who’s been there.」を手がかりに、自分の経験を根拠に助言するときの英語を読み解きます。
助言は、言い方しだいで押しつけにも励ましにも聞こえます。「経験者として言わせてもらうと」という前置きをひとつ覚えておくと、相手の背中を押すひと言が自然に言えるようになります。
控えめな助言と、それへの切り返し
エジソンの場面の前に、助言が素直に受け取られないやり取りがあります。調べた結果について、自分の判断に自信があると伝える言葉に対して、こんな返しが続きます。
— I send my most difficult samples to the university, but I am confident I am correct.
(いちばん難しい検体は大学に送っていますが、私の判断は正しいと確信しています。)— I find it’s best not to be overly confident.
(自信を持ちすぎないのがいちばんだと思います。)— I was not aware you knew any other way to be.
(あなたが自信のない状態を知っているとは思いませんでした。)BONES Season9 Episode7 (The Nazi on the Honeymoon)
I find it’s best (not) to ~ は「〜する(しない)のがいちばんだと思う」という控えめな助言の形です。I find を前に置くと「私の経験では」という響きが加わり、命令口調を避けられます。overly は「〜すぎる」という意味の副詞です。
ところが返ってきたのは、「そちらこそ自信満々でしょう」という皮肉でした。控えめな形にしても、言う人と言われる人の関係しだいでは受け取ってもらえないことが、この短いやり取りから読み取れます。
「Take it from one who’s been there.」で背中を押す
その後、ブレナンの不在中の、エジソンと応対した相手とのやり取りです。ブレナンはもうすぐ戻る、博士から連絡させようか、という申し出に、こう返す声があります。
— No. I can tell you.
(いえ、あなたに伝えれば済みます。)— Your work has been very impressive so far.
(ここまでのあなたの仕事ぶりは、見事でした。)— I thought you would credit Dr. Brennan for the work here.
(ここでの成果は、ブレナン博士の手柄にされると思っていました。)Edison: No, Dr. Brennan does that on her own. Take it from one who’s been there. The tougher she is, the more respect she has for you.
(いや、それは博士が自分でやりますから。経験者の言うことを信じてください。厳しくされるほど、博士はあなたを認めているんです。)— I appreciate that, Dr. Edison.
(ありがとうございます、エジソン博士。)— No problem.
(どういたしまして。)BONES Season9 Episode7 (The Nazi on the Honeymoon)
Take it from ~. は「〜の言うことを信じて」という意味で、自分の言葉の裏づけとして経験を差し出す前置きです。one who’s been there は「そこにいたことのある人」、つまり同じ立場を経験したことのある人を指します。口語の been there には「その経験ならある」という意味があり、I’ve been there.(わかるよ、経験あるから)の形でもよく使われます。
続く The tougher she is, the more respect she has for you. は、「the 比較級, the 比較級」で「〜であればあるほど、…」を表す形です。前置きで経験を示し、すぐあとに具体的な見立てを添える流れが、助言として説得力を持たせているのが見どころです。最初の does that on her own も、手柄の話を冗談めかしてかわすひと言になっています。
経験をもとに助言する言い方
同じように、経験を根拠に助言するときの言い方を並べてみます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Take it from me. | 私の言うことを信じて |
| Trust me, I’ve been there. | 本当だよ、経験あるから |
| Speaking from experience, ~ | 経験から言うと、〜 |
| If I were you, I’d ~ | 私だったら〜する |
| I find it’s best to ~ | 〜するのがいちばんだと思う |
たとえば Take it from me, the first week is always the hardest.(私の言うことを信じて。最初の1週間がいちばん大変なんだよ)のように、前置きのあとに見立てを1つ置くと、押しつけではなく励ましとして伝わりやすくなります。
まとめ|経験を前置きにして伝える
今回は、控えめに助言する I find it’s best not to ~ と、経験を前置きにする Take it from one who’s been there.、そして「the 比較級, the 比較級」で見立てを添える言い方を読み解きました。経験をひと言差し出してから助言すると、言葉の重みが変わることが分かります。
『BONES』の英語には、これからもこうした人づきあいのヒントが見つかっていきます。
同じエピソードの、assist と consult の違いや、自分の物を使われたときの注意を扱ったコラムでも、仕事の場面の英語を読み解いています。


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