職場の上下関係や立場を伝えるときの英語|『BONES』S09E05で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 職場の上下関係や立場を伝えるときの英語|『BONES』S09E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード5の研究所では、インターンのウェルズの言動をきっかけに、「誰が誰の上に立つのか」をめぐるやり取りが何度か交わされます。今回は、自分や相手の立場・肩書き・序列を英語で説明する言い方を読み解きます。

職場の英語では、仕事の中身だけでなく「自分はどの立場か」を言葉にする場面が意外と多くあります。語の選び方ひとつで、相手が受け取る印象が大きく変わるのが面白いところです。

目次

立場をはっきり告げる「You are an intern.」

研究所での場面で、ウェルズに向けてこんな言葉がかけられます。

— Dr. Wells, you are an intern.
(ウェルズ博士、あなたはインターンです。)

— Please treat Dr. Brennan with the respect she’s due.
(ブレナン博士には、ふさわしい敬意を払ってください。)

BONES Season9 Episode5 (The Lady on the List)

intern は、実務を学びながら働く研修生のことです。You are an intern. と立場をそのまま言葉にすることで、「あなたはまだ指導を受ける側だ」という序列を短く示しています。the respect someone is due は「その人が当然受けるべき敬意」という言い回しで、立場や実績に見合った扱いを求めるときに使われます。

これに対して、すぐに反論が返されます。

— Well, I thought this was a meritocracy.
(実力主義の場だと思っていましたが。)

— It is.
(そうです。)

— Then that was the respect she’s due.
(なら、あれが彼女にふさわしい敬意です。)

BONES Season9 Episode5 (The Lady on the List)

meritocracy は「肩書きや年次ではなく、能力や実績で評価される仕組み」のことです。I thought this was ~ は「〜だと思っていたけれど」と、相手の言い分の前提を持ち出して切り返す形で、序列の考え方そのものに異議を唱えています。

「superior」と「boss」はどう響きが違う?

やり取りはさらに続き、ブレナンとウェルズの関係を表す語をめぐって、言いかけと言い換えが起こります。

— No, no, it wasn’t. And since she’s your…
(いいえ、違います。それに彼女はあなたの…)

— Don’t say “superior.”
(「上役」とは言わないで。)

— …boss.
(…ボスなんだから。)

— But I will say “superior” if I want, because I am also your superior.
(でも、言いたければ「上役」と言います。私もあなたの上役ですから。)

— Do you understand?
(分かりましたか?)

BONES Season9 Episode5 (The Lady on the List)

superior は「上位の人・上役」を表す改まった語で、「自分より上」という序列をはっきり示す響きがあるとされています。一方の boss は日常的でくだけた語です。「superior とは言わないで」という声が入るのも、上下の差を強く意識させる語だからと読み取れます。最後に I am also your superior. と自分の立場まで告げているのが、序列を念押しする言い方になっています。

語 意味・響き
boss 上司。日常的でくだけた言い方
superior 上役・目上。改まった言い方で序列が前に出る
supervisor 直属の監督者・指導役
intern 研修中のインターン
colleague 同僚。対等な関係

自分の立場を説明するなら I report to Ms. Lee.(リーさんの下で働いています)や She’s my supervisor.(彼女が私の指導役です)のように言うと、角を立てずに関係を伝えられます。

ほめ言葉にも「向き」がある

その後の研究所の場面では、ほめ言葉の Very good をめぐって短いやり取りがあります。

— Very good, Dr. Brennan.
(お見事です、ブレナン博士。)

— I say “very good,” Dr. Wells.
(「お見事」と言うのは私のほうです、ウェルズ博士。)

— Not you.
(あなたではなく。)

— Why can’t I verbally recognize your small triumphs?
(あなたの小さな成功を、言葉で認めてはいけないんですか?)

— I don’t know.
(分かりません。)

BONES Season9 Episode5 (The Lady on the List)

Very good. は、教える側が生徒の出来を評価するときにもよく使われる言い方です。そのため、上の立場の人に向けると「評価してあげる」ような響きになりかねません。「very good と言うのは私のほう」と線が引かれるのは、ほめ言葉にも序列が映るからと言えます。recognize は「(功績を)認める・たたえる」という意味です。上の人に好意を伝えたいときは、評価ではなく Thank you for showing me that.(見せてくださってありがとうございます)のように、感謝の形にすると自然です。

まとめ|立場を表す語を使い分ける

intern・boss・superior は、どれも職場の立場を表す語ですが、序列をどれだけ前に出すかが異なります。the respect someone is due や I am your ~ と立場を言葉にする言い方、ほめ言葉の向きを意識すると、相手との関係に合った英語を選べるようになります。

これからも『BONES』の研究所のやり取りを通して、職場で使える英語を一緒に拾っていきましょう。

このエピソードの英語は、機械を指す代名詞や、日取りを聞かれたときの返し方を扱ったコラムでも読み解いています。

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