海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード21では、「遅刻」をめぐる言葉が何度か顔を出します。朝の「起きなきゃ」という場面の冗談、遅れてやって来た相手へのからかい、出かける2人を送り出す声と、同じ「遅れる」でも選ばれる単語が少しずつ違うのが面白いところです。
日本語ではどれも「遅刻」で済みますが、英語には一般的な late と、学校の出欠で使われることの多い tardy があります。今回はこの2語の違いを、作中のやり取りから読み解きます。
いちばん身近な「late」
この回の冒頭近く、朝に「起きなきゃ」と促す声に続いて、こんな冗談が出ます。
— Okay, we have to get up.
(さあ、起きなきゃ。)— I don’t want to have to fire you for being late.
(遅刻でクビにしなきゃいけなくなるのは嫌だからね。)BONES Season9 Episode21 (The Cold in the Case)
late は「遅れた」「遅刻した」を表す、いちばん基本の語です。for being late は「遅刻したことを理由に」という言い方で、fire you for ~(〜を理由にクビにする)とつながっています。もちろん本気の宣告ではなく、朝の軽い冗談として響く一言です。
late は会話のあらゆる場面で使えます。I’m late.(遅刻だ)、Sorry I’m late.(遅れてごめんなさい)、Don’t be late.(遅れないでね)のように、短い形で使われることが多いのが特徴です。何に遅れるのかを言うときは be late for work(仕事に遅れる)、be late for the meeting(会議に遅れる)のように for を続けます。
まだ到着していないけれど遅れそうなときは、I’m running late.(ちょっと遅れそう)という言い方がよく使われます。すでに遅れたことを謝る Sorry I’m late. と、これから遅れることを伝える I’m running late. を言い分けられると、待ち合わせの連絡がぐっと自然になります。
学校の出欠で使う「tardy」
その後、捜査の現場では、遅れてやって来た相手をホッジンスがからかいます。
Hodgins: Someone’s getting marked tardy today.
(今日は誰かさんが遅刻扱いだな。)— I called you, and you never picked up your phone.
(電話したのに、全然出なかったね。)— Hey, look, there’s nothing I could do, okay?
(ちょっと、どうしようもなかったんだって。)BONES Season9 Episode21 (The Cold in the Case)
このあと、仕事で引き止められていた、という説明が続きます。
tardy は late とほぼ同じ「遅刻した」という意味ですが、主に学校の出欠や職場の規則など、記録や決まりごとの文脈で使われる語とされています。marked tardy は「出席簿に遅刻と記録される」という意味で、アメリカの学校の先生が使いそうな言い方です。それを大人の同僚に向けて言うことで、「先生に遅刻をつけられる生徒」に見立てたからかいになっています。
学校の言い方でのからかいは続きます。上から別の仕事を任されているらしいと聞いて、こんなやり取りになります。
— Wow, sounds like you’re teacher’s pet.
(へえ、先生のお気に入りってわけだ。)— Ha-ha! Okay, enough with the school references, okay?
(ハハ!もういいよ、学校ネタはそのへんで。)BONES Season9 Episode21 (The Cold in the Case)
teacher’s pet は「先生のお気に入りの生徒」のことで、ひいきされている人を軽くからかうときにも使われます。enough with ~ は「〜はもうたくさん」と話をやめさせる言い方です。
会話では late、記録では tardy
その後、アンジェラが食事会に出かける2人に声をかける場面でも、late が出てきます。
Angela: Okay, you guys should probably go.
(ほら、2人ともそろそろ行ったほうがいいよ。)— Parents don’t like when the kids are late.
(親って、子どもが遅れるのを嫌がるものだから。)BONES Season9 Episode21 (The Cold in the Case)
ここでも日常会話の「遅れる」は late です。tardy に言い換えると、学校の出席簿のような堅い響きになります。
| 表現 | 意味 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| late | 遅れた・遅刻した | 日常会話全般 |
| be late for ~ | 〜に遅れる | 仕事・約束・授業 |
| running late | 遅れそう | 向かっている途中の連絡 |
| tardy | 遅刻の | 学校の出欠・職場の規則 |
| marked tardy | 遅刻と記録される | 学校の出席簿 |
| tardiness | 遅刻すること | 規則や通知の文書 |
会話では late を使うのが基本で、tardy は学校や規則の話をするとき、またはあえて学校の言葉を借りて冗談にするときに出てくる語と言えます。
まとめ|「遅刻」にも言葉の顔つきがある
今回は『BONES』シーズン9エピソード21から、日常の late、学校の出欠で使われる tardy、からかいの marked tardy や teacher’s pet を読み解きました。同じ「遅刻」でも、語を選ぶだけで場面の空気が変わることが分かります。
次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
この回の英語は、話題を先送りする言い方や、アメリカの家選びと学区の文化を扱ったコラムでも読み解いています。


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