海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード7では、研究所のインターンのウェルズが、ブレナンに向かって「いつかあなたを追い越す」と宣言する場面があります。今回はこのやり取りを手がかりに、相手の大きな目標を聞いたときの返し方を読み解きます。
思い切った目標を打ち明けられたとき、英語でとっさに何と返すかは迷いやすいところです。たたえる、くぎを刺す、背中を押す、の3つを押さえておくと、会話の幅が広がります。
「I plan on ~」で大きな目標を口にする
話は、ウェルズがブレナンに働き始めたころの勤務時間を尋ねるところから始まります。
Wells: Dr. Brennan, when you first started, how many hours were you pulling?
(ブレナン博士、働き始めたころは、何時間くらい働いていましたか?)Brennan: Before I had a family, I was in the lab anywhere from ten to 15 hours a day,
(家族を持つ前は、研究所に1日10時間から15時間はいたわ。)Brennan: including weekends.
(週末も含めてね。)— Why do you ask?
(どうしてそんなことを?)Wells: Because one day, I plan on surpassing you as the world’s foremost forensic anthropologist.
(いつか、世界一の法人類学者として、あなたを追い越すつもりだからです。)BONES Season10 Episode7 (The Money Maker on the Merry-Go-Round)
目標の宣言で使われているのが I plan on ~ing(〜するつもりでいる)です。I plan to ~ とほぼ同じ意味で、口語ではやや気軽な響きになるとされています。one day(いつか)を添えると、先の話だけれど本気で目指している、という含みが出ます。surpass は「追い越す」という意味です。
「I applaud your ambition」でたたえつつ、くぎを刺す
この宣言に対するブレナンの返しは、まず相手の意気込みを認めるところから入ります。
Brennan: I applaud your ambition, Dr. Wells,
(その意気込みはたたえるわ、ウェルズ博士。)Brennan: but being the best in your field requires more
(でも、自分の分野で一番になるには、)Brennan: than the accumulation of hours.
(時間を積み重ねるだけでは足りないの。)Wells: Well, I’m also a genius with a 160 IQ, so I think I’m okay.
(それに、知能指数が160ありますから、何とかなると思いますよ。)Brennan: Perhaps, but I’d temper yourself.
(そうかもしれない。でも、少し控えめにしておくことね。)Brennan: The likelihood of you being as good as I am is very remote.
(あなたが私と同じくらいになれる見込みは、かなり低いから。)Wells: Oh, no. Not “as good as.” Better than.
(いえいえ。「同じくらい」じゃなくて、「上」です。)BONES Season10 Episode7 (The Money Maker on the Merry-Go-Round)
I applaud your ambition. は直訳すると「あなたの野望に拍手を送る」で、目標そのものはたたえる言い方です。ここでは直後に but が続き、「それだけでは足りない」と条件を足しています。「まず認める+but で現実を添える」形は、相手の気持ちを折らずにくぎを刺す返し方として使いやすい型です。
続く Perhaps, but ~ も同じ形です。temper は「加減する」という意味で、一般には temper your expectations(期待を控えめにする)の形がよく使われるとされています。very remote は「見込みがごく低い」という強い言い方なので、使う相手には注意が必要です。最後の Not “as good as.” Better than. は、相手の言葉を借りて言い直す返しで、負けず嫌いな空気が伝わってきます。
「Don’t stop trying」で背中を押して締める
終盤には、ひと勝負ついたあとにこんなやり取りがあります。
— I guess I sort of asked for that, huh?
(まあ、自分で招いたようなものか。)— Yes, you did.
(ええ、そのとおり。)BONES Season10 Episode7 (The Money Maker on the Merry-Go-Round)
その後、ブレナンがウェルズに声をかけ、そこに一文が続きます。
Brennan: Don’t stop trying, Dr. Wells.
(挑み続けて、ウェルズ博士。)— Second best can be good enough for many people.
(二番手で十分という人も、たくさんいるけれど。)BONES Season10 Episode7 (The Money Maker on the Merry-Go-Round)
Don’t stop trying. は「挑戦をやめないで」という励ましです。続く一文には皮肉もにじみますが、やり取りは目標を否定しない形で締めくくられます。日常で使える返し方を、目的別にまとめると次のようになります。
| 目的 | 英語の例 | 意味 |
|---|---|---|
| たたえる | That’s a great goal. / I admire your ambition. | いい目標だね |
| くぎを刺す | Sounds great, but it won’t be easy. | いいね、でも簡単じゃないよ |
| 背中を押す | Go for it. / Don’t stop trying. | やってみなよ・挑み続けて |
まとめ|認めて、添えて、背中を押す
今回は『BONES』シーズン10エピソード7から、I plan on ~ で語られた目標と、I applaud your ambition、Don’t stop trying などの返し方を読み解きました。認める・添える・押すの順番を意識すると、相手の目標に自然に応えられます。
ブレナンとウェルズの張り合いを観ながら、それぞれの返しの温度の違いを感じ取るのも楽しみ方のひとつです。
同じエピソードからは、書類仕事と内勤を言い分ける英語や、アメリカの子どものお手伝いの文化もコラムで取り上げています。


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