「POTUS」とは?アメリカ大統領の呼び方の文化と英語|『BONES』S11E17で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「POTUS」とは?アメリカ大統領の呼び方の文化と英語|『BONES』S11E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード17では、大統領の警護を担うシークレットサービスがかかわる事件を、ブースたちが捜査します。大統領の来訪を控えた慌ただしいやり取りの中で、耳慣れない POTUS という言葉が出てきます。今回はこの言葉を手がかりに、アメリカ大統領を頭文字で呼ぶ文化を紹介します。

英語のニュースや海外ドラマでは、政府にかかわる略語が説明なしに使われることがよくあります。成り立ちを知っておくと、見出しや会話の中で出てきても戸惑わずに読めるようになります。

目次

「the President」と「POTUS」、作中の2つの呼び方

捜査がシークレットサービスにかかわると分かった場面では、こんな確認の言葉が出てきます。

— Seriously? Like, the Secret Service? The people that protect the President?
(本当に?シークレットサービスって、大統領を守るあの人たち?)

BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)

the President は、大文字の P と定冠詞 the で「(その国の)大統領」を指す、ふつうの呼び方です。作中ではこの言い方が何度も使われます。

一方、警護の予定をめぐる話の中では、別の呼び方が登場します。

— No. Not possible. POTUS flies in an hour.
(いや、無理だ。POTUSは1時間後に到着する。)

BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)

その後の慌ただしい場面でも、同じ言葉が使われます。

— Booth, I need my team. POTUS moved up his arrival time.
(ブース、チームが要る。POTUSが到着時刻を早めた。)

BONES Season11 Episode17 (The Secret in the Service)

POTUS は President of the United States(アメリカ合衆国大統領)の頭文字をつなげた言葉で、「ポータス」のように一語として読むとされています。英文を見ると、the をつけずに名前のように使われているのが分かります。大統領の来訪をめぐる慌ただしい会話に、こうした略語が自然に出てくる場面です。

電信から生まれた略語と、その仲間たち

POTUS の成り立ちには諸説ありますが、19世紀の電信で使われた略号の一つから広まったとされています。電報は文字数で料金が決まったため、よく使う言葉を短く縮める工夫が生まれ、報道の世界でも使われていったと言われています。

同じ形の略語には、次のようなものがあります。

略語 元の言葉 意味
POTUS President of the United States アメリカ大統領
VPOTUS Vice President of the United States アメリカ副大統領
FLOTUS First Lady of the United States 大統領夫人
SCOTUS Supreme Court of the United States アメリカ連邦最高裁判所

中でも SCOTUS は古くから使われてきたとされ、今ではニュースの見出しや SNS でも目にする言葉です。どの略語も最後の OTUS が「of the United States」にあたるので、この部分を覚えておくと意味を推測しやすくなります。

ただし、こうした略語は報道や政府関係の文脈で使われることが多く、日常会話でふつうに大統領の話をするときは the President と言うのが自然とされています。また、本人に直接呼びかけるときは Mr. President や Madam President のように敬称をつけるのが一般的とされています。作中でも、警護の段取りを話す場面で POTUS が使われている点に、仕事の現場らしさが表れていると言えます。

大統領まわりの呼び方では、建物の名前で組織を指す言い方もよく使われます。The White House said ~. と言えば、建物そのものではなく「大統領の側(政権)がそう発表した」という意味になるとされています。日本語のニュースで「官邸」が首相の側を指すのと似た使い方で、英語のニュースではおなじみの言い回しです。

まとめ|頭文字で呼ぶ、仕事の現場の言葉

今回は『BONES』シーズン11エピソード17から、アメリカ大統領を表す POTUS と、VPOTUS・FLOTUS・SCOTUS といった仲間の略語、そしてふつうの呼び方の the President との違いを紹介しました。成り立ちを知っておくと、ニュースや海外ドラマで見かけたときにすぐ意味がつかめます。

肩書きの呼び方ひとつにも、その場の空気が映ります。そんな言葉の違いにも注目しながら、これからも『BONES』を観ていきましょう。

この回の英語は、体調の回復を伝える言い方や、仕事の中身を明かせないときの断り方のコラムでも扱っています。

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