海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード2では、研究所を「辞めた」「離れた」「戻りたい」という言葉が、いくつもの会話に顔を出します。今回はそのやり取りを手がかりに、仕事を辞めることを表す quit と leave の違いと、元の職場に戻りたいと伝える英語を読み解きます。
日本語では「辞める」の一語で済むところでも、英語では動詞の選び方で伝わる中身が変わります。転職や復職の話題で迷わないための使い分けを、作中の台詞と一緒に整理していきます。
「quit」は自分の意思で辞めるときの言葉
研究所の評価をめぐるやり取りの中に、次のような言葉が続く場面があります。
— The Jeffersonian is not the only lab in town. It’s not even the best.
(この街の研究所はジェファソニアンだけじゃない。一番ですらない。)— It hasn’t been since you quit.
(あなたが辞めてからはね。)— Then you should consider me back.
(それなら、戻ったと思ってもらっていい。)BONES Season11 Episode2 (The Brother in the Basement)
quit は「自分の意思で辞める」ことを表す口語的な動詞で、きっぱり手を引く響きがあるとされています。仕事だけでなく、I quit smoking.(たばこをやめた)のように習慣をやめるときにも使えます。過去形・過去分詞も quit のままが一般的です。
consider me back は「私はもう戻ったものと考えて」という言い方です。Consider it done.(もう済んだと思って)と同じ組み立てです。
仕事を辞めることを表す主な言い方を整理すると、次のようになります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| quit | 自分の意思で辞める(口語的・きっぱり) |
| resign | 正式に辞職する(改まった言い方) |
| leave | 職場を離れる(理由に触れない中立的な言い方) |
| retire | 定年などで引退する |
「leave」は職場を離れたことを中立的に伝える
研究所の仲間の会話では、同じ話題のなかで left と quit が続けて出てきます。
— To be fair, there’ve been more unsolved cases ever since Dr. Brennan left.
(公平に言えば、ブレナン博士がいなくなってから、未解決の事件が増えたのは事実だよ。)— That wasn’t helpful, was it?
(今のは余計だったかな。)Angela: You can’t blame yourself, especially if Brennan doesn’t even blame you.
(自分を責めちゃだめ。ブレナンだって、あなたのせいだなんて思ってないんだから。)— Okay, at the end of the day, Brennan knows she’s the one who quit, so whatever cases went unsolved are on her conscience. They’re not on ours.
(結局のところ、辞めたのは自分だってブレナンも分かってる。解決しなかった事件は本人が背負うもので、こっちの責任じゃない。)BONES Season11 Episode2 (The Brother in the Basement)
leave の中心は「その場所を離れる」で、辞めた理由や自分の意思かどうかには踏み込まない言い方です。ever since ~ left は「〜がいなくなってからずっと」という意味になります。一方の she’s the one who quit は「辞めたのは本人のほう」と、誰が決めたのかをはっきりさせる言い方です。leave は事実を淡々と、quit は本人の決断として語っている違いが読み取れます。
職場の話では、Why did you leave your last job?(前の仕事を辞めた理由は?)のように、面接などの改まった場面ほど leave が選ばれやすいとされています。
職場に戻りたいと伝える英語
後半には、研究所への復帰を願い出る言葉が出てくる場面があります。採用の基準を語る流れから、次のように続きます。
— The Jeffersonian defines itself by only hiring the most experienced, the best in their field. Dr. Hodgins, Angela, yourself. Which is why I am requesting to have my job back.
(ジェファソニアンは、経験豊富で、その分野で最高の人材だけを雇うことを誇りにしています。ホッジンス博士、アンジェラ、そしてあなた。だからこそ、元の仕事に戻していただきたいとお願いしているんです。)BONES Season11 Episode2 (The Brother in the Basement)
have my job back は「自分の仕事を返してもらう」、つまり元の職に戻ることを表します。I am requesting to ~ は「〜を願い出ます」という改まった言い方で、気軽な会話なら I’d like to come back. や Can I have my old job back? でも伝わります。
この申し出のあと、会話には次のひと言が出てきます。
— We’ll talk about this later.
(その話は、またあとで。)BONES Season11 Episode2 (The Brother in the Basement)
結論を持ち越すときの、角の立たない言い方です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| I’d like to come back. | 戻りたいです |
| Can I have my old job back? | 元の仕事に戻してもらえますか? |
| I’m back. | 戻ってきました |
| Welcome back. | おかえりなさい |
まとめ|「辞める」の動詞で伝わる中身が変わる
今回は『BONES』シーズン11エピソード2から、自分の意思で辞める quit、職場を離れたことを中立的に伝える leave、そして consider me back や have my job back のように戻ることを伝える英語を読み解きました。動詞をひとつ選び分けるだけで、辞めた経緯への距離感まで伝えられることが分かります。
次回も『BONES』と一緒に、職場で交わされる英語を味わっていきましょう。
同じ回の英語は、席を外すと申し出る気づかいのコラムや、お泊まり会の文化を扱うコラムでも取り上げています。


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