家族の思い出話で記憶が食い違ったとき、証拠を挙げて確かめる英語|『モダンファミリー』S11E11で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 家族の思い出話で記憶が食い違ったとき、証拠を挙げて確かめる英語|『モダンファミリー』S11E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第11話では、ミッチェルとクレアが子どものころの家族旅行をめぐって、父のジェイと言い合いになります。二人は旅行を早めに切り上げたと覚えていますが、ジェイは最後までいたと譲りません。

思い出話で記憶が食い違うと、決め手がないまま平行線になりがちです。言い分を変えない相手への返し方から、証拠を問う言い方まで、3つの場面で順に見ていきます。

目次

「stick to that story」言い分を変えない相手に返す

ジェイは、ガレージを空けるために子どもたちの思い出の品を整理しようとしています。古いアタリのゲーム機を見つけたミッチェルとクレアは、昔の家族旅行を思い出します。二人の記憶では、初めての家族旅行でウォーターパークのリゾートに1週間泊まる予定が、父が3日で飽きて早めに帰ることになり、その埋め合わせにこのゲームを買ってもらったというものです。それを聞いたジェイが割って入ります。

Jay: Lies and untruths! We stayed the full week, and I got you two ingrates that game anyway.
(うそっぱちだ! ちゃんと1週間いたし、そのうえ恩知らずのお前たちにあのゲームまで買ってやったんだ。)
Claire: How long are you gonna stick to that story?
(いつまでその話で押し通すつもり?)
Modern Family Season11 Episode11 (Legacy)

Lies and untruths! は、lies(うそ)と untruths(事実でないこと)という同じ意味の語を重ねた、大げさな否定です。ジェイは打ち消すだけでなく、I got you two ingrates that game anyway と、それでもゲームは買ってやったと付け加えています。

クレアの stick to one’s story は「話を変えずに言い張る」という意味の句動詞の表現です。How long are you gonna ~? と組み合わせると「いつまで〜するつもり?」というあきれた響きになり、相手の言い分を信じていないことがはっきり伝わります。日常でも、言い訳を変えない相手に You’re sticking to that story? と聞き返す形で使えます。

「our word against his」決め手がない言い争いを言い表す

その後、クレアはミッチェルに、父への不満をこぼします。

Claire: Look, it drives me nuts, too, that Dad never cops to his mistakes, but it’s always gonna be our word against his.
(ねえ、パパが絶対に自分の間違いを認めないのには私だって腹が立つけど、どうせいつも私たちの言い分とパパの言い分のぶつかり合いになるのよ。)
Mitchell: Yeah.
(だね。)
Modern Family Season11 Episode11 (Legacy)

cop to ~ は「〜を認める」を表すくだけた言い方で、自分の失敗や罪について使われることが多い表現です。never cops to his mistakes で「自分の間違いを決して認めない」になります。

one’s word against someone’s は、どちらの言い分にも裏付けがなく、証言同士がぶつかるだけの状態を指します。日本語の「水掛け論」に近く、It’s my word against yours. の形でもよく出てきます。それでもミッチェルは、手元の品々が証拠になると言い出し、二人は手がかりを探し始めます。ところが、思うようには見つかりません。

Claire: So, Handelman closed in ’99, so no guest registry to tell us when we checked out.
(で、ハンデルマンは99年に閉業してるから、いつチェックアウトしたかが分かる宿泊者名簿はなし。)
Claire: Rental car companies are a dead end, and no credit card receipts.
(レンタカー会社も行き止まりだし、カードの控えもない。)
Claire: God, Mitchell, it might be time for us to face some facts.
(もう、ミッチェル、そろそろ現実を受け入れるときかもね。)
Mitchell: What? That some people very high up don’t want us to know the truth?
(何? どこかのお偉いさんが、僕らに真実を知られたくないってこと?)
Modern Family Season11 Episode11 (Legacy)

a dead end は「行き止まり」で、調べても先に進めない手がかりにも使われます。face the facts は「事実を直視する」で、ここでは「記憶は証明できないと認めるしかない」というあきらめの合図です。ミッチェルは陰謀めいた冗談で返し、それでもあきらめようとはしません。

「I know you remember it this way, but…」相手の記憶を受け止めて証拠を問う

二人はさらに手がかりをたどり、日付の絞り込みを進めます。その途中で、クレアがミッチェルに念を押します。

Claire: Okay, I know you remember it this way, but how are we gonna prove it?
(わかった、あなたがそう覚えてるのは知ってる。でも、どうやって証明するの?)
Mitchell: Bam!
(ほら!)
Modern Family Season11 Episode11 (Legacy)

I know you remember it this way, but ~ は、相手の記憶をまず受け止めてから「でも」と続ける組み立てです。記憶そのものを否定せず、how are we gonna prove it? と証拠の問題に話を移しています。主語が we なので、相手を疑う問いではなく、一緒に証明する立場からの問いかけになっています。

remember it this way の this way は「そういうふうに」で、I remember it differently.(私は違うふうに覚えている)と言い換えると、自分の記憶を示す側の言い方になります。

ミッチェルは Bam! という効果音のような一言とともに、公開初日と書かれたチケットを証拠として持ち出します。

場面 表現 働き
言い分を変えない相手に How long are you gonna stick to that story? あきれて問いただす
決め手がない状況を言う It’s our word against his. 証言同士のぶつかり合いを指摘する
調べがつかないとき It’s a dead end. / face the facts 手詰まりを認める
証拠を求めるとき I know you remember it this way, but how are we gonna prove it? 記憶を受け止めて証拠を問う

自分が言われる側なら、That’s not how I remember it.(私の記憶ではそうじゃない)と返す形もあります。記憶の食い違いを相手の人柄の話にせず、事実と証拠の話として扱う流れが、二人のやりとりから見て取れます。

まとめ|記憶の食い違いは証拠の話に移して確かめる

stick to that story で言い分を変えない相手に返し、our word against his で決め手がない状況を言い表し、I know you remember it this way, but で証拠の話に移す流れを見てきました。言い合いを事実の確認に変えるときに役立ちます。

ミッチェルとクレアの証拠探しを観ながら、記憶をめぐる英語のやりとりを追ってみると、この回がより楽しめます。

この回のほかのコラムでは、値段交渉で引く構えを見せる英語や、横からさらわれたときの英語も取り上げています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次