「get rid of」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S01E16で学ぶ英会話

「get rid of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

部屋にたまった不用品を「そろそろ処分しなきゃ」と思ったり、しつこい勧誘を「どうにか追い払いたい」と感じたり——“邪魔なものを取り除きたい”という場面は、暮らしのあちこちにありますよね。

そんなときに使える「get rid of」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン1第16話の中盤、サプライズパーティーの段取りをみんなに割り振るペニーが、ハワードに役目を言い渡すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get rid of」の意味とニュアンス

get rid of
意味:〜を取り除く/処分する/厄介払いする

「邪魔なもの・不要なものを取り除く」ことを表す、非常によく使われる句動詞です。中心にあるのは「自分にとって都合の悪いものを、自分のそばからなくす」というイメージです。

守備範囲がとても広いのが特徴で、対象は物にも人にも使えます。古くなった家具やいらない書類のような「物」を処分する意味でも、しつこい相手や厄介な人物を「追い払う・遠ざける」意味でも使えます。さらに、風邪や悪い習慣のような「抱えていて困っているもの」を取り除く、という比喩的な使い方も一般的です。

「rid of」の部分が「〜から解放される」という発想を持つため、単に「捨てる(throw away)」よりも、「厄介さから解放されてすっきりする」という気持ちの面が強く出ます。日本語の「処分する」「厄介払いする」「すっきり手放す」あたりが、場面に応じて対応します。

【ここがポイント!】

  • 核は「邪魔なものを自分のそばから取り除く」というイメージ
  • 物にも人にも、悪い習慣にも使える守備範囲の広さが魅力
  • 「捨てる」より「厄介さから解放される」気持ちがにじむ一言

『ビッグバン★セオリー』S01E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。レナードに内緒でサプライズパーティーを開くため、ペニーがみんなに役割を振り分けています。主役のレナードをどう会場から遠ざけるか——その大事な役目が、ハワードに託されます。

Penny: Okay, let’s do this, um, I will drive Sheldon to get a present, and Howard, you need to get rid of Leonard for about two hours.
(よし、こうしましょう。私はシェルドンをプレゼント選びに連れていくから、ハワード、あなたは2時間くらいレナードをどこかに連れ出しといて。)

Howard: No problem.
(お安い御用さ。)

The Big Bang Theory Season1 Episode16(The Peanut Reaction)

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シーン解説と心理考察

ここでの「get rid of」は、レナードが嫌いだから追い払う、という意味ではありません。サプライズを成功させるために、主役を一時的に会場から「遠ざけておく」という、作戦上の役割を指しています。同じ「厄介払い」の言葉でも、文脈によって温度がまるで変わるのが見どころです。

段取りをてきぱきと割り振るペニーの仕切りのよさと、「お安い御用」と気軽に引き受けるハワードの調子のよさが、この短いやりとりに表れています。観客はこの時点で、ハワードの“2時間の足止め”がのちに大騒動へ発展することを知らないため、彼の軽い返事がかえって可笑しく響きます。

何気ない作戦会議の一言が、エピソード全体の混乱の引き金になっていく——その出発点となる場面と言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

両手で何かを抱え込んでいて、それが重くて邪魔なとき、ぽいっと脇へ放して身軽になる——その「手放してすっきりする」動作を思い浮かべてみてください。それが「get rid of」のイメージです。

ペニーがレナードを「2時間どこかへ連れ出して」と頼んだ場面と重ねると、このフレーズが「物理的に遠ざけて、その場をすっきりさせる」働きを持つことがつかみやすくなります。get(手に入れる・〜の状態になる)と rid(取り除かれた状態)を合わせて、「取り除かれた状態になる」と分解して覚えると、形と意味がきれいに結びつきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get rid of」

物の処分から、人を遠ざける場面、悪い習慣を手放す話まで、対象を変えて3つの例文で見ていきましょう。

We should get rid of these old magazines. They’re just taking up space.
(この古い雑誌、もう処分しようよ。場所をとってるだけだし。)
たまった不用品を片づける、もっとも基本的な使い方です。「邪魔だからなくす」という発想がそのまま表れています。

I drank some ginger tea to get rid of my cold.
(風邪を治したくて、しょうがティーを飲んだ。)
病気や不調といった「抱えて困っているもの」を取り除く比喩的な用法です。物理的な物だけでなく、こうした対象にも自然に使えます。

A: That salesman keeps calling me every day.
B: Just block his number. That’s the easiest way to get rid of him.
(A:あの営業マン、毎日電話かけてくるんだよ。)
(B:番号をブロックしちゃいなよ。それが一番手っ取り早い厄介払いだよ。)
しつこい相手を「追い払う」用法です。人を対象にすると、「厄介な存在を遠ざける」というニュアンスが前に出ます。

あわせて覚えたい関連表現

throw away
(捨てる)
不要な物をゴミとして処分する表現です。「get rid of」も物の処分に使えますが、throw away が「ゴミ箱に捨てる」動作そのものを指すのに対し、get rid of は人や習慣にも使える分、対象がずっと広いのが違いです。

get away from
(〜から離れる/逃れる)
自分が何かから距離を取る表現です。「get rid of」が「邪魔なものを自分から引き離す」のに対し、こちらは「自分のほうが離れていく」という、向きの違いがあります。

dispose of
(〜を処分する)
ややフォーマルな「処分する」で、書き言葉や手続き的な文脈で好まれます。カジュアルな会話で広く使える「get rid of」に対し、こちらは説明書や規則などで見かける、かための表現です。

Note|rid という“片づける”動詞のルーツ

「get rid of」の中心にある rid は、単独ではあまり見かけませんが、実は古い歴史を持つ動詞です。そのルーツをたどってみましょう。

rid は、古ノルド語(中世の北欧で話された言語)の ryðja、「土地を切り開く・障害物を取り除く」を意味する語にさかのぼると言われています。森を切り払って開墾するような、「邪魔なものをどけて場所をきれいにする」という生々しい動作が、もとの意味でした。この「片づけて、すっきりさせる」という核が、現代の get rid of にもそのまま受け継がれています。かつては「rid the land of(土地から〜を一掃する)」のように、rid 自体を他動詞として使う形が一般的でしたが、現代の日常会話ではほとんどが「get rid of」という決まった形に落ち着きました。なお be rid of(〜から解放されている)という言い方には、古い使い方の名残が見られます。

こうして語源を知ると、「get rid of」が単なる「捨てる」ではなく、「邪魔をどけて、すっきりした状態を手に入れる」表現であることが腑に落ちます。森を切り開く開墾のイメージが、今も言葉の奥に眠っているのですね。

千年前の“片づけ”が、今日の口ぐせに生きています。

まとめ|ペニーの“足止め指令”から学ぶ一言

「get rid of」は、「邪魔なものを自分のそばから取り除く」ことを表す、守備範囲の広い句動詞です。古くなった物の処分から、しつこい相手の厄介払い、悪い習慣の解消まで、対象を選ばず使えるのが大きな強みです。

部屋を片づけたいとき、面倒な相手を遠ざけたいとき、抱えこんだ不調を手放したいとき。「すっきりさせたい」という気持ちを、ひとことで伝えられます。

ペニーがレナードを「2時間どこかへ」と送り出したあの作戦会議のように、何かを一時的にでも遠ざけたい場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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