「throw in one’s face」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E09で学ぶ英会話

「throw in one's face」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

言い争いの最中に、過去の失敗を何度も持ち出されて、思わずカチンときた経験はありませんか。

そんな場面を言い表す「throw in one’s face」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第9話の後半、ベガスでの結婚をめぐってレナードと口論になったペニーのセリフから、一緒に見ていきましょう。

目次

「throw in one’s face」の意味とニュアンス

throw ~ in one’s face
意味:(相手の失敗・過去などを)蒸し返して責める、面と向かって突きつける

相手が言われたくないこと——過去の失敗、弱み、かつての発言など——を、わざわざ持ち出して非難する、という強い否定的な表現です。「相手の顔に投げつける」という生々しい比喩そのままに、責められる側の不快感や被害感が前面に出ます。

口論で過去のミスを蒸し返されたときや、一度した親切を恩着せがましく持ち出されたときによく使われます。throw my words back in my face(私の言葉を逆手に取って突きつける)のように、相手自身の発言を返すかたちでも使えます。「顔に向かって投げる」という攻撃的なイメージが、この表現の核にあります。

【ここがポイント!】

  • 核は過去の失敗や言葉を相手の「顔めがけて投げつける」生々しい動作
  • 責められる側の不快感・被害感が前面に出る、否定的な表現
  • 口論での蒸し返しにも、恩着せがましい持ち出しにも使える一言

『The Big Bang Theory』S07E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ベガスでの結婚をめぐって、レナードとペニーの口論がヒートアップします。ペニーは、レナードが自分の失敗を何度も持ち出して責めてくると感じ、苛立ちをそのままぶつけます。

Penny: You always do this, whenever I mess up, you’re right there to make me feel even worse about it.
(あなたっていつもそう。私が失敗すると、すかさず追い打ちをかけて気分を悪くさせるの。)

Leonard: That is not true.
(そんなことない。)

Penny: Oh, there you go again, just another mistake you’re throwing in my face.
(ほら、また始まった。私のミスをいちいち突きつけて責めるんでしょ。)

The Big Bang Theory Season7 Episode9(The Thanksgiving Decoupling)

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シーン解説と心理考察

ペニーの「throwing in my face」という一言には、過去のミスを「顔に突きつけられている」という被害感がはっきり表れています。彼女は自分の非を自覚していますが、それを繰り返し指摘されることには耐えられず、苛立ちが言葉になってあふれ出します。

一方のレナードは、本人としては問題を「解決しようとしているだけ」のつもりです。ところがその態度が、ペニーには攻撃のように映ってしまいます。互いの善意と苛立ちが噛み合わないまま、すれ違いだけが大きくなっていく——二人の関係の摩擦が凝縮された瞬間と言えます。「That is not true」と否定するレナードに、すかさず「there you go again」とたたみかけるテンポも、口論のリアルさを伝えています。

『The Big Bang Theory』流・覚え方のコツ

throw in one’s face は、文字どおり相手の「顔めがけて投げつける」絵を思い浮かべてみましょう。過去の失敗や言葉を、紙つぶてのように丸めて相手の顔にバシッと投げつける——その生々しい動作を頭に描くと、「蒸し返して責める」という攻撃的なニュアンスが一発で入ってきます。「私のミスを顔に投げつけてくる」とレナードに訴えるペニーの剣幕と結びつけると、忘れにくくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「throw in one’s face」

口論での蒸し返しから、恩着せがましい物言いまで、相手を責める場面で使われる表現です。3つの例文で幅を見ていきましょう。

Stop throwing my past mistakes in my face.
(私の過去の失敗をいちいち蒸し返すのはやめて。)
言い争いで抗議する場面です。「もう済んだことを何度も持ち出さないで」という、強い拒絶の気持ちがこもっています。

She helped me once and now she keeps throwing it in my face.
(彼女は一度助けてくれたけど、今ではそれを恩着せがましく持ち出してくる。)
親切が「貸し」に変わってしまった場面です。失敗だけでなく、相手にとって都合の悪い「過去の好意」を突きつける使い方も示しています。

A: You forgot my birthday last year, remember?
B: Are you really going to throw that in my face again?
(A:去年、私の誕生日を忘れたよね、覚えてる?)
(B:またそれを蒸し返して責めるつもり?)
過去の失態を持ち出された側が抗議する会話です。「またその話?」という、うんざりした気持ちが again ににじんでいます。

あわせて覚えたい関連表現

rub it in
((嫌なことを)しつこく言って嫌がらせをする)
すでに分かっている失敗や敗北を、わざと繰り返して傷口に塩を塗る含みです。「突きつけて責める」throw in one’s face に対し、こちらは「しつこく念を押す」しつこさに重心があります。

hold ~ against someone
(〜を理由に(人を)責め続ける、根に持つ)
過去のことをずっと心に留めて責める、継続的な感情に焦点があります。その場で突きつける動作を表す throw in one’s face と違い、長く引きずる点が特徴です。

bring up
((話題を)持ち出す)
中立的に「話に出す」だけの表現です。throw in one’s face のような非難の鋭さはなく、同じ「持ち出す」でもトーンがまったく異なります。

Note|throw in one’s face / rub it in / hold against の使い分け

「相手の過去を責める」と一口に言っても、英語にはいくつかの言い方があり、それぞれ攻め方が違います。throw in one’s face もその一つですが、似た表現と並べると立ち位置がはっきりします。

throw in one’s face は、過去の失敗や言葉を「その場で相手に突きつける」動作を表します。顔めがけて投げつけるイメージどおり、瞬間的で攻撃的なニュアンスです。これに対して rub it in は、「すでに分かっていること」をわざと繰り返して念を押し、嫌な思いをさせる表現です。たとえば試合に負けた相手に、何度も勝敗を持ち出して「傷口に塩を塗る」ような場面で使われ、しつこさが核になります。そして hold ~ against someone は、その場の動作ではなく、過去のことをずっと心に留めて責め続ける「継続的な感情」を表します。「彼はあのときのことをまだ根に持っている」のように、長く引きずる恨みのニュアンスです。整理すると、throw in one’s face は「その場で突きつける」、rub it in は「しつこく繰り返す」、hold against は「ずっと根に持つ」と、時間の幅と攻め方で三者三様に分かれます。同じ「責める」でも、瞬間か、反復か、継続かで選ぶ言葉が変わるわけです。

ペニーの「throwing in my face」が rub it in でも hold against でもないのは、レナードがまさに今この瞬間、過去のミスを彼女に突きつけている、という動作を指しているからです。口論のさなかの、その場の鋭さがこの表現に表れています。

責め方の「時間の幅」を意識すると、三つの使い分けが見えてきます。

まとめ|ペニーの剣幕で覚える「蒸し返して責める」

throw in one’s face は、相手の失敗や過去を「顔に突きつけるように蒸し返して責める」ことを表す表現です。責められる側の不快感が前面に出る、強い否定的なニュアンスを持ち、口論での蒸し返しにも、恩着せがましい物言いにも使えます。「顔めがけて投げつける」という生々しいイメージが、この一言の鋭さを支えています。

言い争いの場面を描写するとき、「過去を持ち出して責められた」という気持ちをこの表現で言い表せると、感情の機微がぐっとリアルに伝わります。rub it in や hold against との違いも押さえておくと、責め方の温度に合わせて言葉を選べます。

過去のミスを「顔に投げつけてくる」とレナードに訴えるペニーの剣幕を思い出しながら、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

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