「rip someone off」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E13で学ぶ英会話

「rip someone off」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

旅行先のお店で代金を払ったあと、「これ、ちょっと高すぎたんじゃ……」とモヤモヤした経験はありませんか。

そんな「不当に高く取られた」という感覚にぴったりの「rip someone off」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第13話の中盤、コミックストアの店主スチュアートが、苦手なライバル店へバーナデットを案内しようとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「rip someone off」の意味とニュアンス

rip someone off
意味:(人から)法外な金を取る、ぼったくる

rip はもともと「布や紙をビリッと引き裂く」という動作を表す動詞です。そこに off が付いた rip off は、相手から何かを乱暴にもぎ取るイメージへと広がり、口語で「金を不当に巻き上げる」「ぼったくる」を意味するようになりました。

ポイントは、単に「値段が高い」という客観的な事実ではなく、「不当にやられた」という被害者側の怒りや不満がにじむ点です。観光地での水増し請求、修理代の上乗せ、転売価格への不満など、「損をさせられた」と感じる場面で使われます。受け身の get ripped off(ぼられる)や、名詞の rip-off(ぼったくり)もセットでよく登場します。

【ここがポイント!】

  • 核は「ビリッともぎ取る」イメージ、財布から札を抜き取られる感覚が原点
  • 「高い」という事実より、「不当にやられた」という怒りがにじむ表現
  • 受け身の get ripped off、名詞の rip-off も一緒に押さえておくのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ハワードのコミックを誤って壊してしまったバーナデットが、代わりを探しにスチュアートの店を訪れます。在庫を持つライバル店が見つかったものの、その店主が苦手なスチュアートは、めずらしく頼れる側に回ろうとします。

Stuart: All right, thanks a lot. They have one at Capital Comics.
(よし、ありがとう。キャピタル・コミックスに1冊あるって)

Bernadette: Oh, that’s great.
(あ、よかった)

Stuart: No, it’s not. I hate that place. Guy who owns it is a jerk. He’s always making me feel bad about myself.
(よくないよ。あの店は嫌いなんだ。オーナーが嫌な奴で、いつも僕を惨めな気分にさせる)

Bernadette: Oh, that’s terrible. What’s the address?
(それはひどい。住所は?)

Stuart: You know, why don’t I just take you there? That way, I can make sure he doesn’t rip you off.
(なんなら、僕が連れてくよ。そうすれば、あいつにぼられないか見張れるしね)

The Big Bang Theory Season7 Episode13(The Occupation Recalibration)

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シーン解説と心理考察

普段は自虐的で受け身なスチュアートが、ここでは「客がぼられないよう見張る」と、頼れる側に立とうとする変化が表れています。rip you off という強い言葉には、苦手なライバル店主への対抗心がにじむ場面です。

その申し出には、客を守りたいという気持ちと同時に、苦手な相手の店に一人で行きたくないという心細さも重なっています。「いつも僕を惨めな気分にさせる」という直前のひと言が、彼の自己評価の低さをやわらかく見せていて、強がりと弱さが同居する姿がスチュアートらしさとして響きます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

rip は、布を勢いよく「ビリッ」と引き裂く音とイメージそのものです。財布の中の札が、誰かの手で「ビリッ」ともぎ取られていく――そんな絵を思い浮かべると、rip off が「金を不当に抜き取る」へとつながります。

劇中のスチュアートが、苦手なライバル店主に「客の財布から札をビリッと抜かせない」よう見張り役を買って出る姿を重ねれば、rip someone off の「ぼったくる」がぐっと記憶に残ります。名詞の rip-off は、もぎ取られた札がハイフンでひとかたまりになった姿として覚えておきましょう。

例文で覚える「rip someone off」

被害者側の怒りがにじむこの表現は、日常の不満からビジネスの場面まで幅広く使えます。3つの例文で、その振れ幅を体感してみましょう。

That taxi driver totally ripped us off — the meter should’ve been half that.
(あのタクシー運転手、完全にぼったくりだよ。メーターは半額のはずだった)
旅行先で料金に納得がいかないときの定番フレーズです。totally を添えると「完全にやられた」という怒りが強調されます。

Customers complained that the hidden fees ripped them off.
(隠れた手数料でぼったくられた、と客が苦情を入れた)
ビジネスや消費者対応の文脈でも使える一例です。ここでは隠れた手数料が主語になり、「制度そのものが客から搾取した」という構図を描いています。

A: Forty dollars just for parking? B: Yeah, total rip-off.
(A:駐車場だけで40ドル? B:そう、完全にぼったくり)
友人同士の軽い会話で、高額請求に呆れたときのやり取りです。名詞の rip-off を使うと、「ぼったくり」という一語で感情をぶつけられます。

あわせて覚えたい関連表現

overcharge
(過剰に請求する)
「請求額が高すぎる」という事実に焦点を当てた、やや中立的な語です。rip off のような「不当にやられた」という怒りは薄く、ビジネス文書でも使いやすい表現です。

con someone
(人を騙す)
金額の高さよりも「騙された」という欺きの意図が中心です。rip off が「高く取られた」不満なのに対し、con は詐欺的な手口そのものを指します。

fleece someone
(金をむしり取る)
羊の毛を刈るように、大金を巻き上げるイメージの語です。rip off と意味は近いものの、やや古風で比喩的な響きがあります。

Note|rip off はなぜ「ぼったくる」になったか

「ぼったくる」を表す rip off ですが、なぜ「引き裂く」を意味する rip がお金の話に使われるのでしょうか。その背景には、動作のイメージと俗語の歴史があります。

rip off の中心にある rip は、布や紙を勢いよく破る動作を表す古い英語の動詞です。この「乱暴に引き裂く・もぎ取る」というイメージが、20世紀のアメリカ英語の中で「他人から何かを乱暴に奪う」へと比喩的に広がっていったとされます。とりわけ1960年代から70年代にかけてのスラングとして、「盗む」「搾取する」「ぼる」といった意味で使われるようになったと言われています。相手の所有物や財布から、まるで布をビリッと破るように一方的に奪い取る――その荒々しい手つきが、不当な金銭の請求とぴたりと重なったわけです。名詞の rip-off(ぼったくり、模倣品)も、ほぼ同じ時期に定着したとされています。

このように見ると、rip off が単なる「高い」ではなく、「乱暴に奪われた」という被害感情をともなう理由が見えてきます。スチュアートが「ぼられないか見張る」と言うとき、そこには相手の荒っぽいやり口への警戒がこもっているのです。

言葉の手触りを知ると、フレーズの温度まで伝わってきます。

まとめ|スチュアートの「見張り」から学ぶ rip off

rip someone off は、「布をビリッと引き裂く」という原義から生まれた、「不当に金を巻き上げる」という被害感情のこもった表現です。金額の高さそのものよりも、「やられた」という怒りや警戒がにじむ点が、この言葉の核心と言えます。

この一語を知っていれば、旅行先のトラブルから日常の買い物の不満まで、「ぼったくられた」という感覚をそのまま英語にのせられます。get ripped off や rip-off といった形も加われば、表現の幅はさらに広がります。

スチュアートが店主への警戒をこめて放ったこの言葉を、あなたの会話のレパートリーに加えてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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