「as far as ~ is concerned」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E18で学ぶ英会話

「as far as ~ is concerned」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

会議や説明の場で、話があちこちに散らかりそうなとき、「この件に関してはこうです」と論点を一つに絞って切り出したくなること、ありますよね。

そんなときに役立つ「as far as ~ is concerned」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第18話の冒頭、特許申請に訪れた大学の法務オフィスで、弁護士がハワードの権利について説明するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「as far as ~ is concerned」の意味とニュアンス

as far as ~ is concerned
意味:〜に関する限り/〜については

話題を特定の人や事柄に限定して切り出すときの定型表現です。「〜が関係する範囲では」という発想から、「その点については」と論点を一つに絞る役割を持ちます。

ここでのconcernedは「心配している」ではなく「関係している」の意味です。be concerned about(〜を心配する)とは別系統で、be concerned with(〜に関係する)に近い使われ方をします。同じconcernでも、文型によって意味が分かれるのが面白いところです。

aboutやregardingよりも改まった響きがあり、ビジネス文書や説明の場面で「この案件については」と話を仕切るときに重宝します。前置きとして置くことで、聞き手も「次はこの話題だな」と頭を切り替えやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 核は「関心(concern)の及ぶ範囲では」という限定のイメージ
  • aboutより硬く、説明や会議で論点を一つに絞るときの一言
  • concernedは「心配」ではなく「関係」の意味で読み取るのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S09E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナード、シェルドン、ハワードの3人が発明した装置の特許を申請しに、大学の法務オフィスを訪れた場面です。弁護士が権利の配分を淡々と説明していく中で、ハワードの立場に話題が移ります。

Attorney: And as far as Mr. Wolowitz is concerned, I’m afraid as a federal employee on loan from NASA, your name can be on the patent, but you’re not entitled to an ownership share.
(それからウォロウィッツさんについては、残念ながらNASAから出向中の連邦職員ですので、特許に名前は載せられますが、所有権は持てません)

Howard: Wait, so this can turn out to be a financial success, and I get nothing?
(待って、つまりこれが商業的に成功しても、僕は何ももらえないってこと?)

The Big Bang Theory Season9 Episode18(The Application Deterioration)

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シーン解説と心理考察

弁護士は、3人の権利配分を一つずつ整理しながら説明を進めています。”as far as Mr. Wolowitz is concerned”は、その流れの中で「次はウォロウィッツさんの件ですが」と話題を切り替える合図として置かれています。事務的で中立的なこの前置きが、続く厳しい内容との落差をかえって際立たせています。

ハワードにとっては、名前は載るのに所有権はゼロという、将来の収入を左右する重い宣告です。弁護士の淡々とした口調と、ハワードの動揺の対比が、この一節に表れています。

論点を限定するこのフレーズは、感情を交えず事実を運ぶ法務の場面によくなじみます。だからこそ、その後のハワードの「何ももらえないの?」という人間味のある反応が、観る側の共感を引き寄せる構図になっていると言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

“concern”を「関心の輪」と考えてみましょう。地面に円を一つ描いて、「この円の中の話に限れば」と範囲を区切るイメージです。弁護士がハワード一人を指し示して「この人の件については」と切り出した瞬間、話題の円がぐっとハワードに絞られました。

話があちこちに広がりそうなとき、足元に小さな円を描いて、その中だけを照らすスポットライトを思い浮かべる。”as far as ~ is concerned”は、その照らされた範囲を言葉にする表現だと捉えると、使いどころが体に入ってきます。

例文で覚える「as far as ~ is concerned」

論点を絞る前置きとして、人にも事柄にも使えるのがこのフレーズの便利なところです。3つの場面で感覚をつかんでいきましょう。

As far as the budget is concerned, we still have some room.
(予算に関しては、まだ少し余裕があります)
会議で複数の論点を一つずつ整理していく場面です。「お金の話に限れば」と対象を絞ることで、聞き手の意識をそこに集められます。

As far as the kids are concerned, weekends are for cartoons.
(子どもたちにとっては、週末はアニメの時間だ)
人を主語に置いた使い方です。「子どもたちの視点では」と限定することで、ほかの誰かにとっては違う、という含みも生まれます。

A: Is the new design ready to ship?
B: As far as I’m concerned, it is. But let’s check with the team.
(A:新しいデザインは出せる状態?)
(B:私としては大丈夫だと思う。でもチームに確認しよう)
自分の立場を一度はっきり示しつつ、断定は避ける場面です。”as far as I’m concerned”が「私の見る限りでは」という慎重な前置きとして働いています。

あわせて覚えたい関連表現

as far as I know
(私の知る限りでは)
形は似ていますが、こちらは情報の確実性に保険をかける表現です。話題を絞るas far as ~ is concernedとは目的が異なります。

when it comes to ~
(〜のこととなると)
話題を絞る点は共通しますが、よりくだけた響きで、「〜は得意/苦手」といった評価とセットで使われやすい表現です。

with regard to ~
(〜に関して)
より簡潔でフォーマルな言い方です。文頭で論点を示しますが、as far as ~ is concernedほど「限定する」というニュアンスは強くありません。

Note|”as far as I’m concerned” の断固とした響き

このフレーズは説明や会議で論点を絞る、いわば交通整理の表現です。ところが主語にIを入れた”as far as I’m concerned”になると、少し別の表情が出てきます。

辞書的には「私に関する限り」ですが、実際の会話では「ほかの人が何と言おうと、私はこう思う」という強い主観の主張になることがあります。たとえば議論が長引いた末に”As far as I’m concerned, this discussion is over.”と言えば、「私としてはこの話はもう終わり」と、相手の反論を半ば打ち切るような響きを帯びます。フォーマルな構文の見た目とは裏腹に、口語では自分の意見を押し通す場面で選ばれやすいのです。文法書では穏やかな限定表現として紹介されることが多い一方、ドラマや日常会話では、譲らない姿勢を上品に包んで示す道具にもなります。この硬さと強さの同居が、この表現の二面性です。

劇中の弁護士は中立的な交通整理として使っていましたが、同じ型がIを入れるだけで主張の盾にもなる、と知っておくと、相手がどちらの意味で使っているかを聞き分けられます。

構文の硬さの奥に、話し手の温度が隠れている表現と言えます。

まとめ|論点を一つに絞る一言

as far as ~ is concernedは、話題が広がりそうな場面で「この件に限れば」と対象を一つに絞り込む前置き表現です。concernedを「関係する」と読み取れれば、意味の輪郭がはっきりします。

会議で論点を整理するとき、説明で話を切り替えるとき、この一言があると、聞き手も頭を切り替えやすくなります。Iを入れれば自分の立場を示す表現にもなり、場面に応じて表情を変えてくれます。

話があちこちに散らかりそうなとき、対象を一つに照らし出す言葉として、表現の引き出しに加えてみてください。

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