「make a big deal about」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E24で学ぶ英会話

「make a big deal about」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ちょっとしたことを大げさに騒ぎ立てる人に、「そんな大ごとにしなくても」と感じたことはありませんか。

その気持ちを言い表せる「make a big deal about」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第24話、レストランでのシェルドンの弁明シーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make a big deal about」の意味とニュアンス

make a big deal about
意味:〜を大げさに騒ぎ立てる、〜を大ごとにする

deal は「事柄・取引」、a big deal で「大ごと・重要なこと」を表します。make a big deal about(または of)〜 で「〜を大げさに扱う・騒ぎ立てる」となります。about と of はどちらも使えますが、口語では about のほうがよく聞かれます。とりわけ否定形 not make a big deal about it(大したことにしない・騒がない)の形が便利で、日常会話で頻繁に登場します。a big deal は単体でも使われ、肯定文では「大物・重要人物」、否定文や反語では It’s not a big deal.(大したことない)、What’s the big deal?(何がそんなに大事なの?)のように、軽く受け流すニュアンスを生みます。

【ここがポイント!】

  • a big deal(大ごと)を make(作る)で「大げさに騒ぎ立てる」を表す一言
  • about も of も使えるが、会話では about のほうが耳にしやすい表現
  • 否定形「大したことにしない」が特に便利で、軽く受け流したいときに活躍する

『ビッグバン★セオリー』S09E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。レストランで、シェルドンはレナードの父アルフレッドがパンを食べることを気にしていました。ところが、ベバリーの口からアルフレッドが実は無一文だと明かされ、シェルドンは自分の発言を取り消すように弁明します。

Beverly: He’s also broke. Did he mention that?
(彼、無一文でもあるのよ。それは言ったかしら?)

Sheldon: If I’d known you were broke, I wouldn’t have made a big deal about the bread.
(あなたが無一文だと知ってたら、パンのことであんなに大騒ぎしなかったのに)

The Big Bang Theory Season9 Episode24(The Convergence Convergence)

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シーン解説と心理考察

シェルドンが made a big deal about the bread と振り返るところに、独特のずれた気遣いがにじみます。本来なら「無一文だと知っていたら気を使った」という配慮の言葉なのに、シェルドンの場合はパンの食べ方に固執していた自分を弁明する形になっており、ピントの外れ方がそのまま笑いになっています。make a big deal about が「些細なことを大げさに扱う」という意味であることが、まさにパンという小さな題材によって裏づけられているのも面白いところです。仮定法過去完了 If I’d known… wouldn’t have made… の形で、「実際にはしてしまった」後悔がにじむ点も、このセリフの味わいを深めています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

小さな出来事を、両手を大きく広げて「これは大ごとだ!」と膨らませて見せる——その身ぶりが make a big deal about のイメージです。手のひらに乗るくらいの些細なこと(パン一切れ)を、わざわざ大きな箱(big deal)に詰め替えて、おおごとに仕立て上げる。シェルドンがパンに執着していた姿を思い浮かべれば、「小さなことを大きく膨らませる」絵とフレーズがひとつにつながります。否定形なら、その膨らませる動作を「しない」と打ち消すだけです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「make a big deal about」

肯定でも否定でも活躍するフレーズです。3つの場面で膨らませ方・打ち消し方を見てみましょう。

Please don’t make a big deal about my birthday this year.
(今年は私の誕生日を大げさにしないでね。)
ささやかに済ませたい気持ちを伝える場面。否定形の定番の使い方です。

He made a big deal about a tiny scratch on his car.
(彼は車のほんの小さな傷を大げさに騒ぎ立てた。)
些細なことに過剰反応する様子を描写する場面です。

A: Sorry I forgot to reply to your message.
B: It’s fine, I’m not going to make a big deal about it.
(A:メッセージに返信し忘れてごめん。)
(B:大丈夫、そんなの大ごとにするつもりないから。)
相手を安心させる会話。否定形で「気にしてないよ」と伝えるのに自然です。

あわせて覚えたい関連表現

make a fuss about
(〜について騒ぎ立てる、不平を言う)
make a big deal about と近い表現ですが、fuss は「不平・興奮でわいわい騒ぐ」語感が強めです。重要視しすぎる big deal に対し、こちらは感情的なざわつきに焦点があります。

blow something out of proportion
(〜を実際より大げさに誇張する)
物事を本来の大きさ以上に膨らませる、という意味。make a big deal about よりも「誇張・歪曲」のニュアンスが強い表現です。

overreact
(過剰に反応する)
一語で「大げさに反応する」を表せる便利な動詞。make a big deal about の状況をひと言でまとめたいときに使えます。

Note|取引の deal が「大ごと」になるまで

make a big deal about の核にある deal は、もともと商取引の「取引」を指す言葉でした。それが「大ごと」を表すようになるまでには、意味の面白い広がりがあります。

deal は古くは「分配する・分け与える」を意味し、そこからカードを「配る」(deal the cards)、商品を「取引する」(deal in antiques)といった用法が育ちました。やがて「取引・契約」という名詞の意味が定着し、a good deal(よい取引)のような言い方が生まれます。さらにそこから「取り扱う事柄」一般へと意味が広がり、a big deal は「大きく扱うべき事柄=重大事」を指すようになったとされています。興味深いのは、この big deal が反語的にも使われる点です。Big deal.(それがどうした)と皮肉っぽく言えば、「大したことないだろう」という正反対のニュアンスになります。make a big deal about は、この「重大事として扱う」という意味を動詞 make で能動的に表したもので、しばしば「本当は些細なのに大ごとにする」という批判的な含みを伴います。シェルドンがパンという小さな題材で made a big deal about と言ったのは、まさにこの「些細を大ごとに」の典型例です。

deal の来歴をたどると、「取引」から「大ごと」へ、さらに皮肉な「それがどうした」へと、一つの単語が文脈で表情を変えていく様子が見えてきます。

語の歩んだ道を知ると、フレーズの含みまで腑に落ちます。

まとめ|「大げさに騒ぐ」を英語で

make a big deal about は、些細なことを大げさに扱い騒ぎ立てる、という状況を表すフレーズです。a big deal(大ごと)を make(作る)という組み立てが意味の芯にあり、特に否定形で「大したことにしない」と使う場面が日常会話で重宝します。

この表現を持っておくと、「そんなに騒がなくても」という気持ちも、「気にしてないよ」という気遣いも、英語でしなやかに伝えられるようになります。肯定・否定どちらの形にも慣れておくと、対応できる場面がぐっと広がります。

大げさに騒ぐ・騒がない、その両方を言い分けたいとき、make a big deal about を表現の幅を広げる一語として加えてみてください。

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