海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
相手の提案に、はっきり反対とまでは言えないけれど、どうにも気が進まない——そんな気持ちを伝えたいこと、ありますよね。
そんなときに使える「uncomfortable with」を、『CHUCK』シーズン1第1話の冒頭、チャックが親友モーガンの立てた計画に乗り気になれず難色を示すシーンから、一緒に見ていきましょう。
「uncomfortable with」の意味とニュアンス
uncomfortable with
意味:〜に気が進まない、〜に抵抗がある
uncomfortable は「居心地が悪い、不快な」という形容詞ですが、後ろに with を伴うと、物理的な不快感だけでなく、ある状況・提案・考えに対して心理的な抵抗を感じている状態を表します。「その案にはちょっと引っかかる」「気が進まない」というニュアンスです。
ポイントは、これが強い拒絶ではなく、やわらかい反対だという点です。I’m against it(反対だ)と言い切るほど角が立たず、相手の提案を尊重しながら自分の戸惑いを差し出すことができます。with の後ろには名詞や動名詞が続き、be uncomfortable with the plan(その計画に気が進まない)、uncomfortable with lying(嘘をつくのは抵抗がある)のように使います。ビジネスでも日常でも、「やんわり待ったをかける」定番の言い回しです。
【ここがポイント!】
- 核は「居心地の悪さ」を心理面に広げた表現で、気持ちの引っかかりを表す
- against のような強い拒絶ではなく、やわらかく抵抗を示すのがこのフレーズの持ち味
- with の後ろは名詞か動名詞、「何に対して」気が進まないのかをセットで言うのがコツ
『CHUCK』S01E01のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
物語の冒頭、チャックは親友モーガンと何やら追い詰められた状況にいます。モーガンが「ここに居続けるわけにはいかない、これは生き残りだ」と計画を押し進めようとするのに対し、チャックはその計画自体に乗り気になれません。二人の主導権と温度差が、最初のやり取りで一気に見えてきます。
Morgan: Well, we can’t stay here, Chuck.
(なあ、ここに居続けるわけにはいかないだろ、チャック。)Chuck: I’m uncomfortable with the plan.
(その計画、僕はちょっと乗り気じゃないんだけど。)Morgan: Plan? What plan? This is survival.
(計画?何の計画だよ?これは生き残りだぞ。)Chuck Season1 Episode1 (Chuck Versus the Intersect)
シーン解説と心理考察
「これは生き残りだ」と勢いで先へ進もうとするモーガンに対し、チャックがまず口にするのが「気が進まない」という一言です。真っ向から「やめろ」と止めるのではなく、uncomfortable with という柔らかい表現を選ぶあたりに、争いごとを好まないチャックの性格がにじむ場面です。
対するモーガンは「計画?何の計画だよ?」と相手の言葉尻をとらえ、勢いで押し切ろうとします。慎重なチャックと、楽天的で強引なモーガン——二人の関係性が、わずか数往復のやり取りに表れています。チャックの「乗り気じゃない」という控えめな抵抗が、かえって押し負けていく構図が、コメディの呼吸として響きます。気が進まないと伝えてはいるものの、結局は流されていく予感が、この短い導入に重なっています。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
uncomfortable は、座り心地の悪い椅子を思い浮かべると入りやすい単語です。その「座り心地の悪さ」を、椅子ではなく目の前の提案に置き換えてみてください。差し出された計画というイスに腰かけてみたものの、どうにもしっくりこなくてもぞもぞする——そんな身体感覚を、with の後ろの言葉に重ねるイメージです。
チャックがモーガンの計画を前に見せる、あの落ち着かない表情をそのまま映像として覚えておくと、uncomfortable with が「気が進まない」を表す瞬間が記憶に残りやすくなります。
例文で覚える「uncomfortable with」
気が進まない対象を with の後ろに置くだけで、やわらかく抵抗を伝えられます。場面を変えて三つの使い方を見てみましょう。
I’m a little uncomfortable with this approach.
(このやり方には、ちょっと気が進まないんです。)
会議で同僚の提案に賛同しきれないときの一言です。a little を添えることで、さらに角の取れた柔らかい反対になります。
She felt uncomfortable with the idea of lying to her friends.
(彼女は友人に嘘をつくという考えに抵抗を感じていた。)
道徳的な引っかかりを描写する場面です。with の後ろが動名詞(lying)になっている点に注目すると、使い方が広がります。
A: Can you cover my shift and tell the boss I’m sick?
B: Honestly, I’m uncomfortable with lying to him like that.
(A:シフト代わってもらえる?それで上司には体調不良って言っといて。)
(B:正直、そういう嘘をつくのは気が進まないな。)
頼みごとをやんわり断る会話です。きっぱり拒否せずに、自分の抵抗感を理由として差し出せます。
あわせて覚えたい関連表現
not comfortable with
(〜に抵抗がある、〜が落ち着かない)
uncomfortable with とほぼ同義ですが、not と comfortable を分けて言うぶん響きがやわらかく、「まだしっくりきていない」という途中段階を穏やかに示せます。きつく聞こえるのを避けたい場面で選ばれます。
have second thoughts about
(〜について考え直す、迷いが生じる)
一度は同意しかけたものの迷いが出てきた、という時間的な揺れを含む表現です。uncomfortable with が今の気持ちを指すのに対し、こちらは心変わりの過程に焦点があります。
have reservations about
(〜に懸念がある、留保がある)
ややフォーマルで、ビジネスや議論の場で使われます。uncomfortable with より理屈寄りで、「賛成しきれない具体的な理由がある」ニュアンスが強まります。
Note|「気が進まない」を伝える英語表現の温度差
「気が進まない」と一口に言っても、英語にはその気持ちを示す表現がいくつもあり、それぞれ温度が違います。uncomfortable with は、その中でもかなり穏やかな部類に入ります。
たとえば I’m against it は明確な反対で、相手と立場が割れていることをはっきり示します。一方 I don’t like it は感情的な拒否感が前面に出ます。これに対して uncomfortable with は、賛否を断定せずに「自分はまだ落ち着けないでいる」という内面の状態だけを差し出す表現です。だからこそ、相手の面子をつぶさずに待ったをかけられます。英語圏のビジネスメールで I’m a bit uncomfortable with this timeline. のように使われるのも、相手を否定せずに懸念を共有できるからです。
チャックがモーガンの計画に対してこの表現を選んだのも、相手を真っ向から否定したくない気持ちの表れと読めます。同じ「反対」でも、どの言葉を選ぶかで関係性への配慮が変わるのですね。
言葉の温度を選べると、伝え方の幅がぐっと広がります。
まとめ|チャックの「気が進まない」から学ぶ、やわらかい反対
uncomfortable with は、相手の提案に真正面からぶつからずに、自分の引っかかりを伝えられる表現です。「居心地の悪さ」を心の状態に広げ、with の後ろに気が進まない対象を置くことで成り立ちます。
against や don’t like のような強い言葉を使わずにすむぶん、相手との関係をやわらげながら、自分の立場をきちんと示せます。会議で提案にブレーキをかけたいときも、友人の頼みをやんわり断りたいときも、角を立てずに待ったをかけられる一言です。
はっきり反対とは言いにくいけれど黙ってもいられない——そんなときの選択肢として、表現の引き出しに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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