「an acquired taste」の意味と使い方|『CHUCK/チャック』S04E15で学ぶ英会話

「an acquired taste」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

最初は苦手だったのに、何度か触れるうちに気づけば好きになっていた——そんな食べ物や音楽はありませんか。

そんな体験にぴったりの「an acquired taste」は、慣れて初めて良さが分かる、通好みのものを表します。『CHUCK/チャック』シーズン4第15話の後半、去っていく昔のスパイ仲間を見送りながら、チャックが一癖あるゾンドラをやわらかく評するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「an acquired taste」の意味とニュアンス

an acquired taste
意味:慣れないと良さが分からないもの・通好みのもの

acquire は「(努力や経験によって)後天的に手に入れる」を意味する動詞です。生まれつきの好みではなく、繰り返し接するうちに舌や感覚が覚えていく——そこから acquired taste は「後から身につく好み」、つまり「慣れて初めて良さが分かるもの」を指すようになりました。

対象は食べ物や飲み物から、音楽・趣味・人まで幅広く使えます。「万人受けはしないが、分かる人には分かる」という含みがあり、クセの強いものを頭ごなしに否定せず、「好みが分かれるもの」として肯定的に言い換えるときに便利な表現です。

【ここがポイント!】

  • 「後天的に身につく味・好み」が核となるイメージ
  • 最初は苦手でも、慣れるうちに良さが分かってくるものを指す
  • クセの強いものを角を立てず「通好み」と言い換えられるのがコツ

『CHUCK/チャック』S04E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

一癖ある昔のスパイ仲間 CAT Squad が、ようやく去ろうとする場面です。摩擦の多かった再会を振り返りながら、チャックはとっつきにくいゾンドラを「慣れが要るタイプ」とやわらかく評します。ここで「通好み」がユーモラスに効いてきます。

Chuck: The Cats certainly pack an attitude and Zondra is an acquired taste, but I do think it’s good you reconnected.
(キャッツはなかなか気が強いし、ゾンドラは慣れが要るタイプだけど、再会できて良かったと思うよ)

Sarah: It wasn’t all bad, but I’m glad it’s over.
(全部が嫌だったわけじゃない。でも、終わってほっとしてる)

Chuck Season4 Episode15(Chuck Versus the CAT Squad)

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シーン解説と心理考察

チャックの an acquired taste には、相手を悪く言わずに個性を認める気遣いがにじんでいます。とっつきにくいゾンドラを「性格が悪い」と切り捨てるのではなく、「慣れれば良さが分かるタイプ」とやわらかく包む——世話焼きで人の良いチャックらしい言い回しです。

摩擦だらけだった再会を、非難ではなくユーモアで着地させようとする姿勢が伝わってきます。サラの「全部が嫌だったわけじゃない」という返しと合わさって、ぎこちなくも前を向こうとする二人の空気が生まれています。クセの強い対象を肯定的に言い換えるこの表現が、チャックの優しさと自然に噛み合っている点が見どころです。

『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ

初めて口にしたときは顔をしかめたブルーチーズや苦いコーヒーが、何度か味わううちにいつしか癖になっていく——その舌の変化を思い浮かべてみましょう。生まれつきの好みではなく、経験を重ねて後から手に入れる味、それが acquired taste です。

チャックが「ゾンドラは慣れが要る味」と評する場面を重ねると、「時間をかけて良さが分かってくる」という核が記憶に残ります。最初の一口の渋い表情から、二口三口と進むうちにほころぶ表情への変化を思い描くと、後天的に好きになるニュアンスまで一緒に思い出せます。

例文で覚える「an acquired taste」

慣れが良さを育てるこの表現は、食べ物から人の個性まで幅広く使えます。3つの例文で使い方の幅を見てみましょう。

Blue cheese is definitely an acquired taste.
(ブルーチーズは間違いなく、慣れないと良さが分からない味だ)
好みが分かれる食べ物を語る場面です。食べ物は最も典型的な使い方になります。

His dry humor is an acquired taste, but I love it now.
(彼の淡々としたユーモアは慣れが要るけど、今では大好きだ)
人の個性を評する場面です。食べ物だけでなく、センスや人柄にも自然に使えます。

A: I couldn’t get into jazz at first.
B: Same here. It’s an acquired taste, but it really grows on you.
(A:ジャズって最初はどうもピンと来なくて)
(B:僕もだよ。通好みだけど、だんだん良さが分かってくるんだよね)
音楽の好みを語り合う場面です。grow on someone(だんだん好きになる)と組み合わせると、後天的に好きになる流れがきれいに伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

grow on someone
(だんだん好きになる)
「時間とともに好きになっていく過程」を表す動詞句です。an acquired taste が「そういう性質を持つ対象」を指すのに対し、こちらは変化の動きに焦点が当たります。

not for everyone
(万人向けではない)
「好みが分かれる」点は共通していますが、「慣れれば分かる」という後天的獲得の含みはありません。

take some getting used to
(慣れるのに少し時間がかかる)
慣れの過程そのものを強調する表現です。an acquired taste と違い、「良さが分かる」とまでは断定しません。

Note|acquire の「後天的に得る」が生む taste の二面性

チャックがゾンドラを「慣れが要る味」と評したこの表現の鍵は、acquire という動詞にあります。

acquire はラテン語の acquirere(得る・獲得する)に由来し、「生まれつきではなく、努力や経験によって後から手に入れる」という核を持っています。ここが重要な点です。私たちには生まれつき好きな味(甘さなど)がある一方で、苦味や強い発酵臭のように、最初は本能的に敬遠してしまうものがあります。ブルーチーズ、ビール、コーヒー、パクチー——こうしたものを「おいしい」と感じるようになるには、繰り返し口にして舌を慣らす過程が必要です。この「後天的に獲得された好み」を一語で表したのが acquired taste です。生まれ持った好み(natural taste)との対比が、この表現の面白さを支えています。

この成り立ちを知ると、チャックの一言が「最初はとっつきにくくても、付き合ううちに良さが分かる相手だ」という、時間を含んだ評価だったことが見えてきます。

苦手が好物に変わる、その道のりを表す言葉です。

まとめ|「後から身につく好み」を一言で

an acquired taste は、最初は良さが分からなくても、慣れるうちに好きになっていく、通好みのものを表す表現です。

この一言を知っておくと、クセの強い食べ物や音楽、個性的な人を、頭ごなしに否定せず「好みが分かれるもの」としてやわらかく語れます。grow on someone と組み合わせれば、好きになっていく過程まで描けます。

慣れが良さを育てるこの表現を、あなたの英語の引き出しに加えてみてください。

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