「on the side」の意味と使い方|『フレンズ』S01E11で学ぶ英会話

「on the side」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

本業を持ちながら、休日にちょっと別のことをしている人の話を聞いて、「へえ、そんな一面も」と興味をひかれた経験はありませんか。

今回の「on the side」は、メインの何かに添えるように別の活動をする、というニュアンスを持つ表現です。シットコム『フレンズ』シーズン1第11話の序盤、カフェの外で見かけた男性について、モニカとフィービーが勝手に人物像を膨らませていくシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「on the side」の意味とニュアンス

on the side
意味:本業のかたわら、副業で/(料理で)別添えで

on the side は、何か中心になるものがあって、その「脇に(side)」付け足すイメージを持つ表現です。仕事の話なら「本業のかたわら、サブでやっていること」を指し、副業や趣味の活動を表します。たとえば会社勤めをしながら週末だけ別の仕事をしている、というような状況です。

一方、レストランの注文では「別添えで」という意味になります。ドレッシングやソースを料理にかけず、小皿で別に出してもらうときの定番表現です。

どちらの意味も、「メインがあって、その横に何かを置く」という同じ感覚から伸びています。中心と脇という位置関係をつかんでおくと、文脈が切り替わっても迷いにくくなります。

【ここがポイント!】

  • 中心になるものの「脇に添える」イメージが核にある表現
  • 仕事なら「副業で」、料理なら「別添えで」と文脈で意味が変わる
  • メインと脇の位置関係でとらえると使い分けに迷わない一言

『フレンズ』S01E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

カフェの外で見かけた、眠ったままの男性。モニカとフィービーは彼の素性を勝手に想像し、「弁護士だ」「いや芸術家タイプだ」と推理合戦を始めます。意見が割れたところで、モニカが両方を強引にひとつにまとめる一言で on the side が登場します。

Monica: I bet he’s a lawyer.
(絶対、弁護士よ)

Phoebe: Yeah, but did you see the dents in his knuckles? That means he’s artistic.
(でも、指の関節のへこみ見た?あれって芸術家肌ってことなのよ)

Monica: Okay. He’s a lawyer who teaches sculpting on the side.
(なるほど。じゃあ、本業は弁護士で、かたわら彫刻も教えてる人ね)

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シーン解説と心理考察

二人の推理は、相手のことを何ひとつ知らないまま進んでいきます。モニカの「弁護士」説とフィービーの「芸術家」説、どちらも譲らない流れのなかで、モニカが両方を一気に成立させてしまうのがこのセリフです。

「本業は弁護士、かたわらで彫刻も教える」という人物像は、二つの願望をむりやり接着したような設定で、その強引さに二人の暴走ぶりが表れています。on the side という一語が、メインの職業に趣味的な活動を足し算する役割を果たし、欲ばりな理想像をきれいにまとめています。

相手の事情を確かめないまま盛り上がっていく会話のテンポが、このシーンの面白いところです。on the side は、その「あれもこれも」という気分にちょうど合う言葉として響きます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

メインの料理の横に、小皿でソースがちょこんと置かれている食卓を思い浮かべてみてください。皿の中心ではなく「脇(side)」にある、あの位置関係が on the side のイメージです。

このシーンなら、「弁護士」という本業の皿の横に、「彫刻を教える」という小皿が添えられている、と考えると覚えやすくなります。中心に対して何かを脇に置く、という同じ動作が、料理でも仕事でも使われているわけです。皿の上の配置として思い描いておくと、副業の意味にも別添えの意味にもすっと結びつきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「on the side」

副業から料理の注文まで、「メインに何かを添える」場面で幅広く使えます。3つの例文で感覚をつかんでみましょう。

He works at a bank and does photography on the side.
(彼は銀行で働きながら、副業で写真をやっています。)
本業を持つ人の別の活動を紹介する場面です。do … on the side で「副業で〜をする」という形がそのまま使えます。

Could I have the dressing on the side, please?
(ドレッシングは別添えにしてもらえますか?)
レストランでの注文の定番フレーズです。サラダにかけず小皿で出してほしいときに、この一言で伝わります。

A: I didn’t know you sold your paintings.
B: Yeah, just a little on the side. It’s not my main job.
(A:絵を売ってるなんて知らなかったよ。)
(B:うん、ちょっと副業でね。本業ってわけじゃないんだ。)
友人同士のカジュアルな会話です。just a little on the side とすることで、「あくまでサブで」という控えめなニュアンスが出せます。

あわせて覚えたい関連表現

moonlight
(副業をする)
本業のかたわら別の仕事をする、という動詞です。on the side が幅広い活動を指すのに対し、moonlight は「夜に別の仕事をする」という成り立ちから、収入を得る副業を指す色合いが強くなります。

as a side job
(副業として)
on the side とほぼ同じ意味で、より直接的に「副業として」と言いたいときに使えます。side job という名詞で「副業」をはっきり示す点が違いです。

on the back burner
(後回しにして)
こちらも料理由来の表現で、コンロの奥(back burner)に鍋を置くイメージから「優先度を下げて後回しにする」を意味します。同じ料理の比喩でも、脇に添える on the side とは方向性が異なります。

Note|「本業のかたわら」と「別添えで」──文脈で切り替わる on the side

on the side は、ひとつの表現でまったく違う場面に登場します。仕事の話では副業を、食卓では別添えを指す。なぜ同じ言葉が両方をカバーできるのかを見てみましょう。

鍵になるのは side という単語の「脇・横」という位置感覚です。中心になるものがまずあって、その横に何かを置く。仕事なら、本業という中心に対して別の活動が脇に置かれるので「副業で」になります。料理なら、メインの皿に対してソースが脇の小皿に置かれるので「別添えで」になります。どちらも「中心と脇」という構図は同じで、置かれる対象が仕事か食べ物かで意味が枝分かれしているだけです。実際の会話では、職場の雑談で出てくれば副業の話、レストランの注文で出てくれば別添えの話、と文脈がほぼ自動的に教えてくれます。フォーマルさの度合いも幅広く、ビジネスの場でも気軽なカフェでも問題なく使えます。

このシーンの on the side は前者、「本業のかたわら」の意味です。モニカが弁護士という中心に彫刻を脇付けした、と考えると、位置のイメージがそのまま人物像に重なります。

中心があって、横に何かを添える。その一点を押さえておけば十分です。

まとめ|モニカとフィービーの暴走推理から学ぶ on the side

on the side は、メインの何かに対して別のものを「脇に添える」という位置の感覚を持った表現です。仕事では副業を、料理では別添えを指し、どちらも中心と脇という同じ構図から伸びています。

この一語を知っていると、誰かの副業の話を聞いたときも、レストランで注文を細かく伝えたいときも、自然なひとことで対応できます。表現の幅がぐっと広がる便利な言い回しです。

相手のことをよく知らないまま理想像を盛っていく、モニカとフィービーの軽やかなやり取り。その「あれもこれも」という気分に、on the side という言葉がぴたりと寄り添う場面でした。会話のレパートリーに加えてみてください。

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