「go for it」の意味と使い方|『フレンズ』S02E01で学ぶ英会話

「go for it」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

やろうかどうか迷っている友達に、「もう思い切ってやっちゃいなよ!」と背中を押したくなること、ありませんか。

そんなときにぴったりの「go for it」を、『フレンズ』シーズン2第1話の序盤、レイチェルがロスへの想いを伝えに空港へ向かったと知って、カフェの仲間たちが色めき立つシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「go for it」の意味とニュアンス

go for it
意味:思い切ってやってみる、ダメ元でやってみる

「go for it」は、迷っている相手の背中を押すときや、自分が覚悟を決めて挑むときに使う口語表現です。直訳すると「それに向かって行く」ですが、その「それ」とは目の前のチャンスや目標のこと。つまり「その目標をめがけて突き進め」という勢いのある一言になります。

単に「やってみる」と伝えるだけでなく、「リスクはあるかもしれないけど、思い切って賭けてみよう」という覚悟や勢いが乗るのが特徴です。告白・転職・挑戦など、勇気のいる決断の場面でよく登場します。相手を励ます「やってみなよ!」としても、自分の決意を語る「思い切ってやることにした」としても、どちらでも自然に使えます。

【ここがポイント!】

  • 「go for it」の核は「目標(it)に向かって突っ込んでいく」勢いのイメージ
  • ただ試すのではなく、覚悟や勢いが乗るのが「try」との違い
  • 相手を後押しする掛け声にも、自分の決意にも使える万能表現

『フレンズ』S02E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レイチェルがロスに気持ちを伝えるため、彼を追って空港へ向かった——その一大事を、フィービーがモニカに興奮ぎみに実況します。友人の恋の決断に、カフェの空気が一気に沸き立つ瞬間です。

Phoebe: She went to the airport and she’s going to go for it with Ross.
(空港に行ったの。ロスに思い切って気持ちをぶつけるつもりなのよ)

Monica: Oh, my God. This is huge.
(まさか。これって大事件じゃない)

Phoebe: This is bigger than huge. This is like all that and a bag of chips.
(大事件どころじゃないわ。もう最高潮ってやつよ)

Friends Season2 Episode1(The One with Ross’s New Girlfriend)

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シーン解説と心理考察

前シーズンから続く「レイチェルはロスに想いを打ち明けられるのか」という最大の焦点が、ついに動き出す場面です。フィービーの「go for it」には、友人の一世一代の賭けを見守る高揚感がにじみます。このフレーズが持つ「うまくいくか分からないけれど飛び込む」という響きが、レイチェルの片思いの不確かさとそのまま重なっている点も見どころです。モニカの「This is huge(大事件)」という反応が、その賭けの大きさを会話の温度に変えています。何気ない一言でありながら、シリーズを牽引する二人の関係の始まりを告げる場面として響きます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

「go for it」は、飛び込み台の先端で一瞬ためらい、目をつぶって「えいっ」と水面へ飛び込む——あの踏み切る瞬間の身体感覚とセットで覚えるのがおすすめです。go(行く)+ for it(それを求めて)で、「目標をめがけて体ごと飛び込んでいく」映像が浮かびます。

このシーンでは、レイチェルが迷いを振り切って空港へ走る姿がまさにその「飛び込み」。ためらいを捨てて前に足を踏み出す動きと結びつけておくと、誰かを励ます掛け声としても、自分が覚悟を決める場面としても、自然と口から出てくるようになります。

例文で覚える「go for it」

背中を押す場面でも、自分の決意を語る場面でも使える「go for it」。3つの例文で、その勢いの乗せ方を見ていきましょう。

If you really want that job, just go for it.
(その仕事が本当に欲しいなら、思い切ってやってみなよ)
転職を迷っている友人に助言する場面です。「迷ってないで挑戦しなよ」と背中を押す、最も典型的な使い方です。

I wasn’t sure at first, but I decided to go for it.
(最初は迷ったけど、思い切ってやることにした)
自分の決断を振り返って語る場面です。主語を「I」にすると、覚悟を決めた自分の気持ちを表せます。

A: I’ve been thinking about starting my own business.
B: You’ve planned it for years. Go for it!
(A:自分でビジネスを始めようかずっと考えてるんだ)
(B:何年も計画してきたじゃない。思い切ってやりなよ!)
友人の背中を押す会話です。短く「Go for it!」と言い切ると、力強い励ましの掛け声になります。

あわせて覚えたい関連表現

take the plunge
(思い切って大きな決断をする)
「go for it」と近いですが、結婚や起業など「重大な一歩を踏み出す」色が濃い表現です。より軽い挑戦にも使える「go for it」との使い分けがポイントです。

give it a shot
(試しにやってみる)
「お試し」の感覚が強く、「go for it」の持つ賭けに出る覚悟よりも控えめなニュアンスです。気軽に挑戦を促したいときに向いています。

go all in
(全力を注ぐ、すべてを賭ける)
ポーカー由来で、「持てるものすべてを賭ける」という退路を断つ響きがあります。「go for it」より覚悟の度合いが強い表現です。

Note|ネイティブが背中を押すときの定番フレーズ

誰かの決断を後押ししたいとき、英語圏で最も自然に飛び出すのが「go for it」です。日本語の「やっちゃいなよ」に近い、軽やかで前向きな一言として、友人同士の会話にごく普通に登場します。

この表現が愛される理由は、その絶妙な距離感にあります。「You should do it(そうすべきだよ)」と言い切ると少し押しつけがましくなりますが、「go for it」なら「あなたの決断を尊重するよ、でも応援してる」というニュアンスが自然に伝わります。相手の選択を尊重しながら勇気づける——この温度感が、恋愛でも仕事でもスポーツでも、あらゆる後押しの場面で使われる理由です。フレンズのこのシーンでも、フィービーはレイチェルの決断そのものを応援しており、指図ではなく祝福として「go for it」が響いています。

このニュアンスを知っておくと、誰かが一歩を踏み出そうとしている場面で、重すぎず軽すぎない、ちょうどいい励ましが送れるようになります。

背中を押す一言は、時に決断そのものと同じくらい力を持ちます。

まとめ|レイチェルの空港行きが教えてくれること

「go for it」は、単なる「やってみる」ではなく、迷いを振り切って目標に飛び込む勢いと覚悟を乗せた表現です。

このフレーズを知っておくと、挑戦をためらう友人を励ますときも、自分が大きな決断をするときも、前向きなエネルギーを一言で伝えられるようになります。「try」よりも一歩踏み込んだ、勢いのある励まし方が手に入ります。

迷っている誰かの背中をそっと押したいとき、あるいは自分が覚悟を決めたいとき、会話のレパートリーに加えてみてください。

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