「get in the way of」の意味と使い方|『フレンズ』S02E07で学ぶ英会話

「get in the way of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かに何かを勧められて、心のどこかでは気が進まないとき、「それをやると自分の大事な時間が削られてしまう」と、少し大げさな理由を持ち出して断ったこと、ありませんか。

そんなときにぴったりの「get in the way of」を、『フレンズ』シーズン2第7話の冒頭、暇を持て余したモニカがレイチェルにワークアウトを持ちかける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get in the way of」の意味とニュアンス

get in the way of
意味:〜の邪魔になる、〜の妨げになる

直訳すると「〜の道(way)の中に入る」。誰かが進もうとしている道の真ん中に、何かがドンと入り込んで通せんぼをする、その光景がこの表現の出発点です。

そこから意味が広がり、物理的な通せんぼだけでなく、計画や目標、人間関係の進行を妨げるものすべてに使えるようになりました。主語には人も物も、感情や状況といった抽象的な事柄も置けます。

たとえば仕事が私生活を圧迫するとき、不安が挑戦を止めるとき、天候が予定を狂わせるとき。どれも「進みたい方向に何かが割り込んでいる」という点で共通しています。

否定文にすると「何にも邪魔させない」という強い決意の表明にもなります。日常会話でもビジネスでも自然に使える、汎用性の高い句動詞です。

【ここがポイント!】

  • 核は「進みたい道の真ん中に何かが立ちはだかる」という空間的なイメージ
  • 主語は人でも物でも、恐怖や天候のような目に見えないものでもいい表現
  • 否定文にすると「何ものにも邪魔させない」という決意を伝えられるのがコツ

『フレンズ』S02E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

仕事を失って時間を持て余しているモニカが、ソファでくつろぐレイチェルに目をつけます。有り余るエネルギーの向け先を探しているモニカは、レイチェルを「プロジェクト」に仕立てようと、ワークアウトを持ちかけます。断りたいレイチェルが持ち出した理由に注目です。

Monica: I’m unemployed and in dire need of a project. You want to work out? I can remake you.
(私、無職で何かプロジェクトが切実に必要なの。運動しない?あなたを作り変えてあげる。)

Rachel: I would, but that might get in the way of my lying around time.
(やりたいのはやまやまだけど、それだと私のゴロゴロ時間の邪魔になっちゃうかも。)

Monica: Please.
(お願い。)

Ross: Come on. Let her do it.
(いいじゃないか。やらせてあげなよ。)

Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

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シーン解説と心理考察

モニカの言葉には、失業して行き場を失ったエネルギーがにじむ場面です。「あなたを作り変えてあげる」という強い言い回しに、彼女の負けん気と、何かに打ち込んでいないと落ち着かない性格が表れています。

対するレイチェルの返しは、本気の拒絶ではありません。「ゴロゴロ時間」という、守るほどの価値もなさそうなものをあえて大切そうに持ち出すことで、断りの角を丸くしています。ここで get in the way of が使われているのがおもしろいところで、運動が「大事な何かを侵害してくる障害物」であるかのように、半分冗談で位置づけられています。

この軽口が会話の温度を変えています。まじめに断れば場が固くなるところを、レイチェルは自分の怠惰さを笑いに変えて逃げ道をつくりました。仲間内だからこそ成立する、力の抜けたやり取りと言えます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

思い浮かべたいのは、まっすぐ伸びた一本道です。自分は向こうへ歩いていきたい。ところが道のど真ん中に、大きな箱がドンと置かれている。よけて通ることもできず、足が止まる。この光景が get in the way of です。

このシーンなら、レイチェルが目指しているのは「ソファでゴロゴロする自分」。その道の真ん中に、モニカが持ち込んだ運動という箱が置かれようとしています。

way は「道」。in the way は「その道の中に」。そこに get(入り込む)が加わって、「道をふさぐ」から「邪魔をする」へ。この一本の線でつないでおけば、目に見える障害物から、夢を阻む不安のような抽象的なものまで、すべて同じ絵で処理できます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get in the way of」

邪魔をしてくるものは、人だったり感情だったり天気だったりします。3つの例文で、この表現が受け止められる幅の広さを見ていきましょう。

I won’t let anything get in the way of my dream.
(何も自分の夢の邪魔はさせない。)
進路や目標について強い決意を語る場面です。let と組み合わせた否定文にすると、「何ものにも譲らない」という力強い宣言になります。

Personal issues shouldn’t get in the way of your work.
(私的な問題が仕事の妨げになるべきではない。)
職場で助言を伝えるような、少し改まった場面で使えます。抽象的な事柄を主語に立てられるのが、この表現の便利なところです。

A: Are you still planning to hike this weekend?
B: We are, unless the rain gets in the way of our plans.
(A:今週末、まだハイキングに行くつもり?)
(B:行くつもりだよ。雨が予定の邪魔をしなければね。)
友人同士の予定確認という、ごくカジュアルな会話です。天候のように自分では動かせないものを主語にすると、「そうなったら仕方がない」というあきらめのニュアンスも自然に乗ります。

あわせて覚えたい関連表現

stand in the way of
(〜の妨げになる、立ちはだかる)
同じ「道」の比喩を使いますが、get より静的で、じっと立ちふさがっている絵になります。誰かの成功や幸せを人が阻む文脈でよく登場します。

interfere with
(〜を妨げる、干渉する)
機械の動作や薬の効き目を妨げるような、ややかたい場面で使われます。get in the way of のほうが口語的で、日常の軽い愚痴にもなじみます。

hold ~ back
(〜を引き止める、足を引っ張る)
前進しようとする力を後ろから抑えるイメージです。道をふさぐ get in the way of と違い、こちらは「引き戻される」方向に力が働いています。

Note|「way」が道から人生まで広がった話

get in the way of の中心にいるのは、way という短い単語です。この語がどれほど遠くまで意味を伸ばしてきたかをたどると、この表現の輪郭がくっきりしてきます。

way は古英語 weg にさかのぼり、もとは「道、通り道」を意味していました。人や馬が通る、物理的な道です。ところが道というものは、単なる地面ではありません。「どこかへ向かうための経路」であり、同時に「そこを通るというやり方」でもあります。この二重性が、way の意味を大きく広げました。経路としての意味からは on the way(途中で)、come a long way(遠くまで来た)といった表現が生まれ、やり方としての意味からは this way(このやり方で)、in a way(ある意味で)、by the way(ついでに言うと)が派生しました。現代英語で way が「方法」を指すのは、道が「進み方」そのものだったからです。

get in the way of の way は、このうち前者、つまり「進行しようとする経路」に立っています。だからこそ、この表現は物理的な通せんぼにも、夢や計画といった目に見えない道のりにも、同じ顔で使えるのです。道が広がったぶんだけ、邪魔できる対象も広がりました。

一つの単語が背負ってきた距離が、そのまま表現の射程になっています。

まとめ|ゴロゴロ時間を守ろうとしたレイチェル

get in the way of は、進もうとする道の真ん中に何かが立ちはだかる、その一枚の絵で説明できる表現です。障害物は人でも物でも、不安や天候のような形のないものでもかまいません。

この一言が使えるようになると、断りの理由も、決意の表明も、ぐっと英語らしい言い回しになります。「忙しいから無理」と言う代わりに「それが〜の邪魔になる」と言えば、何を大切にしているのかまで相手に伝わります。

レイチェルは「ゴロゴロ時間」を守りたいと言いました。守るものが何であれ、それを言葉にできるのがこの表現の強みです。自分が譲りたくないものを思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。

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