「run it back」の意味と使い方|『メンタリスト』S01E05で学ぶ英会話

「run it back」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

動画を見ていて、今の一瞬をもう一度確かめたくなって、思わず「ちょっと巻き戻して」と声を出した経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「run it back」を、『メンタリスト』シーズン1第5話の中盤、パーティーの動画を全員で確認する保安官事務所で、リスボンが画面の隅にある人物を見つける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「run it back」の意味とニュアンス

run it back
意味:(映像や音声を)巻き戻して、もう一度再生する

run は「走らせる」、back は「後ろへ」。テープを逆方向へ走らせる、という物理的な動作がそのまま言葉として残ったのがこの表現です。録画や録音を少し戻して見直すときに使われ、指示として短く言えるのが強みです。防犯カメラの確認、スポーツ中継のリプレイ、聞き逃した会話の巻き戻しなど、場面を選ばず使えます。なお近年は、スポーツやゲームの文脈で「もう一度やる・再戦する」という意味でも広く使われるようになっています。どちらの意味かは、その場に映像があるかどうかで見分けられます。

【ここがポイント!】

  • 核は「テープを後ろ向きに走らせる」という物理的な動作
  • 映像・音声の巻き戻しを、短く指示できる口語表現
  • 近年は「もう一度やる・再戦する」の意味でも使われる

『メンタリスト』S01E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

事件の直前に開かれた婚約パーティーの動画を、チーム全員で確認している場面です。ジェーンがカメラワークから撮影者の心理を読み取ろうとするなか、リスボンは映像の隅に映り込んだ人物に目を留めます。

Lisbon: Wait. Stop right there. Run it back. There. The guy at the bar staring at Kara, in the baseball cap.
(待って。そこで止めて。巻き戻して。そこよ。カウンターでカーラを見てる、野球帽の男)

Van Pelt: I can blow it up.
(拡大できます)

Lisbon: Yeah, let’s get a better look at that hat.
(ええ、あの帽子をもっとよく見ましょう)

The Mentalist Season1 Episode5(Redwood)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

見落としかけた一瞬をとらえ、間を置かずに巻き戻させる——その判断の速さに、捜査主任としてのリスボンの本領が表れています。命令形を重ねた短い指示が続くことで、画面に集中している場の緊張がそのまま伝わってきます。ジェーンが人の心理から真相に迫るのに対し、リスボンは映像に残された物理的な手がかりを地道に拾い上げていきます。同じ動画を見ていても、二人が拾うものはまるで違うという対比が、この短いやり取りに重なっています。ヴァンペルトがすぐさま拡大を申し出るところにも、チームとして手順が共有されている空気があります。ここで見つかった帽子が次の一手につながっていく、捜査の転換点となる場面です。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

ビデオテープが、キュルキュルと音を立てて逆方向へ巻き取られていく様子を思い浮かべてみましょう。run は「走らせる」、back は「後ろへ」。テープを後ろ向きに走らせるという動作が、そのまま言葉として残ったのがこの表現です。劇中では、リスボンが動画の一瞬を見逃すまいと、鋭く「巻き戻して」と指示を飛ばしました。配信で映像を見るのが当たり前になった今も、逆回転していくテープの絵を思い浮かべておくと、run it back が示す向きを直感的に思い出せます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「run it back」

このフレーズは、映像や音声を一緒に確認している場面で活躍します。三つの例文で、その使い方の幅を見ていきましょう。

Run it back a few seconds.
(数秒だけ巻き戻して)
戻す量を後ろに添えるだけで、指示がぐっと具体的になります。誰かと一緒に画面を見ているときの定番です。

Can you run that back? I missed what he said.
(それ、巻き戻してもらえる? 彼が何て言ったか聞き逃した)
家族と映画を見ている場面です。it を that に替えると、対象を指し示す響きになります。

A: Did you catch the license plate?
B: No. Run it back and pause there.
(A:ナンバー、見えた?/B:いや。巻き戻して、そこで止めて)
二人で映像を検証している会話です。pause と組み合わせると、指示の流れが自然になります。

あわせて覚えたい関連表現

rewind
(巻き戻す)
機器の操作名としての標準的な語です。run it back のほうが口語的で、会話の中の指示としてなじみます。

play it back
(再生して確認する)
録音・録画したものを再生する行為そのものを指します。戻す動作までは含まれません。

go back a bit
(少し戻して)
もっとも平易な言い方です。動画だけでなく、話の内容を戻すときにも使える汎用性があります。

Note|「再戦しよう」へ広がった run it back

run it back には、映像を巻き戻すという本来の使い方のほかに、近年広まったもうひとつの意味があります。

スポーツやゲームの文脈で使われる「もう一度やる・再戦する」という用法です。試合が終わったあとに Want to run it back? と言えば、「もう一戦やる?」という誘いになります。同じ勝負をもう一度走らせる、という発想の転用で、対戦ゲームの配信やSNSの投稿でよく見かけるようになりました。さらに広がって、優勝したチームが翌シーズンも同じ顔ぶれで戦うことを run it back と表現したり、前年と同じ挑戦を繰り返す意思表明として使われたりもします。若い世代を中心に定着してきた比較的新しい用法で、辞書によっては見出しに立っていないこともあります。一方、本エピソードで使われているのは、テープを逆方向へ走らせるという本来の意味のほうです。同じ表現でも、その場に映像があるか、勝負ごとの話をしているかで意味がはっきり分かれます。文脈を見れば取り違えることはまずありませんが、二つの顔があることを知っておくと、聞いたときに迷わずに済みます。

リスボンが指示したのは、もちろん映像の巻き戻しでした。捜査の現場らしい、実務的な使い方です。

同じ言葉が世代とともに顔を増やしていくのは、生きた言語ならではですね。

まとめ|リスボンの指示から学ぶ「巻き戻して」の一言

run it back は、「テープを後ろへ走らせる」という物理的な動作から、映像や音声を巻き戻して見直すことを表す表現でした。短く言えるため、その場の指示として使いやすいのが強みです。

誰かと一緒に動画を確認しているとき、この一言があると、見たい場面へすぐに戻ってもらえます。

一瞬の映り込みを見逃さなかったリスボンの鋭さとともに、この表現を覚えておいてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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