海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
映画や音楽、あるいは誰かの才能に触れて、「うわっ、すごすぎる!」「完全にやられた!」と圧倒された経験はありませんか?
今回は、天才助手ザックがライバル校(MIT)の研究者たちに対して放った、自信満々の「衝撃フレーズ」をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
クリスマス直前の研究所。
ザックは、自分が開発したロボットをホッジンズに自慢げに見せています。彼が特に自信を持っているのは、ロボットの動きそのものよりも、そこに搭載した高度な「ソフトウェア」でした。
彼は、これをライバルであるMIT(マサチューセッツ工科大学)の連中に見せつけ、その鼻をへし折ってやろうと画策しています。
Zack: The pattern recognition software on this is going to blow those Gomers at M.I.T. away.
(このパターン認識ソフトは、MITのまぬけたちを圧倒する(ぶっ飛ばす)ことになるよ。)Hodgins: Gomers?
(まぬけ?)Zack: Gomer Pyle.
(ゴーマー・パイル〈ドラマに出てくるドジな兵士〉のことさ。)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
普段は内気で社会性のないザックですが、自分の専門分野(工学・数学)に関してはプライドの塊です。
彼にとって、天下のMITの研究者たちでさえ「Gomers(のろま、役立たず)」に過ぎません。自分の発明品を見せつければ、彼らが腰を抜かすほど驚き、敗北を認めるだろうと確信しているのです。
この blow away には、相手を「完膚なきまでに負かす」という競争心と、「その才能にひれ伏させる」という強烈な自信が込められていますね。
フレーズの意味とニュアンス
blow (someone) away
意味:〜をひどく驚かせる、〜を感動させる、〜を圧倒する
直訳すると「〜を(風で)吹き飛ばす」となります。
そこから転じて、「相手が立っていられないほど強い衝撃(感動や驚き)を与える」という意味で使われます。
【ここがポイント!】
単なる “surprise”(驚き)ではありません。
爆風を受けた時のように、「衝撃で後ろにひっくり返る」くらいの破壊的なインパクトを表します。
「言葉が出ないほど感動した」「期待を遥かに超えていた」という、最上級の賛辞として使われることが多い表現です。
実際に使ってみよう!
日常会話では、受け身の形(I was blown away)でも頻繁に使われます。
The ending of that movie totally blew me away.
(あの映画の結末には、本当に度肝を抜かれた(衝撃を受けた)。)
解説:予想もしなかった展開や、映像の凄さに「鳥肌が立った」時の感想として最適です。
Her presentation blew the clients away.
(彼女のプレゼンは、クライアントを圧倒した(大感動させた)。)
解説:ビジネスシーンでも、相手の想像を大きく上回るクオリティを見せつけ、ぐうの音も出ないほど感心させたに時に使えます。
I was blown away by the view from the top of the mountain.
(山頂からの景色に圧倒された(言葉を失った)。)
解説:大自然の美しさなどを前にして、息をのむような感動を覚えた時にもぴったりの表現です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「ザックのロケットパンチ」でイメージしましょう。
ザックが作ったロボットから、すごい衝撃波(プレゼンや作品)が発射され、ライバルのMITの学生たちが「うわぁ〜!」と空の彼方へ吹き飛ばされている様子を想像してください。
その「威力」こそが、相手を感動させる blow away のパワーです。
似た表現・関連表現
似た意味を持つ単語も合わせて覚えておくと、表現の幅が広がりますよ。
knock (someone’s) socks off
(〜をひどく驚かせる、〜に強い感銘を与える)
解説:「靴下が脱げるほどの衝撃」という面白いイディオム。blow away と同じくらいポジティブな驚きを表します。
take (someone’s) breath away
(〜の息をのませる、はっとさせる)
解説:美しさや素晴らしさで「言葉を失う」ニュアンス。blow away が「衝撃」なら、こちらは「うっとりする」感じです。
impress
(〜に感銘を与える、印象づける)
解説:最も一般的で使いやすい表現ですが、blow away のような「爆発的な驚き」のニュアンスは弱くなります。
深掘り知識:「吹き飛ばす」のもう一つの顔
実は “blow away” には、文脈によって全く違う意味になる危険性があります。
- 感動させる: The song blew me away.(最高だった!)
- 圧勝する: We blew them away.(ボロ勝ちした!)
- 吹き飛ばす(物理): The wind blew the roof away.(屋根が飛んだ)
ザックのセリフは「MITに圧勝する(2)」と「MITを驚嘆させる(1)」のダブルミーニングになっています。
日常会話で褒め言葉として使う時は、”I was blown away by…” (〜に感動した)という受け身の形にするか、主語を「映画」「音楽」「景色」などのモノにすると、誤解なく「感動」の意味で伝わりますよ。
まとめ|周りをあっと言わせよう
「blow away」は、相手の想像を超えるような素晴らしいものに出会った時、あるいは自分が何かを提供した時のリアクションとして最高の言葉です。
あなたの英語力が上達して、久しぶりに会った友人を blow away (驚嘆)させられる日が来るように、これからも一緒に学び続けましょう!


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