海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン11エピソード1には、作業の合間に、まだ見せるつもりのなかったものに気づかれてしまう短い場面があります。今回はこのやり取りを手がかりに、「見ちゃだめ」と言われたときの返し方を中心に、言い直しの一言や、早とちりを訂正する言い方までを読み解きます。
うっかり見てはいけないものを目にしてしまったとき、とっさに何と言えばいいか迷うものです。短い返し方を知っておくと、気まずい瞬間も軽く受け止めやすくなります。
「You’re not supposed to see that.」と言われたら
場面は、思わず上がった声から始まります。
— Oh! You’re not supposed to see that.
(あっ!それは見ちゃだめ。)— I wasn’t?
(見ちゃいけなかったの?)BONES Season11 Episode1 (The Loyalty in the Lie)
be not supposed to ~ は「本来は〜しないことになっている」という意味で、You’re not supposed to see that. は「それはまだ見ないはずのものだった」と慌てて伝える定番の言い方です。
返事の I wasn’t? は、I wasn’t supposed to see that? の後半を省いた形です。相手の文の動詞をくり返さず、be 動詞だけを使って聞き返しています。英語では、このように主語と be 動詞だけで短く受け答えすることがよくあります。わずか2語で「え、見ちゃいけなかったの?」という驚きが伝わってくるのが分かります。
「見ちゃだめ」と言われたときの返し方には、ほかにも次のようなものがあります。
| 返し方 | 意味・響き |
|---|---|
| Oops, sorry! | あっ、ごめん!(すぐに謝る) |
| I didn’t see anything. | 何も見てないよ(見なかったことにする) |
| Should I look away? | 目をそらしたほうがいい? |
| Too late! | もう見ちゃった! |
どれも短く、場を和ませる効果があります。どの返し方を選ぶかで、謝るのか、冗談で受け流すのかという気持ちの違いが表れます。
「I mean,」で言い直す流れ
聞き返されると、すぐに言い直しが続きます。
— I mean, you were,
(いや、見てもらうつもりではあったんだけど、)BONES Season11 Episode1 (The Loyalty in the Lie)
I mean, は「というか」「つまり」と、自分の言葉を言い直すときの前置きです。ここでも you were だけで you were supposed to see that の意味を表していて、先ほどの I wasn’t? と同じ省略の仕組みになっています。「見ちゃだめ」と言ったすぐあとに「本当は見てもらうはずだった」と言い直すことで、慌てた気持ちと本心が両方伝わってきます。
このあと、Is that what I think it is?(それってもしかして?)という問いかけと It is.(そう)という短い返事が続き、さらに時期をめぐる言葉が交わされます。
— But this isn’t the right time.
(でも、今はそのタイミングじゃない。)— Is it?
(そうかな?)— No. I mean, you’re right. There’s so much going on.
(ううん、その通りだと思う。いろいろ立て込んでるし。)BONES Season11 Episode1 (The Loyalty in the Lie)
this isn’t the right time は「今はふさわしい時期ではない」、There’s so much going on. は「いろいろなことが重なっている」という意味で、タイミングを見送る理由としてよく添えられます。ここでも I mean, が言い直しの合図として使われています。
「This isn’t me asking.」で線を引き、早とちりを訂正する
話は、こう続いていきます。
— Do you want to see it?
(見たい?)— This isn’t me asking. Just showing.
(頼んでるわけじゃなくて、見せてるだけ。)BONES Season11 Episode1 (The Loyalty in the Lie)
This isn’t me ~ing. Just ~ing. は「〜しているわけじゃない、ただ〜しているだけ」と、自分の行動の意味に線を引く言い方です。This isn’t me complaining. Just saying.(文句じゃなくて、言ってみただけ)のように、誤解されたくないときに使えます。
その後、やり取りは早とちりへと進みます。
— Dude, you asked her. Good for you.
(やったね、切り出したんだ。よかったね。)— No, actually.
(いや、実はそうじゃなくて。)— She said, “No”?
(断られたの?)— Uh, he hasn’t asked yet.
(えっと、まだ切り出してないんだよ。)BONES Season11 Episode1 (The Loyalty in the Lie)
Good for you. は「よかったね」と相手の行動を喜ぶ言葉です。思い込みを打ち消すときは、No, actually.(いや、実は)と前置きしてから事実を伝えると、やわらかく訂正できると言えます。
まとめ|「見ちゃだめ」への返し方と言い直し
今回は、You’re not supposed to see that. と言われたときの I wasn’t? という返し方、I mean, で言い直す流れ、This isn’t me asking. Just showing. で線を引く言い方、No, actually. で早とちりを訂正する言い方を読み解きました。
短い言葉のやり取りにも、慌てた気持ちと本心が細かく表れていることが見えてきます。
同じ回の英語は、予定の変更を頼む・断るコラムや、別れのあいさつの文化のコラムでも扱っています。


コメント