「corner office」とは?アメリカの職場の席と個室の文化と英語|『BONES』S11E03で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「corner office」とは?アメリカの職場の席と個室の文化と英語|『BONES』S11E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン11エピソード3では、FBIの職場で使っていた部屋や机をめぐって、短いやり取りが何度か交わされます。今回はその場面を手がかりに、アメリカの職場で「どの部屋・どの席で働くか」がどんな意味を持つとされているのかを、関連する英語とあわせて読み解きます。

オフィスの間取りを表す言葉には、日本語に置き換えにくいものが少なくありません。働く場所の呼び方を知っておくと、海外ドラマの職場の場面がぐっと立体的に見えてきます。

目次

部屋が変わったときに飛び交う言葉

物語の序盤、使い慣れた部屋をめぐる会話があります。

— This has been my office for years.
(ここは何年も使ってきた部屋なんだけど。)

Aubrey: HR said they’d find you something amazing.
(人事が、何かいい場所を用意するって言ってたよ。)

BONES Season11 Episode3 (The Donor in the Drink)

HR は Human Resources の略で、人事部のことです。アメリカの職場では、席や部屋の割り当て、異動の手続きなどを人事部が取りまとめる場面がよく描かれるとされています。会話の中では「人事」とだけ言えば通じるほど身近な言葉です。

続けて、部屋の変化を前向きにとらえる言葉や、からかい半分の問いかけが出てきます。

— Always good for a fresh start. Look at these.
(心機一転にはちょうどいい。ほら、これ見て。)

— Moving up in the world, pal?
(出世したってこと?)

— Yeah, you know, I even got my own mini fridge.
(まあね、専用のミニ冷蔵庫まであるんだ。)

BONES Season11 Episode3 (The Donor in the Drink)

move up in the world は「出世する」「暮らし向きがよくなる」という意味の言い方です。部屋が変わっただけなのに出世になぞらえているところに、からかいの調子が読み取れます。自分専用の小さな冷蔵庫は、劇中では個室ならではのぜいたくとして描かれています。

「bullpen」と机の言葉

中盤では、ブレナンがブースに、今使っている机のことを尋ねます。

— Why are you sitting at Aubrey’s old desk?
(なぜオーブリーが使っていた机に座っているの?)

— You know, only temporary.
(まあ、一時的なだけ。)

— No big deal.
(大したことじゃない。)

BONES Season11 Episode3 (The Donor in the Drink)

部屋ではなく机で働く場所は、英語で bullpen と呼ばれることがあります。もとは野球でリリーフ投手が待機する場所を指す言葉で、そこから仕切りの少ない共用の執務スペースを表すようになったとされています。警察や報道の現場を描くドラマで、机が並んだ大部屋を指してよく使われる言い方です。

働く場所の呼び方を整理すると、次のようになります。

英語 意味
private office 自分専用の個室
corner office 建物の角にある個室
bullpen 机が並ぶ共用の執務スペース
cubicle 低い仕切りで区切られた個人の席
desk 机・自分の席

「corner office」が特別とされる理由

終盤、部屋の話が再び持ち上がり、次のようなやり取りが続きます。

— So you’re going to move on back to the bullpen?
(じゃあ、大部屋の席に戻るのか?)

— Yeah. Got myself some new digs upstairs. Corner office. View of the Mall.
(ああ。上の階に新しい部屋をもらったんだ。角部屋で、眺めもいい。)

— Oh, Mr. Big Shot. Here I was worried what you would do without me.
(おや、大物気取り? こっちがいないと困るんじゃないかと心配してたのに。)

— Learned from the best.
(最高のお手本に教わったからね。)

BONES Season11 Episode3 (The Donor in the Drink)

corner office は、建物の角にある個室のことです。窓が二方向にあって明るく広いことが多いため、アメリカの会社では役職の高い人に割り当てられる部屋とされ、出世の象徴として語られることがあります。職場によって事情は異なりますが、「いつか角部屋に」という言い回しが昇進の目標のたとえとして使われることもあるとされています。

new digs は「新しい住まい・新しい部屋」を表すくだけた言い方です。Mr. Big Shot は「大物」をからかって呼ぶ言葉で、角部屋という特別な部屋だからこそ、こうした冷やかしが自然に出てくるのが面白いところです。

まとめ|働く場所の呼び方から見える職場の空気

今回は『BONES』シーズン11エピソード3から、HR、a fresh start、move up in the world、bullpen、corner office、new digs といった、職場の席や部屋にまつわる英語を読み解きました。どこで働くかを表す言葉には、その職場での立場や距離感がにじみます。

部屋や机をめぐる何気ない会話に注目すると、海外ドラマの職場の描き方がより身近に感じられます。

同じ回の英語は、行き違いのあとに謝る場面や、謙遜への返し方を扱ったコラムでも取り上げています。

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