海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード1は、海外での仕事を終えたブレナンが研究所に戻ってくるところから始まります。久しぶりの再会の場面では、絶好調ぶりや見込みを数字で言い表す会話がいくつも交わされます。今回は、そうした数字を使った英語と、それを文字どおりに受け取るブレナンの返しを読み解きます。
数字で言うと、気持ちの強さや見込みの低さがぐっと伝わりやすくなります。会話の中での使われ方に目を向けていきます。
「110%」と「Rough estimate」、大げさな数字で気持ちを伝える英語
研究所に戻ったブレナンを、ホッジンスがハグで迎えます。ホッジンスは、ブレナンがいない間に仕事が千パーセントも増えたと大げさに言い、ブレナンはさらりと受け流します。
Brennan: Well, I find that hard to believe.
(それはちょっと信じがたいわね。)Hodgins: Rough estimate. Welcome back!
(ざっくりした見積もりだけどね。おかえり!)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
rough estimateは「おおよその見積もり」という意味です。大げさな数字を言ったあとにこう添えると、「本気の数字ではない」と認めつつ、気持ちの大きさだけは伝えられます。
オフィスでは、6週間の療養を経て仕事に戻れることになったブースと再会します。休んでいた理由を気にするブレナンに、ブースはこう答えます。
Brennan: What took you so long to recover?
(回復するのに、どうしてそんなに時間がかかったの?)Booth: Oh, um, don’t worry, nothing wrong with me. I’m 110%.
(ああ、心配いらないって、どこも悪くない。110%絶好調さ。)Brennan: Well, you know there’s nothing more than 100%, right?
(でも、100%を超えるものなんてないって分かってるわよね?)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
I’m 110%.は、100%では足りないほど元気だ、全力だという気持ちを表す口語です。give 110%(110%の力を出す)の形でも、スポーツや仕事の場面でよく耳にする言い方とされています。数字としてはありえないからこそ、意気込みが伝わる表現です。
ところがブレナンは、この誇張を数字の問題として受け取ります。there’s nothing more than ~(〜を超えるものはない)で正面から訂正してしまうところに、言葉を文字どおりに受け取るブレナンらしさが表れています。
「What are the chances?」と「A million to one」、見込みを聞いて答える英語
この回の冒頭でも、ブレナンは数字で答えています。占い師のアヴァロンが最初にめくったカードの名前がブレナンの名前と同じで、アンジェラが「これを偶然だと言うつもり?」と聞いたときの返事です。
Brennan: Yes, a 1 in 78 chance.
(ええ、78分の1の確率よ。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
a 1 in 78 chanceは「78分の1の確率」です。one in ~(〜分の1)は、確率を伝える基本の形です。
終盤には、見込みを聞いて答えるやり取りがあります。必要な手がかりが見つかる見込みについて、キャロラインがブースに問いかけます。シェリーは、キャロラインがよく使う、親しみを込めた呼びかけです。
Caroline: Sheery, what are the chances of that happening?
(ねえシェリー、そうなる見込みはどのくらいなの?)Cam: A million to one.
(100万に1つね。)Brennan: Oh, we don’t have all the variables, so…you were not being precise you’re simply illustrating the difficulty.
(あら、変数が全部そろっているわけじゃないから……正確な数字じゃなくて、難しさをたとえて言っただけなのね。)BONES Season5 Episode1 (Harbingers in the Fountain)
What are the chances of ~?は「〜の見込みはどのくらい?」と聞く定番の形で、答えに期待していない響きを帯びることもあります。A million to one.は「ほぼありえない」を表すたとえで、実際の計算ではありません。ブレナンはそれを自分で確かめるように言い直し、数字が「難しさのたとえ」であることを読み取っています。
| 表現 | 意味 | 使われ方 |
|---|---|---|
| I’m 110%. | 絶好調・全力 | 意気込みの誇張 |
| rough estimate | おおよその見積もり | 大げさな数字の言い添え |
| a 1 in 78 chance | 78分の1の確率 | 文字どおりの確率 |
| What are the chances? | 見込みはどのくらい? | 見込みを聞く |
| a million to one | ほぼありえない | 見込みの低さの誇張 |
同じ数字でも、本物の確率なのか気持ちの誇張なのかで受け取り方が変わる、という点が分かります。
まとめ|数字は気持ちの大きさも伝える
I’m 110%.やA million to one.は計算ではなく、自信や見込みの低さを大きく伝えるための数字です。rough estimateやWhat are the chances?とあわせて押さえておくと、数字が出てくる会話の意図を取り違えにくくなります。
次回も『BONES』と一緒に、英語の言い回しを味わっていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムでは、仕事への復帰や服装をめぐる英語も扱っています。


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