海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン7エピソード3は、おもちゃ会社が捜査の舞台になる回です。おもちゃを試す部屋や研究所で、遊ぶことをめぐる会話が何度も交わされます。今回は、日本語ではどれも「遊ぶ」になる play と play with の違いを、作中の英文から読み解きます。
「おもちゃで遊ぶ」「子どもと遊ぶ」を英語にするとき、with を付けるかどうかで手が止まった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
「play」だけなら「遊ぶこと」そのもの
研究所では、子どものころ一番好きだったおもちゃは何か、という話になります。
— What was your favorite toy?
(一番好きだったおもちゃは何?)— Toys would have been a distraction for me.
(おもちゃがあったら、気が散っていたと思う。)— Without them, I was able to concentrate on science.
(なかったから、科学に集中できた。)— Well, playing is just as important as science.
(でも、遊ぶことだって科学と同じくらい大事だよ。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
ここでの playing は、何で遊ぶかを言わずに「遊ぶこと」全体を指しています。play は後ろに何も続けなくても、Kids need time to play.(子どもには遊ぶ時間が必要)のように目的語なしで文が成り立つ動詞です。
この反論には、こんな説明が返ってきます。
— Play has been shown to be important in establishing societal and cultural connections.
(遊びは、社会や文化のつながりを築くうえで大切だと示されている。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
この Play は名詞で、「遊び」という営みそのものを表します。a や the を付けずに使うのが基本で、子どもの発達や教育の話題でよく見かける形です。終盤、おもちゃが話題になる場面でも、同じ名詞の play が出てきます。
— That is the essence of play, isn’t it?
(これこそ遊びの本質、でしょう?)— Well, I think you might be overthinking things there.
(うーん、そこは考えすぎかもしれない。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
overthink は「考えすぎる」。遊びについて真剣に語る相手に、やんわり返すひと言という場面です。
「play with」は「何で・誰と」を続ける
遊びが大事だと分かっているならやってみせて、と促される流れでは、こう続きます。
— Honey, pretty soon you’re going to have a baby of your own, and she’s going to want to play with you. So… this is good practice.
(ねえ、もうすぐ自分の赤ちゃんが生まれるでしょう。その子はきっと、一緒に遊びたがる。だから、これはいい練習になる。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
play with + 人 で「〜と一緒に遊ぶ」。後ろに遊び相手が来ると with が必要になります。おもちゃを試す部屋では、子どもたちにこんな声もかかります。
— Okay, that’s not actually how you’re supposed to play with that.
(ちょっと、それは本来の遊び方じゃないんだ。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
こちらは play with + 物 で「〜で遊ぶ」。how to play with ~ にすると「〜の遊び方」になります。事件の話がひと段落したあとには、ため息まじりの打ち明けもあります。
— I’m not good playing with toys.
(おもちゃで遊ぶのは得意じゃない。)BONES Season7 Episode3 (The Prince in the Plastic)
文法どおりなら I’m not good at playing with toys. ですが、会話では at が省かれることもあります。どの例でも、with の後ろには遊び道具か遊び相手が置かれているのが分かります。
競技や楽器は「play」、大人の「遊ぶ」は?
with の有無は、後ろに来る言葉の種類で決まります。よく使う形を表にまとめます。
| 言いたいこと | 英語の形 | 例 |
|---|---|---|
| 遊ぶこと全般 | play | Kids love to play outside. |
| 道具・相手と遊ぶ | play with + 物・人 | play with toys / play with my son |
| 競技・ゲームをする | play + 種目 | play soccer / play cards |
| 楽器を弾く | play the + 楽器 | play the piano |
| 友達と遊ぶ(大人) | hang out with + 人 | hang out with friends |
競技やゲームは「遊びの種類」そのものなので、play soccer のように with を付けません。大人どうしで「遊びに行く」と言うときは、play より hang out や get together が自然とされています。また play には本気でない響きもあり、play games は「ふざける・はぐらかす」の意味でも使われ、Stop playing games. は「はぐらかさないで」に近い言い方です。
まとめ|「遊ぶ」は後ろに続く言葉で形が変わる
今回は『BONES』シーズン7エピソード3から、遊ぶこと全般の play、名詞の play、道具や相手を続ける play with、競技や楽器の play までを整理しました。後ろに何を置くかを意識すると、「遊ぶ」を英語にするときの迷いが減ります。
おもちゃをめぐる会話の多いこの回を観ながら play の形に耳を傾けると、使い分けがより身近に感じられます。
同じエピソードの他のコラムでは、おもちゃの組み立てに手こずる場面や、髪についたものを教える場面の英語も扱っています。


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