ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S8E22に学ぶ「put up with」の意味と使い方

put up with

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

put up with」は、ネイティブが日常的に使う「我慢する・耐える」を表すフレーズです。『BONES』シーズン8第22話では、怒りが爆発した女性の留守番電話のメッセージという形で登場します。感情のリアルさが滲み出るシーンから、このフレーズの本質を掴んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ブースとブレナンが被害者ジャックの携帯電話を操作していると、ある女性からの怒りに満ちた留守番電話のメッセージが残されていました。

Automated Voice: You have one message.
(自動音声:メッセージが1件あります。)

Woman: Hey, Jack, where the hell are you?
(女:ちょっとジャック、一体どこにいるのよ?)

Woman: I’m not gonna put up with this anymore, you bastard.
(女:もうこれ以上、こんなこと我慢できないわよ、このクズ。)

Woman: I swear, if I find out you’re cheating on me again, you’re finished.
(女:もしまた浮気してたら、あなたとは終わりよ。)

Bones Season 8 Episode 22(The Party in the Pants)

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シーン解説と心理考察

このメッセージを残した女性の正体は、この時点ではまだ分かりません。
それでも彼女の怒りの大きさと、その裏にある「また裏切られた」という痛みは、セリフからありありと伝わってきます。
二重生活を送っていた被害者ジャックの周辺には、こんな深い感情のもつれがあったのです。
「もうこれ以上は耐えられない」という強い決別の意志が、この短いフレーズに凝縮されていますね。
怒りは突発的なものではなく、嘘や言い訳を何度も信じようとし、その度に裏切られてきたという「蓄積された不満」があることが声のトーンからも伝わってくる、リアルな人間ドラマが詰まったシーンです。

「put up with」の意味とニュアンス

put up with
意味:〜を我慢する、〜に耐える、〜を甘受する

「put up with」は、不快な状況や好ましくない人物、理不尽な扱いなどに対して、文句を言わずに「耐え忍ぶ」「我慢して受け入れる」という意味を持つ、日常会話で非常によく使われる句動詞です。

語源的な成り立ちを見てみましょう。「put」は「置く」、「up」は「上へ」、「with」は「〜と一緒に」という意味を持っています。
自分にとって重荷となるような嫌な状況を、なんとか自分と同じレベルに「上に持ち上げて置いておく(=我慢して付き合う)」というイメージから派生したと言われています。

【ここがポイント!】

このフレーズのコアイメージは、「本心では絶対に嫌だけれど、今は仕方なく妥協して受け入れている」というネガティブな感情です。

最大のポイントは、「up(積み重ねる)」の感覚です。今回のドラマのセリフのように、否定形(cannot put up with / will not put up with)で使われることが多いのですが、これは「これまで少しずつ積み上がってきた不満の重荷が、ついに自分のキャパシティを超えた」という心理をよく表しているからです。
限界に達した感情が「もう持ち上げられない」という形で爆発する瞬間を、このフレーズは見事に捉えています。

実際に使ってみよう!

I don’t know how you put up with his constant excuses.
(あなたがどうやって彼の絶え間ない言い訳に耐えているのか分からないわ。)
パートナーや友人の愚痴を聞きながら、その苦労に共感しつつ驚きを表す際によく使われます。「constant excuses(絶え間ない言い訳)」というストレス源に、よくそれだけ我慢しているねというニュアンスが含まれています。

We’ve been putting up with this outdated software for years. It’s time for an upgrade.
(私たちは何年もこの時代遅れのソフトウェアを我慢して使ってきました。そろそろアップグレードの時期です。)
人に対してだけでなく、不便な環境やシステムなど「避けることが難しい不快な状況」に対しても頻繁に使われます。ビジネスシーンでの改善提案にも応用できますね。

I absolutely refuse to put up with such an unreasonable demand.
(あんな理不尽な要求を我慢するなんて、絶対に真っ平ごめんです。)
ドラマのシーンと同様に、「もう我慢の限界!」と毅然とした態度を示す時にぴったりのフレーズです。強い意志を示す「refuse to(〜するのを拒絶する)」と組み合わせることで、断固たる決意を表現できます。

『BONES』流・覚え方のコツ

留守番電話から聞こえる女性の激しい怒りの声と、「もう限界!」という張り詰めた感情をセットにして記憶に焼き付けましょう。
被害者であるジャックの嘘や不誠実な態度という「重荷(up)」を、これまでは仕方なく「一緒に(with)」「抱え込んで(put)」きたけれど、ついに心が折れて放り出す直前のイメージです。
「これ以上は無理!」と感情が爆発する瞬間の情景を思い浮かべることで、「嫌々ながら耐えてきたものが決壊する」というリアルなニュアンスが自然と定着するはずです。

似た表現・関連表現

bear
(〜に耐える、〜を我慢する)
put up with よりもフォーマルな響きがあり、重い責任や精神的・肉体的な苦痛などに「自分の肩で重荷を支えてじっと耐える」というニュアンスがあります。”I can’t bear to watch it.” のように使われます。

endure
(〜を持ちこたえる、〜に耐え抜く)
長期にわたる厳しい試練や苦難に対して、屈することなく精神力を振り絞って耐え続けるという、より深刻で重みのある表現です。

tolerate
(〜を許容する、〜を大目に見る)
自分とは異なる意見や多少の不都合な状況などを「規則や個人の許容範囲として受け入れる」という、客観的で理性的な響きを持つ単語です。

深掘り知識:「我慢する」を表す英語の使い分け

英語学習者にとって、「我慢する」という日本語をどう英語に変換するかは、よくつまずくポイントのひとつです。
日本語ではあらゆるシチュエーションを「我慢する」の一言で済ませてしまいますが、英語ではその背景にある感情や状況によって、使うべき言葉がはっきりと変わってきます。

今回解説した「put up with」は、日常会話で最もよく使われるカジュアルな表現で、外から与えられる不快なもの(他人の行動や環境など)をなんとかやり過ごしている状態を指します。

一方で、自分の欲求を抑え込むような我慢、例えば「ダイエット中に甘いものを我慢する」「怒りで言い返しそうになるのを我慢する」といった場合には「put up with」は使いません。
このような「内なる衝動を抑える」場面では、「resist the temptation(誘惑に耐える)」「hold back(感情や言葉を抑える)」「control oneself(自分を抑える)」といった表現が適切です。

「外からのストレス」か「内からの欲求」か、この違いを意識するだけで、ネイティブに近い自然な表現力が身についていきますよ。

まとめ|限界を感じた時の必須フレーズをマスター!

今回は『BONES』シーズン8第22話の留守番電話のシーンから、日常の不満やイライラに耐える時に使う「put up with」の意味と使い方を詳しく解説しました。

「I can’t put up with ~ anymore(もうこれ以上〜には我慢できない!)」と、積み重なった不満が限界に達した感情を表現する際に、非常に実用的なフレーズです。
日々の生活で感じる厄介な人間関係や不都合な状況を英語でどう表現するかを知ることで、会話の幅が大きく広がります。
このフレーズをひとつ知っているだけで、「なんかうまく言えない」というもどかしさが、すっきりと言葉になる瞬間が増えていくはずです。

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