「take a toll」の意味と使い方|『BONES』S11E10で学ぶ英会話

「take a toll」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

忙しい日々やストレスが少しずつ積み重なって、気づけば心や体にじわじわ響いていた——そんな経験はありませんか。

そんな「負担をかける」を表す「take a toll」を、『BONES』シーズン11第10話の終盤、行動分析官カレンが事件の犯人となった少年の家庭背景を読み解くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take a toll」の意味とニュアンス

take a toll
意味:打撃・負担を与える、心身をすり減らす、犠牲を強いる

take a toll は、何かを続けることで、心身や人間関係、組織などにじわじわとダメージが蓄積していくことを表す表現です。後ろに on ~ を伴って take a toll on ~ の形で「〜に負担をかける」となります。

このフレーズの核心は、toll が「通行料・使用料」を意味する語だという点にあります。何かを続けるたびに、少しずつ代償を支払わされる——一度きりの打撃ではなく、積み重なって effect が蓄積するニュアンスが特徴です。長時間労働やストレス、病気、加齢などが心身に響くとき、あるいは困難な状況が人間関係や組織に損害を重ねていくときに使われます。heavy を挟んで take a heavy toll とすれば「大きな打撃を与える」と程度を強められますし、emotional toll なら「精神的な代償」と、どんな種類の負担かを示すこともできます。

【ここがポイント!】

  • toll は「通行料」、続けるたびに代償を払わされる感覚が核
  • 一度の打撃ではなく、じわじわ蓄積するダメージを表す一言
  • on ~ で対象を、heavy や emotional で負担の種類・程度を添えられるのがコツ

『BONES』S11E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

事件が解決したあと、行動分析官のカレンが、犯人である少年の家庭環境を読み解いていきます。少年の父親はかつて警官で、その過酷な仕事が彼を少しずつ追い詰めていった——その蓄積を、このフレーズが描き出します。

Karen: Seems the job took a toll on the man and he would then, in turn, go home and redirect his anger onto his wife and his kid.
(その仕事が彼を蝕んでいったみたいで、家に帰ると今度はその怒りを妻と子どもにぶつけていた)

Caroline: When the authority figure in your life starts treating you like a punching bag, eventually you’re gonna punch back.
(自分の人生の権威者がサンドバッグみたいに扱い始めたら、いつかは殴り返すことになる)

Bones Season11 Episode10(The Doom in the Boom)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

カレンは犯人をただ断罪するのではなく、その人格が形づくられた過程を冷静に分析しています。took a toll という一言が、父親自身もまた仕事の重圧の犠牲者だったことを静かに示しています。

ここでのポイントは、負担が「一度の出来事」ではなく「積み重なった結果」として語られていることです。過酷な仕事がじわじわと父親をすり減らし、その歪みが家庭へ、さらに子どもへと連鎖していく。暴力の連鎖という重いテーマが、take a toll の「蓄積するダメージ」という性質に重なっています。

『BONES』流・覚え方のコツ

take a toll を覚えるときは、高速道路の料金所(tollgate)を思い浮かべてみてください。通るたびに、少しずつ料金(toll)を取られていく。一回ずつは小さくても、積み重なれば財布はしっかり軽くなっています。この「払い続けて、気づけばすり減っている」感覚が、フレーズの核心です。

劇中では、警官という仕事が父親から少しずつ平穏を奪い、その歪みが家庭に向かいます。一度の打撃ではなく、通行料のように蓄積する負担——その絵を、料金所のイメージと結びつけると記憶に残りやすくなります。

例文で覚える「take a toll」

積み重なった負担が心身や関係に響くことを伝えたいときに活躍する表現です。3つの場面で感覚をつかんでみましょう。

The long hours at work are starting to take a toll on my health.
(長時間労働が、健康に響き始めている)
働きすぎで体調の変化を感じる場面です。take a toll on ~ の最も典型的な形で、じわじわ蓄積した負担が表に出てきた状態を表します。

The pandemic took a heavy toll on small businesses.
(パンデミックは、小規模事業者に大きな打撃を与えた)
社会的・経済的な打撃を述べる場面です。heavy を挟むことで、負担の重さを一段強調できます。

A: You look exhausted. Everything okay?
B: Caring for my mother has really taken a toll on me lately.
(A:すごく疲れて見えるけど、大丈夫?)
(B:最近、母の介護がほんとうに堪えていてね)
心配してくれる相手に近況を打ち明ける会話です。take a toll on me とすると、「自分が負担を負っている」状態を率直に伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

wear someone down
(〜を疲れさせる、消耗させる)
wear down は「すり減らして弱らせる」過程に焦点があります。take a toll が「結果として代償・損害が生じる」ことに目を向けるのに対し、wear down はすり減らしていく動きそのものを表します。

weigh on someone
(〜の心にのしかかる、重荷になる)
主に精神的な重圧を表す表現です。take a toll が心身・関係・組織と対象が広く物理的なダメージにも使えるのに対し、weigh on は「心にのしかかる」重さに寄ります。

take its toll
(その影響が代償をもたらす)
ほぼ同義の決まり文句ですが、its が付くと「その物事の影響が必然的に代償を生む」という、やや格言めいた響きになります。Age takes its toll.(年齢には抗えない)のような使い方が典型です。

Note|toll =「通行料」から「代償」へ

take a toll の意味を支えているのは、toll という小さな単語の来歴です。この語をたどると、フレーズの「じわじわ代償を払わされる」感覚の出どころが見えてきます。

toll は古英語にさかのぼる、「税・使用料」を表す古い言葉です。とりわけ橋や道路を通るときに支払う「通行料」が、その代表的な意味でした。今でも toll road といえば「有料道路」、tollgate といえば「料金所」を指します。この「通る・使うたびに支払う料金」という具体的な意味から、「何かを続けることで払わされる代償・損失」という比喩的な意味が派生していきました。さらに toll は、単独で「(災害や事故などの)犠牲者数」を指す用法も持ちます。death toll といえば「死者数」のことです。通行料、代償、犠牲者数——一見バラバラに見えるこれらの意味は、すべて「何かと引き換えに支払われるもの」という一本の線でつながっています。take a toll の toll も、まさにこの「引き換えに失うもの」の感覚を引き継いでいるわけです。

この語源を知ると、take a toll が単に「負担をかける」ではなく、「続けることと引き換えに、何かを少しずつ失う」という含みを持つことが腑に落ちます。

通行料も、代償も、根は同じ「支払い」だったのですね。

まとめ|「払い続けて、すり減る」を一言で

take a toll は、何かを続けることで心身や関係にダメージが蓄積していくことを、「通行料を払う」イメージになぞらえて表す表現です。一度の打撃ではなく、じわじわと代償を支払い続ける——その蓄積の感覚が核にあると言えます。

働きすぎが体に響くときも、困難な状況が人間関係をすり減らすときも、この一言があれば「積み重なった負担」をくっきり描けます。カレンが父親の歪みを「仕事が蝕んでいった」と読み解いたように、続けることの代償を見つめる言葉として、表現の引き出しに加えてみてくださいね。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「take a toll」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次