海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第9話に登場する、チャックを「お荷物」と評する言い方と、その評価を巡って交わされる信頼・裏切りにまつわる表現です。任務会議室でのやり取りから、バイ・モアでの説明、そしてキャッスルでの会話まで、3つの場面を通して同じ話題が形を変えて続いていきます。
人を厳しく評する言い方から、その評価をたしなめる言い方、そして師弟関係の信頼と裏切りを語る言い方まで、場面を追って見ていきます。
任務会議室で、チャックが「お荷物」と評される場面
ベックマン将軍から新たな任務が言い渡されると、ケイシーはすかさず異議を唱えます。
Casey: You know, I wonder if it’s safe for Chuck to go on this mission. Too many unforeseeable variables. In situations like this, he has proven himself a liability.
(なあ、チャックをこの任務に行かせて大丈夫なのか。予測できない要素が多すぎる。こういう状況では、あいつはお荷物だと証明済みだからな。)CHUCK Season2 Episode9 (Chuck Versus the Sensei)
a liability は、負担やリスク要因になる人・ものを指す言い方です。ここではケイシーがチャックを名指しして、任務に同行させるには危うい存在だと厳しく評しています。too many unforeseeable variables という理由づけを先に置いてから結論を述べる構成で、感情論ではなく状況判断として言い切っているところに、ケイシーらしい端的な物言いが表れています。
バイ・モアで、サラが評価をたしなめ、師弟の信頼と裏切りを語る場面
場面はバイ・モアに変わり、サラがチャックを訪ねます。
Sarah: Listen, I don’t agree with Casey that you would be a liability on this mission. He was out of line.
(ねえ、あなたが任務のお荷物になるっていうケイシーの意見には、私は賛成できないの。あれは言い過ぎだったわ。)CHUCK Season2 Episode9 (Chuck Versus the Sensei)
I don’t agree with ~ that … は、誰の発言に賛成できないかを示す反論の言い回しです。out of line は「言い過ぎだ」という短い評価表現です。続けてサラは背景を説明します。
Sarah: Casey trained with Bennett for a long time, and when you have a mentor like that, a real trust develops between you, and Casey feels betrayed. I know it’s hard, but maybe you could cut him some slack.
(ケイシーは長い間ベネットの下で訓練を受けてきたの。ああいう師匠を持つと、二人の間には本物の信頼が育つものよ。だからケイシーは裏切られたと感じているの。大変だとは思うけど、少しは大目に見てあげてほしいの。)CHUCK Season2 Episode9 (Chuck Versus the Sensei)
a real trust develops between you は、時間をかけて師弟の間に信頼が育つ様子を表す言い方です。cut him some slack は「大目に見てあげて」という慣用表現で、理解を求める締めくくり方になっています。
キャッスルで、サラがケイシーの心情を重ねて語る場面
その後、ケイシーは任務から外され、キャッスルに残されることになります。将軍の前で自分の考えを口にしてしまったことを気にかけるチャックに、サラは言葉を続けます。
Sarah: But, you know, an apology is not going to work, because Casey is combat ready at all times. Which means his feelings are liabilities.
(でも、謝ったところでうまくいかないと思う。ケイシーは常に戦闘態勢にある人だから。つまり、感情そのものがお荷物になってしまう人なの。)CHUCK Season2 Episode9 (Chuck Versus the Sensei)
combat ready at all times は「常に戦闘態勢にある」という軍人らしい状態の説明で、ケイシーという人物の在り方を端的に言い表しています。ここで liability という言葉が再び使われている点も見どころです。冒頭でケイシーがチャックに向けていた言葉が、今度はケイシー自身の感情を説明する言葉として返ってくる構成になっています。
まとめ|信頼が育つ師弟関係と裏切られた気持ち
liability で人を厳しく評する言い方から、out of lineでたしなめる言い方、そして a real trust develops between you で師弟の信頼と裏切りを説明する言い方まで、同じ話題が3場面で形を変えていく様子が見えてきます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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