「But please don’t lose that guy that I met three years ago.」に見る、道を見失いかけた相手を励ます言い方|『CHUCK』S03E10で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「But please don't lose that guy that I met three years ago.」に見る、道を見失いかけた相手を励ます言い方|『CHUCK』S03E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第10話に登場する、道を見失いかけた相手を励ます言い方です。信頼していたケイシーが連れ去られ、強い動揺を見せるチャックに、サラが胸の内を明かしながら声をかける場面が描かれています。

変化を認めつつも突き放さない言い方から、出会った頃のその人らしさを見失わないでと訴える言葉まで、順番に見ていきます。

目次

人が変わっていくことを認めつつ、突き放さない言い方

ケイシーが二重の顔を持っていたと知り、友情そのものへの疑いを口にするチャックに、サラが答えます。

Chuck: Three years… three years of missions, training, I’m his friend. How can all of that have been a lie?
(3年だぞ…3年間、任務も訓練も一緒にやってきて、俺は奴の友達なんだ。あれが全部嘘だったなんてありえるか?)

Sarah: I don’t know, some people change. You move forward as a spy, and the line between what’s right and wrong becomes more and more gray.
(分からないわ、人は変わることもあるから。スパイとして前に進むほど、正しいことと間違ったことの境界は、どんどん曖昧になっていくの。)

CHUCK Season3 Episode10 (Chuck Versus the Tic Tac)

I don’t know, some people change. は、断定を避けつつ「人は変わることもある」という可能性を認める言い方です。すぐに相手を擁護も否定もせず、ありのままの見方を差し出しているところに、サラの誠実さが表れています。

続く the line between what’s right and wrong becomes more and more gray は、物事の善悪がはっきり分けられなくなっていく様子を、比較級を重ねて描いた言い方です。more and more という繰り返しが、境界の曖昧さが少しずつ進んでいく感覚を伝えています。ケイシーへの疑念を、決めつけではなく「そうなっていくものだ」という一般論から語り始めているのが分かります。

出会った頃のその人らしさを見失わないでと励ます言い方

サラの言葉にチャックが戸惑いを見せると、サラはチャックに向けて言葉を続けます。

Sarah: I know that you want to be the perfect spy, and I know what it means to you and what you’ve sacrificed to get there. But please don’t lose that guy that I met three years ago. Don’t give up on the things that make you great.
(あなたが完璧なスパイになりたいと思っているのは分かってる。それがあなたにとって何を意味するかも、そのために何を犠牲にしてきたかも。でもお願いだから、3年前に出会ったあの人を見失わないで。あなたを素晴らしくしているものを、諦めないで。)

CHUCK Season3 Episode10 (Chuck Versus the Tic Tac)

I know that you want to be the perfect spy は、相手の目指す方向をまず認めるところから始まる言い方です。頭ごなしに止めるのではなく、理解を示したうえで本題に入る組み立てになっています。

その先で出てくるのが please don’t lose that guy that I met three years ago です。「あなた自身」ではなく「3年前に出会ったあの人」という言い方を選ぶことで、変わってほしくない部分を具体的な人物像として指し示しています。締めくくりの Don’t give up on the things that make you great も同じ構造の呼びかけで、相手の美点を諦めないでほしいという気持ちを、命令形でまっすぐ伝えています。

まとめ|変化を案じながら本来の姿を思い出させる言い方

人が変わっていくことを認めつつ突き放さないsome people changeから、出会った頃のその人らしさを見失わないでと訴えるdon’t lose that guyまで、迷いを抱える相手への励まし方を見てきました。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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